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(回答先: 新版の「つくる会」教科書の問題点 投稿者 ワヤクチャ 日時 2005 年 6 月 15 日 20:16:16)
> 明治維新の改革をもたらした底流として、経済の発展と資本主義への芽、そのなかの民衆運動に目を向けることもしません。ではなぜ明治維新がおこったのか。それは「公共の利益のために働く」武士道のおかげだったと説くのです。「武士たちが藩のわくをこえて日本の存続のために立ち上がったのは、武士道の中に公共の利益のために働くことに価値をおく忠義の観念があったことと深い関係がある。」「全国の武士は、究極的には天皇に仕える立場だった。(中略)皇室を日本の統合の中心とすることで、政権の移動が比較的スムーズに行われた。」などと書きますが、藩のわくの中にいた江戸時代の武士の立場と「忠義の観念」について、なんの証明もなく勝手に断定をくだし、明治維新を民衆とは無関係に、武士道と武士の自己犠牲の精神によって武士がみずからなしとげた改革だとするのです。
むしろ薩長も幕府も天皇をシンボルにしたことで、かえってまとまりは遅れたといえるだろう。幕府側が主導権を取っていても、いずれは近代化される方向にはいくだろう。変に官軍がどちらかにこだわってわだかまりを国民内部に作らせ、対立を引き起こして国民の近代的統一を遅らせたのだから、薩長の戊辰戦争のやり方はまずかったよ。