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「アル・カイダ裁判」被告の一人が、「調書」でっち上げの実態を暴露:これが『政治裁判』だ!(エル・ムンド)
http://www.asyura2.com/0502/war69/msg/911.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2005 年 5 月 06 日 07:46:33: SO0fHq1bYvRzo

「アル・カイダ裁判」被告の一人が、「調書」でっち上げの実態を暴露:これが『政治裁判』だ!(エル・ムンド)


現在スペインでは、9・11謀略事件の「被告」を含む、スペイン・アルカイダのメンバーに対する裁判が進行中です。5月4日付のエル・ムンド紙(電子版)は、その被告の一人が、取調べに当たった「現代の異端審問間」バルタサル・ガルソン判事が行った「調書でっち上げ」の実態を暴露している内容の記事を掲げています。

なお、スペインでは、「テロ関連」の逮捕者に関しては、最初の2週間は弁護士を呼ぶことができず、またその後も監視付きでしか弁護士との接見ができません。法廷でも弁護士と相談できません。

長文ですが全訳します。前半はこの被告の陳述内容から、公判は検察側の主張が中心に書かれ、最後に今までの公判の簡単なまとめが為されています。


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http://www.elmundo.es/elmundo/2005/05/04/espana/1115202110.html
(2005年5月4日 エル・ムンド)

「彼は自分の言葉の通り私に言わせた」
アル・カイダ裁判の被告の一人が、調書を取る際にガルソンが圧力をかけた、と明言

検察は、「アブ・イブラヒム」は「アブ・ダーダー」にボスニア戦争の間に「ムヤヒディン」として雇われその後テロリストの第2の組織を作った、と主張


アマンダ・フィゲラス  マドリッド


『彼は自分の言葉の通り私に言わせました。』このように「アブ・イブラヒム」ことアブドゥラ・カハヤタ・カッタン(Abdulla Khayata Cattan)は、スペインのアルカイダ組織に関わった容疑に関して2004年2月4日と5日におこなわれた判事バルタサル・ガルソンの尋問を批判して、きっぱりと言い切った。被告は、「アブ・ダーダー」と共謀しているということを判事が彼に押し付けた、と説明した。

カハヤタは、武装組織への参加の罪で検察から9年の懲役を求刑されているのだが、次のように語った。彼がガルソンの前に引き出されたときガルソンは「良い顔をしている」と非常に喜んだ。しかしこの判事は通訳無しで調書を取り始めた。そして尋問の最中に7回も繰り返して質問し、彼自身の言葉を被告に言わせて、録音を中断しながら、答えなければならないことを教え込んだ。

シリア生まれでスペイン女性と結婚しているこの被告は、このようにして、「アブ・ダーダー」(9・11テロを補助した組織のリーダー容疑者)がモスクの付近にいた若者たちと話をして仲間に入れ紛争地域に送り込んだ、ということを供述したのだ。

しかしながら、スペインのアルカイダ組織についての裁判の第5回公判で、カハヤタは、ガルソンの前で『大げさに言って』しまいそれによって刑務所に送られてしまった、と主張した。

録音の中断

『何度もカセットを止めて、何を答えなければならないのか、判事と話をしました。』と彼は言った。『判事は私の口から「ムヤイディン」という言葉を言わせました。ボスニアについて話をした時には、私はある家にいたのですが、これは本当ですが、しかしガルソンは「軍事施設だ」と言い続けました。』

そこで最高裁刑事法廷の裁判長ハビエル・ゴメス・ベルムデスは、6時間に及ぶ供述テープを聞いてみることにした。

3・11爆破事件の1ヶ月ほど前である2004年2月5日のテープによると、ガルソンは「アブ・イブラハム」に直接に、爆破事件の主犯の一人と見なされているジャマル・ゾウガムについて質問した。テープでは彼はジャマルと思われる「アブ・アリ」を知っており、彼に「非常に良い商品」を売っていた、とされる。(他に、カハヤタ・カッタンは衣類を売る商売をしていた。)

推定される違法性

彼の説明によると、2004年の審問での聴取の間に「アブ・イブラハム」が行ったいくつかの中断の間で、休憩を取っているときに警察官が電話での会話が存在することを知らせたが、彼には全く身に覚えの無いことだった。しかしそれについては、ガルソンはもっと後になって審問をおこなった。『彼がサインするように私に紙切れを渡したとき、私はそれが何なのか分かりませんでした。その3日間は翻訳官がついていなかったのです。彼らは私に、心配しないでよいからサインをしなさい、と言いました。』と主張した。

裁判長は、被告がこのような告発の以前に供述の撤回をしていなかったことに驚きを表した。しかし「アブ・イブラヒム」は、『私は供述を取り消そうとしてガルソンに5回手紙を出しました。』と強調した。判事は彼に「苗字と名前」を書かなければならないだろうと忠告した。書かれていたことが違法な行為だからである。【訳注:この付近は分かりにくいが、「苗字と名前」が複数形であり供述に出てくる人物すべての姓名を明らかにせよ、という意味と思われる。それができなかったために受け付けられなかった、ということだろう。彼らがお互いに通称で呼び合っている場合には本名を知らない場合があるのだ。:訳者】

第2の組織

検事のペドロ・ルビラによると、1995年に「アブ・イブラヒム」はボスニアで聖戦に参加するために「アブ・ダーダー」に従った。その後にゼニカ(Zenica)の軍事訓練基地に送られ、戦闘技術の専門家になるようにテロリストを訓練する教官となった。彼と一緒にその弟子たち、オウサマ・ダラ(Ousama Darra)、ジャセム・マハボウレ(Jasem Mahboule)、モハメド・ネエドル・アカイド(Mohamed Needl Acaid)、モハメド・ザヘル(Mohamed Zaher)、アブデルラーマン・アラルナオルト(Abdelrahman Alarnaort)、そしてアブドゥラジズ・ベンヤイチ(Abudulaziz Benyaich)がいた。【訳注:今回の裁判で起訴されている。】

1996年にデイトン(Dayton:米国)での合意【訳注:ボスニアでの紛争に関する和平合意】の後で、これらのムヤヒディンたちはスペインに戻った。そこではアブドゥラ・カハヤタ・カッタンが「アブ・ダーダー」とは別に第2の「イスラム・テロリスト組織」を作っていた。

このシリア人はガルソンに対する供述の中で、彼の兄弟に会うために自分の祖国に戻ったことを説明した。この兄弟はイスラム兄弟団に参加して11年の刑を受けた後に釈放されていた。その帰国について、「アブ・ダーダー」が彼を裏切り者と呼んでおり、現在逃亡中のムスタファ・セトゥマリアン(Mustafa Setmarian)が、アルカイダの連絡係を目されるモハメド・バハイアー(Mohamed Bahaiah)と一緒に、もし彼らの身や彼らの家族に何かあったら殺す、とカハヤタを脅迫した。

セトゥマリアンとダーダーに関して、「アブ・イブラヒム」は2004年の1月にガルソンに対して、『まず最初に、何としても行って聖戦を行わねばならない』と言われ、そしてダーダーは彼を捕らえた。

カハヤタは裁判で証言中に、1995年にボスニアにある村ゼニカの「かつてモスクがあった大きな家」にいたことを説明した。そしてそこにムヤヒディンとして戦っていた様々な国籍の者たちと一緒に住んでいた。

彼は、そのバルカンの国に同じく裁判中のジャセム・マフボウレ(Jasem Mahboule)とも一緒に行った、と語った。彼については『働いていなかったから、その旅費は「アブ・ダーダー」が支払ったと思う』、そして、彼はそこから1996年の1月か2月に、アブドゥルラーマン・アラルナオト(Abdulrahman Alarnaot)や他の2名の被告と一緒に帰った、と語った。

これまでの4回の公判


この陳述で、最高裁はスペイン・アルカイダと目される24名に対する5回目の公判を開始した。前回はこの公判室で、「アブ・ムサブ(Abu Musab)」ことグハソウブ・アル・アブラシュ・グハリオウン(Ghasoub Al Abrash Ghalyoun)が米国で録画したビデオが写された。

このグループの長と思われている「アブ・ダーダー」は、第2回の公判で陳述した。彼の容疑を否定し、欧州での最も重要なイスラム過激派の一部との関係について『イスラム教徒としては普通の、お茶を飲む程度のもの』だ、と表現した。

その以前に、唯一のスペイン人であるユスフ・ガラン(Yusuf Galan)が調べられた。検察は彼に、彼らのプロパガンダと「聖戦」の務めへの勧誘を行ったことで18年の求刑をしている。また法廷は「アルジャジーラ」記者のタイシル・アロニィとジャマル・フセイン・フセインには、健康上の理由から条件付の保釈を与えている。

【訳出終り】
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この裁判に関しては以下の投稿もご参照ください。

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http://www.asyura2.com/0502/war69/msg/732.html
日時 2005 年 4 月 28 日 08:00:53
9・11襲撃計画の「証拠ビデオ」???(スペイン:アルカイダ裁判)

http://www.asyura2.com/0502/war69/msg/748.html
日時 2005 年 4 月 29 日 06:24:55
急にビデオ再生ができなくなった。またしてもお得意の「証拠隠し」か?
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なお、ビデオはあの日以来二度と見ることができなくなり、エル・ムンドは何の説明もしていません。


何よりも先に「判事局の作文」があって、それに逮捕者の「供述」をはめ込むわけです。ある明確な政治目的を持った逮捕・尋問・裁判のあり方は、ニュルンベルグ裁判、東京裁判から、果てはこの「アルカイダ」裁判、3・11裁判に至るまで、どれも同じです。もしこの「アブ・イブラヒム」ことアブドゥラ・カハヤタ・カッタンが、頑強にそれを拒否したら、ほとんど拷問にも似たような手段が待っていたでしょう。


この裁判での被告たちは、「アルカイダ」系イスラム組織に関わりを持った者であることは間違いないでしょうが、9・11事変と3・11謀略に絡めて、さまざまなデッチ上げと「偽歴史」作りのための材料にされているようです。

「でっち上げ調書」と言えば、3・11に関連して昨年6月に逮捕され、11月に判決が下った「ジプシー少年」がその端的な例です。その「歴史捏造」の張本人バルタサル・ガルソンは現在アメリカで「反テロ戦争の進め方」を勉強中とか。

またアルジャジーラ記者のアロニィ氏に対する言論弾圧に対して声を上げる新聞は、反戦団体や人権団体のものも含めて、ほとんど見当たりません。


(参照)

http://www.asyura2.com/0406/war56/msg/696.html
日時 2004 年 6 月 14 日 02:40:39
「エジプト人モハメド」の電話盗聴会話:何だ、この男!見え見えの「S」じゃないか!

http://www.asyura2.com/0406/war56/msg/890.html
日時 2004 年 6 月 19 日 09:10:45
「3.11捜査」の鍵を握る16歳の少年:怪しげな「重要証言」(エル・ムンドより)
http://www.asyura2.com/0406/war56/msg/891.html
↑の記事に対する私のコメント

http://www.asyura2.com/0411/war61/msg/1037.html
日時 2004 年 10 月 26 日 09:32:20
3.11調査委員会:ついに「9.11アルカイダ」と「3.11」を結びつける詐欺

http://www.asyura2.com/0411/war63/msg/339.html
日時 2004 年 11 月 17 日 09:32:12
3.11事件最初の公判:「ジプシー少年」は罪を認め6年間の服役を受け入れる(エル・ムンド)

http://www.asyura2.com/0411/war63/msg/514.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2004 年 11 月 19 日 20:37:52
スペイン当局、アルジャジーラ記者を再逮捕:「ジプシー少年」裁判の取材を妨害

http://www.asyura2.com/0411/war65/msg/934.html
日時 2005 年 1 月 13 日 04:42:12
ガルソン判事が米国で9ヶ月の「テロ研究」に

http://www.asyura2.com/0502/war66/msg/105.html
日時 2005 年 1 月 16 日 18:26:04:
スペインで収監中のアルジャジーラ記者タイセル・アロウニに健康悪化の懸念(レベリオン誌)

http://www.asyura2.com/0502/war66/msg/727.html
日時 2005 年 1 月 28 日 05:42:12:SO0fHq1bYvRzo
やっと出た!3.11逮捕者への人権侵害の報道:ただしHuman Rights Watchの指摘だが(IBLNEWS)

http://www.asyura2.com/0502/war67/msg/355.html
日時 2005 年 2 月 15 日 22:50:40
9・11で「アブ・ダーダー」に62500年の求刑、アロウニィ氏受難近し(エル・ムンドより)

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