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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu94.htm
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北朝鮮がミサイル発射。なのに閣僚らGW外遊ラッシュ
極東情勢が緊迫しているのに緊張感なき政府と国民
2005年5月5日 木曜日
◆閣僚らGW外遊ラッシュ 町村、麻生両氏は米国 「存在」売り込み狙う
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050430-00000005-san-pol
二十九日からの大型連休を利用して小泉内閣の九閣僚や自民党有力議員らが連休後半も含め、相次いで外国を訪問している。「ポスト小泉」もにらみ、自らの存在を海外に売り込む狙いもあるようだ。
訪問先として人気なのは、やはり米国。町村信孝外相がアナン国連事務総長との会談などのためニューヨークを訪れているほか、麻生太郎総務相、伊藤達也金融担当相が訪米する。なかでも麻生氏は私的な旅行といいながら、久間章生総務会長、大島理森元農水相、石破茂前防衛庁長官らとともに、チェイニー副大統領やハドリー大統領補佐官(国家安全保障担当)らとの会談も予定し、ブッシュ政権との関係構築に励む。
自民党の安倍晋三幹事長代理は二日から八日まで訪米。親日派で知られるアーミテージ前国務副長官らと会談し、日米関係や北朝鮮問題、中国問題などで意見交換する予定だ。
谷垣禎一財務相はアジア開発銀行年次総会出席のためトルコへ。竹中平蔵郵政民営化担当相はシンガポール、マレーシア、中川昭一経済産業相はフランス、タイ、島村宜伸農水相はフランス、大野功統防衛庁長官がフィリピン、オーストラリア、棚橋泰文科学技術担当相がクロアチアをそれぞれ訪問する。
北側一雄国土交通相は兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故を受け、予定していた東南アジア外遊を延期した。
山崎拓首相補佐官は中国、自民党の武部勤、公明党の冬柴鉄三両幹事長は韓国を訪れる。一方、民主党の岡田克也代表は中東などを訪れる。
(産経新聞) - 4月30日3時16分更新
◆「北」ミサイル、移転後の米軍基地狙いか…韓国紙
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050504-00000111-yom-int
【ソウル=浅野好春】韓国紙、中央日報は4日付で北朝鮮が1日に日本海に発射した短距離ミサイルに関し、射程100キロ以上の弾道ミサイルで、2008年までにソウル南方の平沢に移転予定の米軍基地を攻撃対象に想定した可能性があると、米韓の軍関係当局で分析していると報じた。
同紙によると、軍当局でミサイルの軌道を追跡した結果、巡航ミサイルではなく、旧ソ連製短距離弾道ミサイルのフロッグ7を改良したか、スカッドBを小型化した新型のものと推定された。北朝鮮領内から平沢までの距離は約100キロ。
一方、聯合ニュースは、韓国国防省が国会国防委員会に対して、発射されたのは旧ソ連製の短距離弾道ミサイル、SS21を改良した「KN02」との見方を示す非公開報告を提出したと報じた。
(読売新聞) - 5月4日20時41分更新
◆米軍文書、先制核使用の選択肢明記 北朝鮮やテロ組織に対抗
http://www.sankei.co.jp/news/050501/kok083.htm
「ならず者国家」やテロ組織が大量破壊兵器を使い、米国や日本などの同盟国を攻撃する危険が迫った場合に、在日米軍を傘下に置く太平洋軍など各地域統合軍の司令官が、ブッシュ大統領に戦術核兵器の使用許可を要請できるとの方針を統合参謀本部が策定、先制核攻撃の選択肢を温存していることが1日、最新の米軍文書などから明らかになった。
北朝鮮やイランなどによる生物・化学兵器攻撃の脅威への対抗策。実際の核使用には大統領の承認が必要だが、米軍が朝鮮半島など東アジアや中東での有事を念頭に「限定核戦争」のシナリオを堅持している実態をあらためて示した。
多くの非核保有国は米国に核兵器の先制不使用を公約、条約化するよう求めているが、方針はこれを真っ向から拒否する内容だけに、2日からの核拡散防止条約(NPT)再検討会議にも暗い影を落としそうだ。
文書は、米軍制服組の最高機関である統合参謀本部の命令に基づき、3月15日付で作成された「統合核作戦のためのドクトリン」(草案)。2002年に一部が公表された米核戦略「核体制の見直し」を下敷きに、地域統合軍などの司令官向けにまとめた「運用指針」となっている。
米軍は冷戦後の1991年、アジア、欧州配備の地上戦術核や空母、潜水艦搭載の戦術核を撤去したが、文書は既に米本土に戻した海上型戦術核について「有事に備え、配備可能な状態にしてある」と明記。現在も横須賀や佐世保、沖縄に寄港している攻撃型原潜に核弾頭「W80」を再搭載できる状態になっていることも判明した。
また地域統合軍司令官が核使用許可を要請できる事例として(1)敵が米国や同盟国に大量破壊兵器を使用したり、使用を企てている(2)敵の生物兵器攻撃が迫り、核兵器だけが安全に生物兵器を破壊できる(3)大量破壊兵器を貯蔵した地下拠点を攻撃する−などを挙げた。
統合参謀本部当局者は「文書は草案段階」としながらも「陸海空軍が横断的に作戦を遂行するために用意された」と言明した。(共同)
(05/01 20:07)産経新聞
(私のコメント)
このようにニュースを並べてみると極東情勢は日米と北朝鮮との緊迫した状況なのですが、最初のニュースのように首相、外相、防衛庁長官など関係閣僚はみな出かけてしまっている。北朝鮮から見ればゴールデンウィーク中は絶好の戦争を仕掛けるチャンスだ。日本には首相も大臣もいないのだから混乱状態となり、役所もみんな休みだから臨戦態勢がとれない。
1日に発射した北朝鮮のミサイルは短距離用のものらしいが、ノドンやテポドンならどうなったのだろう。東京を生物化学兵器を積んだミサイルが命中したら日本全体が麻痺するだろう。そんなことは絶対ないと日本中が思っているから日本の大臣達は外遊に出かけてしまいますが、ミサイル戦争時代は瞬時に勝敗が決まってしまう。
アメリカが期待したように中国は北朝鮮に対して六カ国協議にすら出てくることを説得できないようだ。こうなると国連の安保理に付託するしかありませんが、中国と韓国は反対声明を発表している。こうなると六カ国協議も進まず安保理への付託も出来ないことになりますが、アメリカは北朝鮮の核開発が進み6月にも核実験を行うかもしれない情報をリークした。
こうなると北朝鮮と中国と韓国は共同歩調を取ってアメリカと対立している構図が明らかになり、アメリカとしては単独でも北朝鮮に制裁措置をとることをブッシュとライスは考え始めたようだ。そんな時点での北朝鮮のミサイル実験なのですが、北朝鮮はイラクのように一方的な制裁措置を受け入れるだろうか。
極東情勢は韓国と中国の反日デモや暴動に目を奪われていましたが、韓国や中国は日本がどう出るか見ていたのでしょうが、日本はアメリカにつくことがはっきりと見えてきた。この辺でブッシュの堪忍袋の緒が切れたのかもしれませんが、強硬な発言が飛び出した。
◆米大統領 「金正日は危険人物」 核問題解決 中国の関与重要
http://news.goo.ne.jp/news/sankei/kokusai/20050430/m20050430008.html
【ワシントン=樫山幸夫】ブッシュ米大統領は二十八日、プライムタイムに合わせて記者会見し、北朝鮮の金正日総書記を「危険な人物だ」と強く非難、その核開発を断念させるとの強い決意を改めて鮮明にした。大統領は核問題を、六カ国協議などの外交的努力で解決する方針を強調。核問題を国連安全保障理事会に付託することで各国との協議を示唆しつつ、中国などによる拒否権行使の可能性を指摘して、慎重な姿勢もみせた。
大統領は会見で、「金正日は国民を飢餓に追いやり、巨大な強制収容所を持っている」と金総書記による北朝鮮国民抑圧を厳しい調子で非難。
国防情報局(DIA)が同日、ミサイル搭載可能な核弾頭の開発を進めているとの見方を明らかにしたことに関し、「金正日が核兵器の運搬手段を持っているかどうかは明らかではないが、このような圧制者と対峙(たいじ)するときは持っているとみるのが最善だ」と述べた。そのうえで、米国が開発中のミサイル防衛システムが北朝鮮の核を対象にしている点も強調した。
この問題を解決するための米朝直接対話の可能性は改めて否定。「最適の手段は近隣諸国を含めた共同の体制で臨むことであり、中でも北朝鮮に影響力のある中国の存在は重要だ」と述べ、中国を議長国とする六カ国協議での解決を目指す姿勢を改めて明確にした。
一方で、「あらゆる選択肢がテーブル上に残されている」とも述べた。
一方、北朝鮮が六カ国協議復帰を拒否し続けた場合の国連安全保障理事会への付託については、「各国の合意が必要。安保理での拒否権を持っている国があるからだ。各国との協力が求められる問題だ」と語った。
(私のコメント)
このように日本は上は総理大臣から市民までゴールデンウィークに浮かれていますが、極東は一触即発の危機にありますが、新聞もテレビも列車事故などを大きく採り上げて、北朝鮮情勢を詳しく伝えないのはなぜか。ネットなどを見回してもこの点に触れているサイトが少ない。2ちゃんねるや阿修羅などの掲示板でも気が付いている人は少ないようだ。
ニュースやワイドショーでも一応は報道はされているのですが、他のニュースに関心が行ってしまっている。JR西日本の体質や被害者家族の状況などの方が関心が高そうだ。90年代の半ばにも北朝鮮とあわや戦争という危機もあったのですが、当時も日本はそのような認識はなく当時の細川総理と一部が知るのみだった。その時よりも現在は危ない状態だ。
6月に本当に北朝鮮で核実験を行った場合かなりやっかいなことになる。アメリカとしてはその前に何らかの行動必要になる。板垣英憲氏は次のように書いている。
◆ブッシュと金正日の「チキンレース」がついに本格化し、「イラク戦争の悪夢」が蘇る5月2日 板垣英憲
http://blog.goo.ne.jp/itagaki-eiken/c/0bda1f1206abfcf9b84e02528a520f37
ブッシュ大統領が「金正日は、危険人物だ」と痛烈なパンチを食らったのが、よほど頭にきたらのか、「ブッシュは人間のクズだ」とやり返す刀で、ミサイルを発射したらしい。
一見すると、子どものケンカのように見え、馬鹿馬鹿しく感ずるけれど、アメリカは、北朝鮮を崩壊させる決意を固め、スパイを北朝鮮に潜入させており、金正日は枕を高くして寝られるような状況にはないと言われている。一番、手っ取り早いのは、「スパイ大作戦」が成功することだが、敵もさるもの、そう簡単に問屋はおろさない。アメリカ軍は、太平洋から日本海にかけて「第7艦隊」と「潜水艦隊」それに「陸軍第一軍団」と「沖縄の海兵隊」により、いつでも総攻撃できる体制にある。ブッシュ大統領が「いよいよやるか」と一言、「GOサイン」を出せば、半日足らずで「北朝鮮征伐」は完了する手筈という。あとは「タイミングのみ」というところなのだ。
北朝鮮の方は、まさに「精神が正常でない方」(いまは、狂人とう差別用語は使えない)、すなわち、金正日総書記が、「地下核実権」をチラつかせ、「核戦争の辞せず」の構えなので、危険極まりない。しかも、金正日総書記が「6者協議」を嫌い、「アメリカとのサシでの交渉」以外の方法を根本的に拒否しているので、日本は出る幕はない。「第2次朝鮮戦争」が起き、東アジアが不安定になるのは、日本にとっては、最悪の事態であるが、「貧弱な外交力」では、如何ともし難い。残念ながら、「憲法9条」を持つ「平和国家・日本」としては、今後もしばらくは、アメリカ頼みにして、生き延びるしかないのである。