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04/30 12:24 国王が非常事態を解除 ネパール、国際圧力背景か
【ニューデリー30日共同】ネパール政府は三十日、国営メディ
アを通じ、ギャネンドラ国王が二月一日に宣言した非常事態を解除
したと発表した。しかし政党の活動自由化や拘束中の政治指導者ら
の解放につながるかどうかは不明。民主化復帰が本格化するかどう
かは予断を許さない。
国王による直接統治は当面維持する見通し。王室の声明では「国
王は憲法に従い非常事態を解除した」としている。
国王は二月、反政府武装組織ネパール共産党毛沢東主義派の勢力
拡大に危機感を強め、非常事態を宣言し全閣僚を解任、主要政治指
導者らを自宅軟禁下に置いた。毛派に対しても各地で治安当局によ
る掃討作戦を展開した。
しかし隣国インドや欧米は民主化後退を強く批判し軍事援助など
を中断。毛派掃討作戦も難航し、国王は四月十四日に「治安が回復
した」として一年以内の地方選挙実施を発表したが、毛派の妨害が
予想されていた。
国王は二十九日までインドネシア、中国、シンガポールを歴訪。
ジャカルタのアジア・アフリカ首脳会議の際、インドのシン首相か
ら民主化復帰を強く求められ、それに応じる意向を示したことで軍
事援助を再開する見通しとなった。国王は二十九日に帰国、記者団
に「シン首相の言葉を重く受け止めている」と話していた。
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[2005-04-30-12:24]