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(回答先: サダム・フセインとラムズフェルドの会談記録(日本語版) [イラク情勢ニュース] 投稿者 white 日時 2005 年 5 月 04 日 14:33:18)
□謎と論議を呼ぶラムズフェルド、サダム秘密会談 [アラブの声ML]
http://groups.yahoo.co.jp/group/voiceofarab/message/556
謎と論議を呼ぶラムズフェルド、サダム秘密会談
2日付のイラク・パトロールの管理人は次のように書いた。
この秘密会談を最初に報じたのはアルクドゥス・アルアラビー(qa)とそれを丸ごと引用したシオニストの サイト、Ynetnewsだ。
qaの情報源は記事によると、イラク・バース党に近いヨルダンのイラク人ということになっている。つまり情報の真偽を確認できないということだ。両者の会談が事実だとしても、件のイラク人は如何にしてその事実を掴むか、如何にバース党がこのような詳細を知るようになったのか? イラク政府の誰かが会談に同席し、ばらしたのか? 護衛の誰かがこの情報を伝えたとでも言うのか? ラムズフェルド(RF)のイラク訪問は一切秘密であった。RFも米国当局者の誰も彼がサダムの収容所を訪問したとは発表していない。
サダムの弁護人であるハリール・ドレイミー氏が4月27日に依頼人のサダムを訪ねている。そしてそのニュースは翌日に報道され、「詳細は数日後に発表される」とされた。何故、数日後なのか? ドレイミーが先ずサダム弁護団に詳細を報告するためにヨルダンに戻るからだ。qaは1日おきにしか記事を差し替えないのだから、4月27日に書いた記事の内容は26日に掴んでいたはずだ。仮に27日に入手したにせよ、ドレイミーは弁護団に相談無しに発表することは無いから、彼から聞き出した可能性は無い。我々は唯一ドレイミーが確報を伝えることが出来る男だと言明する。RFが捕虜の大統領を訪問したのなら、後者はそのことを自己の弁護人に告げていたはずだ。
すると、誰であるか断言できない(恐らくイラクで何かを企む筋だろう)が、qaにこの情報を吹き込んだ者がいることになる。
我々イラク・パトロールはqaの記事を無視し掲載しなかった。我々は、情報源が知られているか、情報が納得できるもの以外は掲載しない。
だが、エジプトの週刊誌エル・オスブーのムスターファ・バクリー編集長が書いた記事のために無視するわけにはいかなくなった。バクリー氏は、サダムとRFの会談報告書を入手したという。彼は愛国者で政治姿勢も正しいのだが、このような報告書を書くには想像力がいささか旺盛である。この報告書は物議をかもし、多くのサイトが掲載した。以下に私の考えを記すので読者の意見を聞きたい。私の考えが間違っているかもしれないのだから。
1)RFが米当局に上げた報告書だとバクリーはいうが、会談の報告書というものは何処の世界でもこのような書き方はしないものだ。例えば、「RFは怒りを抑えた様子で」とか、「サダムは自負に満ちた言葉で」などという表現は劇の脚本で使われる書き方だ。
2)両者の会話は、qaの記事通りに進行している。しかしエル・オスブーでは紙面を埋めるために一部誇張と膨らましがされている。例えば「RFが感じたサダムの傲慢な態度のために」というqaの表現を、バクリーはエル・オスブーで「自負と思い上がり」と描写している。
3)バクリーは信頼すべき米国の「消息筋」が情報源でという。このことで我々はバクリー報告の信憑性に疑問を抱く。
4)会談は1時間近く続いたという。我々は捕虜の大統領が英語が得意でないことを知っているから、当然通訳が居た筈だ。通訳を介して、質問にも回答にも十分な思考を必要とする会話が1時間足らずで終わるわけが無い。実質的な話しに入る前の挨拶部分もあることだし、これだけの会談をするには最低2時間は必要だ。
http://www.iraqpatrol.com/php/index.php?showtopic=9348
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以上のイラク・パトロール管理人の意見に対して読者から様々な興味深い意見や情報が寄せられている。時間が取れればその一部だけでも紹介したいが。
世話人はアラブ各方面の調査をしたが、「会談はあったかもしれないが、出来すぎた話」というのが現在のところ得られた結論。
我々は魑魅魍魎が跋扈する情報戦、心理戦、神経戦の真っ只中にいる。世話人は、名前も人物像も知らぬが、イラクパトロールの管理人は、情緒に流されず、数あるサイトの中で最も冷静沈着に情勢を分析、判断していると高く評価している。
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【参考】 アルクドゥス・アルアラビー の最初の記事
http://groups.yahoo.co.jp/group/voiceofarab/message/545
ラムズフェルドとサダムの秘密会談の全容が判明 (その一)
http://groups.yahoo.co.jp/group/voiceofarab/message/553
【以下に続く】
ラムズフェルド(以下Rと略記):イラク情勢を協議するために会いに来たよ。我々がイラク内外で接触した貴方の支持者たちは、貴方の考えを聞くように進言した。
サダム・フセイン(以下S):何が望みだ。貴方方の軍隊は、法的正当性無く高貴なイラクを占領し、政権を崩壊させ、独立、自由な主権国家を侵害し、血に染まった貴方方の文明を証言する歴史の記録に残る犯罪を犯してきたではないか。この上何が望みだ。
R(怒りを隠しつつ):過去の話は止めにしよう。明確で限定的な提案をするためにわざわざやって来たのだ。明確で限定的な返答を聞かせて欲しい。
S(嘲笑して):イラク人に謝罪し権力を返すために来たのだろう。
R:謝罪すべきことは何も無い。貴方は周辺諸国に危険な存在となり、大量破壊兵器を所有しようとした。また、自国民に独裁的に振舞ったのだ。我々がイラク人が30年以上も直面してきた危険性から解放するために彼らに手を差し伸べるのは当然ではないか?
S:貴方が歴史音痴で、貴方の大統領は貴方以上であることは知っているが、どうやら貴方方は嘘を付き続けたのでそれが真実だと思うようになったようだ。貴方が言う周辺諸国がシオニストの存在(イスラエル)を指すのなら、確かに我々は危険な要素となる。我々はパレスチナの蹂躙された我々の土地を解放する準備をしているのだから。これはイラク人だけでなくアラブ人全ての宿願だ。この土地はアラブのもので、この民はアラブの民だ。シオニストこそがこの土地を占領し貴方方と旧植民地勢力の支援の下に、世界中からやって来たのだ。もしクウェートを指すのなら、貴方方こそクウェートから撤退したのかお尋ねしたい。
R:これらの問題は安全上の問題だ。その上、我国と、クウェートや他の湾岸諸国との間には、安保協定が結ばれている。我々は、貴国の危険性から保護するために彼らの要請に基づきやって来ているのだ。
S:狼に子羊の番をさせるなんて可笑しくないか? クウェート人はアラブの民で、クウェートはイラクの土地だ。よって歴史を熟読するようお奨めする。理解するのは無理だと確信しているがね。
R:その話は止めにして、貴方に提案したいことが、、、
S(話を遮って):貴方の使い物にならない商品(提案)を私の前に広げる前に、イラクで大量破壊兵器を見つけたか否かを尋ねたい。
R(あわてた様子で):今のところ発見していないが、何時の日か必ず見つけ出す。核兵器を製造する意図を持っていたことを否定するのか?
S:1991年以来我々は大量破壊兵器を所有していない。国際機関の査察チームにもアナン(国連事務総長)にも、我々は正直に話したよ。そのことを貴方方は良く知っているはずだが、イラクを占領し、その合法政権を倒すためにどんな嘘っぱちの口実でもいいから探していたのだ。
R:イラク人は我々を大歓迎したのは、貴方がイラクを統治した長い年月、血塗られた貴方の政権の所業のせいだ。
S:ラムズフェルドさん、お願いだから、嘘はそれくらいにしてくれないか。貴方方は偉大なるイラクを占領するために、イラクの地に血の滝を流し込み、我々に陰謀をめぐらせ、裏切り者たちを連れて来たのだ。
R:貴方が裏切り者と呼ぶ人たちを、国民の指導者として、貴方方の統治時代には見られなかった民主的な方法と公明な選挙で選出したのはイラクの国民なのだ。
【以下略】
英訳経由の和訳の全文は 「イラク情勢ニュース」に http://www.freeml.com/message/organizer-news@f.../0000894
アラブの声ML 齊藤力二朗
http://groups.yahoo.co.jp/group/voiceofarab/