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カタール、アルジャジーラ売却計画を立案/ガーディアン [アラブの声ML]
http://www.asyura2.com/0502/war69/msg/840.html
投稿者 white 日時 2005 年 5 月 03 日 14:37:05: QYBiAyr6jr5Ac

□カタール、アルジャジーラ売却計画を立案/ガーディアン [アラブの声ML]

 http://groups.yahoo.co.jp/group/voiceofarab/message/554

カタール、アル・ジャジーラ売却計画を立案  The Guardian、

ドーハ  2005年4月27日ジェーン・キンニモント

湾岸の国カタールは、アメリカの圧力と同局の批判的な報道に腹を立てたアラブ諸国による事実上の広告ボイコットを理由に、衛星TV局アル・ジャジーラの民営化を検討している。

局が民営化した場合、広告費からくる圧力で、報道を控えめにせざるをえなくなるかも知れないとレポーター達は心配している。

アル・ジャジーラの政治報道は、サウジアラビアとイランを含むほとんど全ての隣国との論争にカタールを巻き込んだ。

記事詳細

同放送局のワダー・ハンファル社長によると、ありうべき民営化モデル検討のためコンサルテーション会社アーンスト・アンド・ヤングを起用したが、最終的な結論はでていないという。

チャンネルが民営化された場合、広告主や株主の力から自己検閲するようになるのをレポーター達は恐れている。タブーを打ち破る報道のおかげで、アル・ジャジーラは3500から4000万人の視聴者を擁しているが、スポンサーになろうとするものはほとんどいない。

サウジアラビアは事実上の広告ボイコットを率いているが、アル・ジャジーラのビジネス・ニュースの長アフメド・アブドル・モフセン・アル-カーディ氏はこう述べている。「アラブ諸国の情報相達が合意できる唯一の事柄です」

広告収入が無いため、政府の助成金で放送局は息をついている。

万が一カタールの株式市場で、株が発行されるようになれば、有力なサウジ連中が放送局を買収するのではないかとも懸念されている。

1996年に設立された汎アラブ主義的な衛星放送局は、アラブ世界のメディア革命の始まりを促進した。インターネットとともに衛星テレビのおかげで、もはや専制政府は情報の流れを独占できない。

隣国バーレンの視聴者はこう語る。「批判をする放送局というものは、この地域において全く目新しいものです。政府を批判するようなテレビ番組も新聞もこれまで全くありませんでした。」

カタールは悪びれもしない親米だが、自国内の聴衆に向かって為政者たちがワシントンを公然と非難することがよくある地域においてこれは稀なことだ。カタールはイラク戦争の間、米軍を受け入れた。

だがワシントンはアル・カイダ、イスラエル-パレスチナ紛争とイラクを含むアル・ジャジーラのある種の報道には反対している。

アメリカ国務省の中東協力イニシアチブの地域代表、ハンス・ヴェクセル氏はこう述べる。「暴力に訴えようという連中を演壇にあげているアル・ジャジーラとは論争しています。しかしこれはアメリカ政府の干渉などではありません。ひたすら倫理の問題なのです。何しろアメリカ国内のジャーナリストたちに対しても、我々は倫理上の懸念を提起しているのですから」

だが同局のワシントン支局を運営しているエジプト人ハフェズ・アル-ミラジ氏は言う。「アメリカは、自分達の空軍基地を受け入れている国がアル・カイダの資金援助などしていないことは分かっているはずです。アメリカは我々がイラクの民間人犠牲者を映すのが目障りなのです。」

かつてボイス・オブ・アメリカで働いていたミラジ氏はさらに付け加えた。「ホワイトハウスはフォックス・ニュースに甘やかされているのです。現政権はどんな批判に対しても異様に敏感です。今は「フォックそっくりに振る舞うのか、それとも我々に反対なのか」という情況です。」

この放送局は、ワシントンが擁護するアラブ民主主義に向かっての大きな第一歩だ、という人々もいる。アル・ジャジーラほどには人気がない、アメリカが資金提供するライバル局、アル-フッラの社長ムファク・ハーブ氏は言う。「アル・ジャジーラは、情報と、ものの見方の淵源、というモスクの役割をハイジャックしてしまいました。アル・ジャジーラは中東における唯一の政治プロセスです。」

反米感情が強い地域では、民営化されたアル・ジャジーラは、超大国に対してさらに批判的になるかも知れない。

現在、同放送局はアメリカの役人達に、見解を出して欲しいと求めている。「アル・ジャジーラ:アラブのTVニュースはどのように世界に挑戦したのか」の著者ヒュー・マイルズは言う。「彼等は合計5時間のビン・ラディン演説を、500時間のブッシュを放映しました。」

人口700,000人の小さな首長国カタールは、その地下に世界第三位の石油埋蔵があることが発見されるまで、この地域の政治では「こもの」にすぎなかった。

今やこの国は、アラブ政治において自らの体重階級を超えて戦っている。

「アル・ジャジーラのおかげで、この国は地図に載りました。」とカディ氏はカタールの首都ドーハで語った。「以前はカタールのことなど誰も知らなかったですよね。」

原文には末尾に関連記事へのリンクあり
http://www.guardian.co.uk/international/story/0,,1470876,00.html

IDCJ/最近の中東情勢から(2005年2月2日)
「アル・ジャジーラの民営化を明らかにしたカタール政府」記事
http://www.idcj.or.jp/1DS/11ee_josei050202.htm
****
goose さんによる労訳す。 何故か、発信しそびれていました。

アラブの声ML 齊藤力二朗
http://groups.yahoo.co.jp/group/voiceofarab/

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