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イラク開戦めぐりブレア首相に批判 総選挙目前
2005.05.01
Web posted at: 20:09 JST
- CNN/REUTERS
ロンドン──5月5日の総選挙投票日を目前にした英国で1日、サンデー・タイムズ紙はブレア首相がブッシュ米大統領と共に、2002年7月の時点ですでにイラクの旧サダム・フセイン政権打倒を方針として決めていたことを示す、閣議の議事録を報道した。ブレア首相はこれまで、フセイン大統領が国連安保理決議に従うつもりが全くないと確認するまではイラク攻撃を決めていなかったと主張。また、フセイン政権打倒は目的ではなかったとしていた。一方、英国の各種世論調査は、ブレア首相の労働党有利という結果を示している。
サンデー・タイムズ紙は、02年7月のトップレベル閣議の議事録を入手したとして、ブレア首相がこの時点で既に「政治的な文脈がまともなら、国民は体制転換を指示する。肝心の2点は、軍事作戦が成功するかどうかと、軍事作戦に成功の余地を与える政治戦略があるかどうかだ」と述べ、ボイス国防参謀長に、戦争遂行計画を提示するよう指示していた。
閣議では、ワシントンから帰国したばかりのディアラブ英対外情報部(MI6)局長が、イラク戦争は「不可避だ」「ブッシュはサダム・フセインを軍事行動で追放したいと考えている」「その政策を軸に、情報と事実関係が組み立てられている」などと発言していた。
英首相官邸は、サンデー・タイムズ紙の報道が事実かについてはコメントしなかったが、軍事行動を容認する国連安保理決議が採択される前に、イラクに関する閣議が開かれたことは認めた。
イラク開戦をめぐるブレア首相の判断については、4月27日にも内部資料がリークされたばかり。ゴールドスミス法務長官が開戦前に攻撃の違法性を指摘し、再度の安保理決議を求めるよう進言していた内容だった。マスコミが一斉にこれを報じたため、英首相府は翌日、法務長官が開戦直前には「武力行使は合法」と意見を変えていた祥子として、法務長官のメモを公表
するという異例の措置をとっていた。
一方、投票日前にした最後の週末の世論調査は軒並み、労働党有利の結果をしめした。タイムズ紙の蝶あでは、労働党が野党・保守党に3ポイントのリード。
インディペンデント紙の調査では、ブレア首相の支持率は保守党のハワード党首の支持率を8ポイント上回っていた。
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200505010010.html