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(回答先: パウエル前米国務長官「ボルトン氏、賢いが問題多い」 投稿者 ワヤクチャ 日時 2005 年 4 月 24 日 17:06:57)
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/america/news/20050423k0000m030022000c.html
ボルトン氏:
米上院の承認に暗雲 採決は5月以降に延期
【ワシントン和田浩明】ブッシュ米大統領が次期国連大使に指名したボルトン国務次官(56)の米上院での承認に、暗雲が垂れこめている。上院外交委員会の審議で、かつて国連の存在意義を否定した新保守主義者(ネオコン)のボルトン氏に“身内”の共和党議員からも承認をためらう声が上がり、採決は5月上旬以降に延期された。ブッシュ氏は21日の演説で改めて承認を求めたが、「国連戦略」の根本的な見直しを迫られる可能性も出てきた。
ブッシュ氏は21日、公的年金制度改革の演説中にわざわざボルトン氏に触れ「上院は政治的駆け引きをやめて承認を」と要求したが、打開策は見つかっていない。
ブッシュ氏は、大量破壊兵器の拡散防止構想(PSI)などで成果を上げたとされるボルトン氏の「剛腕」ぶりを買って、国連改革の推進を期待し3月7日に指名。上院外交委での指名承認審議は今月11日に始まった。
これまでの審議で持ち上がったボルトン氏に対する主な疑惑は、▽キューバの生物兵器の脅威に関する情報評価で対立した国務省や中央情報局(CIA)の分析官を解雇しようとした(02年)▽国際援助局の女性契約職員に脅迫的言動を取った(94年)−−など。12日の審議では、キューバ問題でボルトン氏と対立したフォード元国務次官補(情報・研究担当)が「上司にこび、部下を足げにする人間」などと痛烈に批判した。承認を防ぎたい民主党側は、同氏の過去の反国連発言なども取り上げ、適格性に疑問を投げ掛けた。
同委員会の構成は共和10、民主8で共和党が優勢だが、共和党の一人でも反対に回れば9対9となり、本会議に送れず、否決と同じ効力を発揮する。当初は「結局は承認される」との観測も出ていたが、転機は採決が予定されていた19日に訪れた。「大統領の指名であり早急に承認すべきだ」と何度も採決を迫るルーガー委員長に、バイデン議員ら民主党議員が頑強に抵抗。関係者からの追加の事情聴取などを求めた。
さらに共和党議員からも「批判は深刻なもので、本会議で指名を承認できるか分からない」(ヘーゲル議員)「今日の時点では納得して投票できない」(ボイノビッチ議員)といった声が噴出。ルーガー委員長は、今月末の上院休会が明ける5月9日以降に、再度日程を調整する妥協案の承認に追い込まれた。
ホワイトハウスは、ボルトン氏承認に消極姿勢を見せる共和党議員らに働き掛けているとされるが、今後新たな疑惑が浮上する可能性もあり、予断を許さない情勢だ。
毎日新聞 2005年4月22日 18時56分