★阿修羅♪ 現在地 HOME > 戦争69 > 402.html
 ★阿修羅♪
次へ 前へ
中曽根康弘元総理 戦艦大和模型と零戦が「目玉」の広島県呉市「大和ミュージアム」で日露戦争賛美講演を予定
http://www.asyura2.com/0502/war69/msg/402.html
投稿者 とこしえ 日時 2005 年 4 月 15 日 17:08:40: CkkAw/nLbPHJc

 反日デモも全国各地に1000あるという「九条の会」もどこ吹く風。
 ひたすら侵略戦争をたたえて活動を続ける老人がいる。その人の名を中曽根康弘。このほど4月23日開館する広島県呉市の戦争賛美ミュージアム「海事歴史科学館」の記念講演会でも、「日露戦争と現代社会」をテーマに「放談」するつもりらしい。
 政界は引退したが、どうやら「評論家」として活動されているようで、日本海海戦100周年記念大会の名誉会長もつとめている。日露戦争を利用した中曽根氏の政界の右翼的再編、侵略戦争美化、憲法9条「改正」に向けた「奮闘」は、めざましい。
 ひとつの足場として、中曽根氏は、あたかも反帝国主義防衛戦争であったかのように描かれ、レーニンでさえ一旦は日本の勝利を讃えた「日露戦争」を選んだ。
 それは、昨年から本格化した。

■日露戦争開戦100年 国会議員有志が明治神宮を参拝 自民党33人、民主党10人
 ◇1世紀を経て
 自民、民主両党の有志議員が、日露戦争開戦から100年となる10日、明治天皇が祭られる東京都内の明治神宮を参拝した。自民党の平沼赳夫前経済産業相と民主党の鳩山由紀夫前代表が呼びかけ人となり、★中曽根康弘元首相が団長を務めた。自民党からは亀井派を中心に33人、民主党は保守系の10人が参拝した。
 平沼、鳩山両氏は、5月をめどに「日露戦争を学ぶ会」(仮称)を発足させる予定。 【中山裕司】
■写真説明 日露戦争の対露宣戦布告100年にちなみ、参拝に向かう(手前から)中曽根元首相、平沼前経産相、鳩山民主党前代表ら =明治神宮で10日午前、小林努写す

[毎日新聞2004年2月10日(火)]

■明治神宮・有志参拝、「右派連合」への布石か 日露戦争研究で結集−−自民、民主
 日本の対露宣戦布告から100年の10日、自民党の平沼赳夫前経済産業相と民主党の鳩山由紀夫前代表ら計43人が明治神宮に参拝したことに対し、両党内では「非主流派同士の右派連合の布石」との見方が広がっている。両氏は、団長の★中曽根康弘元首相と憲法改正で連携しており、日本近代化の転機だった日露戦争研究をテコに連携強化を図りたいようだ。
 平沼氏「明治のみなさんが国難に対処した精神を引き継ぐのが大切だ」
 鳩山氏「国難に対処する時の先人の思いを考えようという試みだ」
 参拝後、両氏は記者団にこう語り、5月をめどに「日露戦争を学ぶ会」を発足させる方針を明らかにした。日露戦争の勝利は日本の国際的地位を高める一方、軍国路線を加速させるきっかけにもなり、歴史的評価は必ずしも定まっていない。
 その日露戦争を結集軸にするのは、参加者の間に憲法改正に向けて「国民的救国内閣が必要」との共通した思いがあるためだ。大国ロシアを相手にした難局を日本がどう乗り切ったかの歴史観を共有することで、そのムードを高める狙いがある。
 ただ、こうした動きに対して両党内には「小泉政権や民主党執行部をけん制するのが狙い」(自民党幹部)、「存在感を示すパフォーマンス」(民主党幹部)と冷めた見方が強く、今後どこまで広がりを持つかは不透明だ。【中山裕司】
[毎日新聞2004年2月11日(水)]

■毎日21世紀フォーラムから 3周年記念特別講演会 中曽根康弘・元首相が語る
 異業種交流組織「毎日21世紀フォーラム」の3周年記念特別講演会が10日、大阪市内のホテルで開かれ、★中曽根康弘・元首相が会員約300人を前にイラク復興問題など課題が山積している外交政策や憲法改正問題などについて持論を語った。ちょうど日露戦争100年の節目の日に当たり、中曽根氏は講演前に自民、民主両党の国会議員と明治神宮に参拝したことから話し始め、明治維新から現代まで見据える歴史的視点で政治を考える必要性を強調。小泉純一郎内閣の評価、対米、対中政策などの深い分析を展開した。
 【山口透、写真・西村剛】
◆小泉内閣にツキと気力
◆将来の国家像の提示を
 【日露戦争100年】
 日露戦争開戦100年が今日。今年は日米和親条約150年。日本、世界の政治を考えるについては、歴史を離れては論じられない。日露戦争はある意味では明治維新の成果でもある。
 明治維新が第1の維新とすると、マッカーサー改革が第2の維新。我々が新しい憲法を作り国家像と国の路線を皆さんといっしょに作ることが出来たら、第3の維新というべきものが出来るとみている。
 【散乱する時代】
 第二次世界大戦以後冷たい戦争が起こって、1991年に共産ロシアが崩壊するまでは(世界は)米ソ二つの体系と、インドなど第3勢力にわかれ、いつも戦争の危機が継続していた。米ソの体系に入った国は、自分が努力しなくてもアメリカ、ソ連がやってくれるというわけで、経済成長に専念した。日本は高度経済成長できたが、精神的には非常に荒廃した。
 冷戦が終了すると、米ソ体系というものが散乱する時代に入った。(日本以外の)他の国は米国、ソ連を離れて独立自尊を遂げようと、自分のアイデンティティーを探して努力をした。
 冷戦時代は自民党時代が続いたが、散乱の時代に入って金属疲労が出てきた。金丸問題で腐敗が起こるとか党が分裂するという形で、政治のバブルが崩壊。10年間に10人も総理が代わり、指導原理が見当たらない。日本は漂流しておった。
 【大統領型政治】
 小泉君の政治は、大統領型政治と言える。大統領型政治とは私が言ったことで、国民世論を強く沸きおこして、ある意味で議会を圧迫し議員を変身させて法律を通していく。
 小泉君が内閣を作ったとき、党の幹部を1人も入れず女性大臣を5人も入れ、私は「ショーウインドー内閣」と呼んでいるが、それで参院選に勝って66人を当選させた。橋本(龍太郎)君は44人しか当選させていない。今度の7月の参院選で何人当選させるか、これを注目している。少なくとも50人以上やらんと、小泉君に対し相当な批判が起こると考えざるを得ない。
 【小泉内閣のツキ】
 小泉内閣、意外に続いている。彼にはツキがある。何度か危なくなると、9・11(同時多発テロ)でニューヨークの大惨害、イラク、北朝鮮の問題が起こり、これは内閣を助けなければいかんという形になる。
 2番目に彼はまだ気力が残っている。会社でも内閣でも総理の気力で業績が決まってくる。それにテレビの使い方が非常にうまい。私は「瞬間タッチ断言型」と言っているが、非常に短い言葉でパチッと言って、べらべらしゃべらないのでミスが出ない。小泉は頼もしいぞという印象を与え、支持率が50%を落ちない。
 しかし話を聞いてみると、別に体系があるわけじゃない。この国の姿、行く末についてしゃべったことはあまり聞いたことがない。
 小泉内閣が一生懸命やって成功したものもある。それは外交と安保関係。自衛艦をインド洋まで派遣するテロ対策特別措置法、あるいはイラクまで自衛隊を前進させるイラク復興特別措置法を作り、インド洋からイラクまで自衛隊を前進させるのは、壁の突破と言える。この点は彼を評価出来る。
 しかし、内政面については、政府が手を打ってやったというのは目に付かない。景気が良くなったのは、アメリカの景気回復と、企業の持っている自然治癒力。経済政策で回復したという印象は持てない。
 【アメリカ支持】
 イラクの問題についてアメリカは武力発動までやったが、私は小泉内閣が(アメリカを)支持したのに対し、すぐ支持し激励した。国連で91年以来何回も査察などの決議をやっても無視され最後にアメリカが出した国連決議案は「行動の自由を確保する」と最後通牒(つうちょう)に似たことまで書いてある。21世紀の最大の課題はテロへの対策であり、(イラクは)アルカイダとも若干の連携があるとみられ、ある意味で根拠地的性格もあった。そして国内で相当残虐な独裁政治をやってきた。
 今は非常な批判があるが、5年、10年たつうちには、「あの時ブッシュはよくやったな」という判定が出てくるかもしれない。現にリビアのカダフィが核兵器を放棄し、北朝鮮も6カ国協議に応じて、最終的には話し合いに持っていく可能性が出てきている。国際的事件は歴史的に見なければ判定がつかない。
 【アメリカとG8】
 イギリスと日本がアメリカに協力し、フランス、ドイツ、ロシア、中国が批判している。海洋国家と大陸国家の対立に見える。海洋国家は歴史の流れを先に感知して進む要素が多い。
 しかし、G8(主要8カ国)という存在が片方にある。私が(アメリカの)イラク出兵に賛成した時に二つの条件をつけた。一つは占領行政はフランス、ロシア、ドイツも入れて、国連を立ててやらないとアメリカは失敗する。あの辺は部族的にも宗教的にも非常に難しい場所でイギリスやフランスは慣れているが、アメリカは慣れていない。
 もう一つはパレスチナの独立国家を早く作ること。アメリカが思い切ってやれば、アラブ諸国も好感を持って協力する。ブッシュ大統領は初めはやったが、今はあまり力を入れていない。11月に大統領選があるから、ユダヤ票を無視するわけにはいかないという面もあるのかもしれない。
◆外交を評価、内政は不満
 【日中関係】
 中国とアメリカに挟まれて、日本がどういうアジア戦略をとっていくか。アメリカを軽視してもいけないし、中国の台頭に目をふさいでもいけない。08年にはオリンピック、10年には万博を上海でやる。しかしそれ以後、どうなるか。中国は2020年に日本に追いつくと言っている。2010年から2020年までの10年間、どういう流れで行くか、よほど分析していかねばならない。
【憲法改正問題と政界再編】
 満州事変以後の日本は、軍部の台頭、一部の右翼や民間の団体に影響されて新聞までがお先棒をかつぐ情勢で、ついに大東亜戦争まで行ってしまった。特に2・26事件以降は完全に漂流していた。91年の冷戦が終わってからの散乱の時代の状況を見ると、似たような漂流の時代に入ってきている。戦略的、組織的体系をこの国に回復することが我々の課題であると思う。
 憲法、教育基本法の改正という国の基本に関する問題が政治日程に上ってきている。相当な指導力のある政権、政党体制を作らないと、持ちこたえられない。戦前の愚を繰り返す危険性がないとは言えない。
 国家像を作るという問題は、自民党だけで出来るわけではない。民主党にも憲法改正について我々と考えを同じくする諸君が多い。政界再編成をやらざるを得ない段階が来るだろう。
 【歴史法廷の被告席】
 政治家は歴史観と宗教性を持たなければだめだ。今の政治家、指導者は宗教性がないからカリスマ性、重厚性が欠けている。池田(勇人)さんも、佐藤(栄作)さんも、吉田(茂)さんも、京都から偉いお坊さんを呼んで話を聞くとかしていた。目に見えないものにおそれを抱きつつ、自己の足りなさを反省して進むところに重さが出てくるんだと思う。私は「政治家は歴史法廷の被告席にいる」と言ってきた。政治家は哲学、思想を持って政治を担当していかなければならない。
◆質疑◆
◆米国は国連重視に変わる
 観堂義憲・毎日新聞大阪本社副代表(元外信部長) アメリカの単独行動主義は、ブッシュ大統領が今秋再選された場合、さらにその度合いを強めるのではないか。自民党の対外政策の柱は日米同盟と国際協調路線の二つだが、ことイラクに関してはこの二つが矛盾する。日本の外交は日米重視か、国際協調に軸足を移すべきか、あるいはアメリカに国際協調を重視しなさいといさめるべきか。
 中曽根元首相 日米同盟の問題は抽象的に言っても意味がない。なぜなら時局は生きている、政治も生きている、事件も生きている、人間も生きている。そういう中で国民、世界を考えて、最善をとるのが政治家。政治も歴史も生きているということを今の人は考えていない。ものさしが短すぎる。歴史的長さを持ったものさしで、行く末を考え、戦略を考えないといけない。
 アメリカはユニラテラリズム(単独行動主義)でやっている。ロシアをやっつけたのでほろ酔い機嫌の要素がある。しかしイラクで行き詰まってきて、やはりG8あるいは国連を大事にするということに復帰せざるを得ないと私はみている。アメリカがG8と協調関係を回復するように全力を注いでやるのが日本の道ではないか。
 同時に忘れてならないのは、アラブ政策という問題。今度自衛隊が行ってわかるように、日本人は非常に歓迎される。湾岸戦争のときに、72人の日本人が人質にされたが、フセインに2度会ったら、すぐに帰してくれた。最初に会った時、(フセインは)自分のベルトを外してポーンと投げた。ベルトにはピストルが付いている。それは「オレはお前に敵意はない、友人だよ」と、ちょうど侍が刀を遠くに置くのと同じことだ。日本人に対する(好意的)気分がフセインですらあった。それを大事にしなければならない。
◆中曽根康弘 大正7(1918)年群馬県高崎市生まれ。東京帝国大学法学部卒業後、内務省に入る。昭和22(1947)年、衆議院議員に初当選、平成15(2003)年10月まで56年間政治の第一線で活躍。運輸相、防衛庁長官、通産相、自民党幹事長などを歴任し、昭和57(1982)年11月に首相に就任。昭和62(1987)年、竹下登氏を後継指名して退任した。
■写真説明 毎日21世紀フォーラム3周年特別講演会で中曽根康弘元首相の講演を聴講する参加者たち =大阪市内のホテルで2月10日
[毎日新聞2004年2月13日(金)]

 しかし、今年は、日本海海戦100周年だけでなく、「日露修好150周年」だそうなのである。にもかかわらず、ロシアが敗北した戦争について、日本の勝利の意味だけを重んじた宣伝がロシアにとって面白いわけがない。そんなわけで、以下のような結果にもなった。

■日本海海戦100周年 露艦隊、記念行事に不参加
 日露戦争での日本の勝利を決定付けた日本海海戦百周年の五月二十七日に対馬沖で行われる記念行事で、ロシア海軍が最近、日本の要請した艦隊派遣を外交ルートで断ってきたことが十六日までに分かった。日露関係筋が語った。
 記念行事は「日本海海戦百周年記念大会」(名誉会長・★中曽根康弘元首相)が主催。海戦の歴史的意義を再確認し、戦没者を弔う目的で日露合同洋上慰霊祭を計画し、ロシア艦船の参加を求めていた。
 ロシアは昨年二月、日露戦争最初の海戦となった仁川沖海戦百周年記念行事を韓国・仁川港沖で行い、韓国軍を招いたが、日本は招待しておらず、百年前の敗戦に依然わだかまりがあるもようだ。(モスクワ 時事)

[産経新聞2005年2月17日(木)]

 バカウヨは、泳がしておいたほうがよいのかもしれない。日本の国際的孤立は、ある意味、護憲派にとっておいしいかもしれないから。

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      HOME > 戦争69掲示板



フォローアップ:


 

 

 

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。