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西欧の新聞、テレビは、この数日間ローマ法王の追悼記事一色だ。昭和天皇逝去前後の日本のマスメディアの過剰な自主規制的対応ぶりを思い出させる。
世界中から来た数百万人のカトリック信者でローマはふくれ上がり、テレビで見ても市中は芋を洗うような混雑ぶりである。葬儀のミサには200万人が参集した。
昭和天皇逝去の際に、皇居前に全国から大勢の人が集まって皇居を仰いで土下座をしている姿が見られた。当時、京大の助手だった批評家の浅田彰は、これを見て呆れ「日本人は土人なのか」と評し、私も同感したが、今、西欧の人間も土人とそう差がないことを実感する。
パウロU世が人類のためにどんな貢献をしたと言うのか。米国のイラク侵略には反対したが、結局口先だけに終わった。ローマに集まった数百万人は何をしに来たのか。葬儀に訪れたブッシュに対して、群衆の間からヤジが飛んだと報じられているが、もし数百万人が、法王の意思を尊重し、一斉に「アメリカは即時イラクから出て行け」と叫んで行動を起こしたらどんな結果になるだろうか。せっかくまとまった数百万の民衆のエネルギーだ。勿体ない話である。