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03/28 17:13 不安募らすロシア系住民 モルドバの「独立共和国」
旧ソ連からの独立色を強めていたモルドバからロシア系住民が一
九九〇年、一方的に独立を宣言した「ドニエストル共和国」。今月
六日実施のモルドバ議会選では、親ロシアから親欧州へと大きく路
線転換した政権与党の共産党が勝利、モルドバ政府との対立が続く
中、「共和国」の住民は将来への不安を募らせていた。
ドニエストル共和国の人口は約六十五万人。大半が旧ソ連時代に
入植したロシア系だ。モルドバが独立すれば、多数を占めるモルド
バ人と民族的に近い隣国ルーマニアに併合され、迫害されるのでは
ないかと恐れたロシア系住民らが九一年に武装蜂起、ロシア軍も共
和国側を支援、モルドバ政府軍との戦闘が一時激化した。
九二年の停戦後、政治的解決が模索されたが、モルドバ共産党政
権のウォロニン大統領は二〇〇三年十一月、ロシア主導の調停案を
拒否。ロシアとの亀裂は決定的となり、欧米協調路線に転換。先の
議会選では共和国に投票所は設置されず、モルドバは政治的に分断
されたままだ。
「欧州最貧国」モルドバの中でも共和国の生活水準は低い。隣接
するウクライナのように脱ロシアを打ち出し、欧米との経済的な関
係強化を選択するのが望ましいのかどうか。共和国の「首都」ティ
ラスポリの市場で働くイリーナさん(36)は「どちらに付いた方
が豊かになれるのか分からない」と漏らす。
「ロシアがモルドバで影響力を維持するためにも、またロシア傘
下の政商たちが共和国内で電力や石油関連ビジネスを独占し続ける
ためにも、独立問題は未解決のまま〓(始めダブルミニュート)混
乱〓(終わりダブルミニュート)が続いた方が有利なのさ」と、地
元ジャーナリストは解説する。共和国の独立問題にはロシアの利害
が密接に絡む。
モルドバに内包されて欧州の一員を志向するのか、ロシアの〓(
始めダブルミニュート)飛び地〓(終わりダブルミニュート)とし
てあくまで独立国家を目指すのか、ドニエストルのロシア系住民ら
の誰もが、自分たちの将来を測りかねている。(ティラスポリ共同
=清水健太郎)
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03/28 17:17 ドニエストル共和国
ドニエストル共和国 モルドバのドニエストル川東岸と隣国ウク
ライナに挟まれたドニエストル地方のロシア系やウクライナ系住民
が1990年9月2日、モルドバからの分離独立を一方的に宣言し
て「樹立」した。面積約4000平方メートル、人口約65万人。
「首都」はティラスポリで、スミルノフ氏が2001年の大統領選
で3選された。(共同)
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