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(回答先: スペイン ベネズエラ軍向けに哨戒機や巡視艇売却で合意(毎日) 投稿者 ay 日時 2005 年 3 月 31 日 19:33:31)
反米は分かるが、「左派」とは?
毎日新聞が、ベネズエラのチャベス政権を「反米左派」と呼んでいるようです。まあ「反米」はその通りですが、「左派」とは? もういい加減で「右」だの「左」だのといった幻覚で世界を見ることはやめにすべきでしょう。最初から幻覚なのですから。(もっとも世界中で、この幻覚を食い物にする左右の商売人と、それに乗せられる馬鹿が相変わらず絶えないようですが。)
先日の私の投稿
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http://www.asyura2.com/0502/war68/msg/794.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2005 年 3 月 26 日 05:55:04:
「民主主義vsテロ」の戦争に独裁色は邪魔:スペインでもフランコの像を撤去、出汁にされる共産主義者
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の一部を再々掲します。
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【前略、引用開始】
●ピノチェットへの正式な告訴は、まず1998年に彼がロンドンに病気治療に出向いた際に、現代の異端審問官バルタサル・ガルソン判事が、独裁政権時に殺害した数名のスペイン人に関して起こしたものが最初ですが、その後2003年の末ごろからチリの裁判所で本格的な訴訟の動きが始まり、2004年になって彼が持っていた免責特権が外され、同年6月には米国のリッグス銀行にある隠し財産がブッシュ政権の手によって暴かれる、という経過を経て、9月から本格的な裁判が開始されています。
要するにピノチェットは、スペインで裁判中のシリンゴ同様、米欧支配勢力の手によって裁かれているのです。要するに、現在遂行中の「対テロ世界戦争」で「民主主義」を掲げているだけに、自分たちが作って支えてきた軍事独裁者やその手先が無事で生きてくれていると都合が悪いわけで、生贄として生き恥をさらしながら裁かれることが、彼らの最後のお勤めです。単にそれだけでしょう。
そして今後ベネズエラのチャベスやアルゼンチンのキルチネル、ブラジルのルラといった政治家に対しては、ユーゴ、グルジア、ウクライナ、そして今回のキルギスタンで起こったことと同じパターン、つまり2002年のクーデターのように、「民主主義を要求する市民たちの力による政権交代」が、CIAやFBIなど米国諜報機関とオプス・デイ、統一教会、および彼らに雇われたゴロツキ共の手によって演出されることになるでしょう。決して、絶対に、と断言しますが、ピノチェットやオンガニア、ビデラのような軍事独裁にはなりません。必ずチャベスなどを「独裁者」と呼んで追放し(あるいは殺害し)、その後「民主的な」政府が登場する、そういうパターンでやろうとするでしょう。問題はそうなる前にパトリシア・ベルドゥーゴのような知識人がどう動くか、ですね。
チャベスにしてもキルチネルにしても、共産主義者でも社会主義者でもありません。政治的な分類でいくと「ポピュリスト」ということになるのでしょう。特にキルチネルは流れとしてはペロン主義の中道左派です。(ペロンに関してはいずれ改めて投稿しなければなりません。)
米国にとって最も厄介なのは、愛国的で反米色の強い「ポピュリスト」の政権なのです。そしてこういった指導者たちを、かつて自分たちが手塩にかけて育てた軍事独裁者と同列において「独裁者」「ファシスト」と非難することは目に見えています。2002年がそうでした。このときもかなりの共産主義者や社会主義者などがチャベスを「ポピュリスト」「アシスト」と呼んでCIAの謀略に手を貸しました。そしてそのためのピノチェット裁判なのです。
果たしてパトリシアはどちらの隊列に加わるのでしょうか。日本を含む世界の「知識分子」はどっちにつくのでしょうか。上記の動きはすでに始まっています。起こってからでは手遅れになります。だから私が声を大にして南米の状況を伝えているのです。
【後略、引用終り】