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人民闘争運動 政治コミュニケ [イラク情勢ニュース]
http://www.asyura2.com/0502/war68/msg/911.html
投稿者 white 日時 2005 年 3 月 29 日 22:52:35: QYBiAyr6jr5Ac

□人民闘争運動 政治コミュニケ [イラク情勢ニュース]

 http://www.freeml.com/message/organizer-news@freeml.com/0000848

URUKNEWSイラク情勢ニュース           (転送・紹介歓迎)
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2005/03/28(月)

[飛耳長目録 today'snewslist]

☆人民闘争運動 政治コミュニケ (前半)
  ThePeople'sStruggleMovementPoliticalComminique

 ※ 先日紹介した英文資料の日本語訳です。イラク侵略と占領のもとで
さまざまな重要事件が発生していますが、全体状況を概観するうえでも、
イラク国民の立場からそれがどのように受けとめられ、課題となっている
かを理解するうえでも、私たちの認識の整頓に役立つでしょう。なお、コ
ミュニケ(ここで紹介するのは英語バージョン)には発表された日付は書
かれていませんが、確認したところ、2004年7月4日とのことでした。

 なお「人民闘争運動」というは仮訳とさせていただきます。

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☆★人民闘争運動 政治コミュニケ
  ThePeople'sStruggleMovementPoliticalComminique
  人民闘争運動事務局長/バグダッド
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http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/Communique_ENGLISH.pdf

 (前半部分。後半は次回に)

 イラク国民は長い歴史のなかで数々の植民地的侵略とたたかってきた
にもかかわらず、現在の米・英による占領がイラクの国家および民族とし
ての独自性を変え中東地域の国境を変更しようとしていることから、この
イラク占領はわが国民の利益と主権、そして次の世代の将来にきわめて
大きな脅威をもたらしている。アメリカ政府および他の同盟国は、イラクと
アラブ諸国ならびに世界の状況につけいり、汚い戦争と不法な占領を是
認しイラクの資源を支配する国際決議の権威を利用してきた。

 これまでの数ヶ月の経験は、疑いもなく、イラク国民に対する侵略戦争と
イラク占領を売りこむために、アメリカ政府によって正当化がはかられる、
という不誠実さを示すものであった。特に、イラクが大量破壊兵器を保有
しているとか、アルカイダなどのテロ組織を関係があると主張して、イラク
が世界の平和と安全にとっての脅威となっていると偽ってきた。これらは
単に国際世論に誤った情報を与えるためにウソの情報が混ぜられたとい
うものではなく、戦争の論理と敵意を増幅させるものであった。

 また占領の不愉快な経験は、イラクの油田地帯にアメリカの覇権を強化
し、イスラエルの安全を保障するという真の目的を明らかにした。後者に
ついていえば、それはトーラ(ユダヤ教の全律法)に定義された国境にし
たがって大イスラエルを建設するという、シオニストの目標実現の必要性
を要求するものである。この計画の成否は、シオニストの野望を脅かすイ
ラクの国家と軍隊、人的資源を壊滅させることにかかっているとされる。

 アメリカ政府は以前から、イラクを破壊して資源を支配すると脅してきた
が、それは1980年代後半以来のアメリカの政治戦略が基本的に目指し
てきたものであった。当時、老ブッシュの政府はクウェート政府と協調し
て、イラク国民に経済戦争を仕掛けることによって刺激し、ある意味では、
イラク軍がクウェートに入るように仕向けた。そうしてイラク攻撃を遂行し、
横暴な経済封鎖を課すことによって、主要都市の中心部を破壊し、150
万人以上のイラク国民の死をもたらした。

 アメリカ政府とイギリス政府およびその同盟国は、今回の侵略戦争と下
劣な占領が目をそむけたくなるほどの犯罪と国際的な芸術文化破壊をも
たらしているという点において、あらゆる国際法と条約および訴訟手続き
に違反しており、恥ずべき作法という点では国際法を無視している。彼ら
はまた、独立した主権国家を公然と侵略することを通じて、イラクから力づ
くで主権を奪い取り、イラクを破壊・略奪し、さらにはイラクの資源と富の
支配権を握っている。こうしたことが今でも容認されている。

 占領軍当局および彼らと結託する政治団体の民兵組織は、これまでに
もっとも忌まわしく野蛮な抑圧を実行しており、わが国の国民に対する勝
手気ままな逮捕と拷問および殺人が是認された。アブグレイブその他の
監獄と捕虜収容所における彼らの異常かつ変態的な犯罪は、占領軍の
冷酷かつ異常な性格と野蛮な手法、そしてイラク人への人権侵害をもの
がたる歴史的証言となっている。彼らはそうすることによって、イラクの愛
国的で文化的な価値観を否定し、破壊しようとしているのである。

 アメリカによるこのたびの占領は、イラクにおいて、人命の損失は言うま
でもなく、(経済的には)4200億ドル以上の損害を与える結果となった。
これらの損失は、何百もの民間工場と施設同様に、軍事施設、基地、空
港、兵器、軍需工場と貯蔵庫が破壊され、経済的土台も完全なまでに破
壊され、外国占領軍の仲間によって盗まれた商品が廉価で販売・密輸・
破壊されたことに代表されている。何万人ものイラク人から職を奪うという
軽率な政策を通じて、占領は失業率を上昇させ、人的資源の破滅をもも
たらした。これは神学者と科学者の暗殺と民族浄化、強制移住という悲劇
に追い討ちをかけるものである。

 アメリカ政府はイラクの国家機構が崩壊したのにつけこんで、イラクの凍
結資産をかすめ盗(と)った。これは(国連の)石油と食料交換プログラム
のもとでイラクが蓄えた110億ドルに加えて、合計170億ドルにのぼる。
占領軍および当局はイラク国家の予備費70億ドルを着服し、また、イラク
の石油輸出事業とそこから得られる財政収入の管理権限を奪いとった。

 さらには、イラク社会の構成を変える意図をもって、占領軍当局は幾つ
もの偏向した法律と決定を発表することを通じて、それによる破滅的な結
果を増幅させた。例えば、宗派的あるいは人種的な規範を課したり、経済
生活を調整する法律を無効にすることによって、あるいはイラクの富を外
国の開発者に委ねる法律第39を課すことによって実行された。

 アメリカによる占領とイラク破壊が顕著な政治的空白を作りだし、そのこ
とは占領当局がイラクの政策決定を握ることと、(イラクが)国の主権を手
放すことを促した。ここ20年間にイラクが経験したことのない政治的でき
ごと、イラクの内外における愛国的な政治運動が力を失った状況は、政
治的な空白状態を悪化させることを助長した。イラクの政治運動は国外
勢力の不誠実な裏切りに遭遇した。彼らは民主と自由、複数政党制、そ
してイラク国民のために社会基盤の建設を約束するなど、空虚なスロー
ガンを掲げていた。

 しかし同時に、これらの勢力はイラク国民に反対する勢力と直接取引き
をし、彼らが敵意に満ちた環境と原因を創りだすのを助けた。これらの動
きはイラク国民の利益を考慮することなく、そのかわりにイラクが直面した
課題から手を引くことを選んだ。彼らの指導者たちは海外で快適な生活を
過ごすことを好み、国民が破局的な状況に直面して苦しむのを放置した。
さらには西側の諜報機関によって設立された(亡命者の)海外組織、すな
わち国際機関と結びついた組織が、イラクの国家機構を破壊するのを興
味深げに眺めていた。

 彼らは報道の自由を抑圧し、そうして市民から政治的および経済・社会
的な進展に関する情報を奪いつつ、イラク国内に対立する政党が結成さ
れるのを妨害するという方針に協力した。その一方では、放浪者や学者、
分離主義者、宗派主義者の小さなグループやとるに足りない政党に、敵
をイラクに引き入れる役割をはたすよう演出させ、侵略軍と結託して、後
には占領当局と連携して働いている。

 これらのグループは、たとえそれがイラクの破壊と占領を経なければな
らないものであっても、政権打倒を唯一の目的としていた。彼らはこの政
策がイラク国民に豊かな暮らしと民主主義をもたらし中東に安全をもたら
すと主張して、占領によってイラク国民がこうむった破壊と殺人を正当化し
ようと試みている。このすべてのことが、いったん前政権が転覆されるなら
国家権力の重要な地位を彼らに引き継ぐという約束と、彼らが提携するス
パイ機関から援助と資金を受けとることの見返りとして、実行に移された
のである。

 このたびの侵略が始まってから最近の数ヶ月までにわが国民が経験し
た重要な事件と制約事項は、占領当局に協力する連中が信用できないこ
とを明らかにし、健全な複数政党制にもとづく民主的な制度を作るという
彼らの発想と計画が失敗だったことを示した。これらのできごとは、また、
彼らの主人たるアメリカ人の主張が不誠実なものだったことを明らかにし
た。イラクに対する経済封鎖を13年間も延長するためのさまざまな口実
から、イラクに対する今回の野蛮な侵略のための口実にいたるまで、それ
は多種多様であり、イラク占領とイラク国家の破壊につながるものでも
あった。

 占領に起因する政治的空白は多数の政党、政治運動、諸グループの出
現をもたらした。そのうちの幾つかのグループは愛国的な政治綱領を提
示したが、他方には、自己あるいはセクトの目標を達成するために明らか
に占領当局と協力し、占領された国と国民の利益には無頓着なものも存
在した。

 たとえ綱領が国民の意志を十分に汲み上げることができてなく、そして
その多くが少数民族と宗派の問題を取り入れることができてなくとも、わ
れわれは大局的な観点に立って多くの愛国的な運動の立場と努力を集約
してきた。国民の側に立って、レジスタンスとその英雄を支持することを決
めていた人々は例外であり、彼らはイラクの解放のために働き、アメリカ
方式の危険性に気づいて、イラクを守る勢力に占領軍やその代理人と対
決することを力説してきた。

 占領の初期から、アメリカ政府は「民主主義」とか「新生イラク」といった
偽りのスローガンに反して、自分たちと結託するグループをイラク国民に
押しつけることを決めていた。だが彼らはアメリカ政府の直接統治方式が
失敗したと気づくと、ゾッとするような割り当て方式に頼って「暫定統治評
議会」を選出し、強硬路線によるイラク統治を決定した。それはこの数ヶ
月間に、政治的にも社会的にも、イラク社会の直面する問題への解決策
をまったく見いだせなかったことを証明した。この失敗は、イラクの富を支
配するために他の方法を模索するようアメリカ政府に迫ったので、そこで
アメリカはイラク人に「主権」を委譲するという企みに賭けた。

 彼らの新しい代理人グループに急(せ)かされて、彼らは一部の行政的
実務と権限をアラウィ政府に与えることにした。アラウィ政府なら暫定統治
評議会と同じようにやってくれるだろうと思わせる幾つかの指標はあった
ものの、この政府の正当性が愛国的な支持へと広がることはない。せい
ぜい、違法な占領当局によって押しつけられた、違法な政府と受けとめら
れるぐらいのものだ。今後の数ヶ月に、全国民の目標と悲願を達成する
途上にあらわれたこの予期せぬ配置の無能力さが明らかになるでろう。
わが国民の義務は、彼らがあばきだされることを必要としており、国民が
この占領計画の重要な一部となっている彼らを引きずりおろすために働く
ことを必要としている。

 直近の過去において、もっとも顕著にあらわれている積極的な特徴の一
つは、英雄的なイラクの武装レジスタンスの出現であり、それは占領とそ
の手先に反対して蜂起した。そしてレジスタンスは、占領に立ちむかって
その痕跡を取り除き克服しようと持てるすべてを動員し、この破局を打破
しようとする決意、そしてその実際の武装力とこの国の能力を主張すると
いう方法をとった。占領当局が採用したテロと圧政の政策、さらには主要
メディアによるゴマカシと問題のすり替え、頼りにならない地域グループの
姿勢にもかかわらず、また最近になって出現したにもかかわらず、この国
民的なレジスタンスは軍事的にも政治的にも国民の悲願を達成しつつあ
る。

 彼らはみずからを紹介することができるし、みずからの意志を実行する
こともできる。彼らは占領の将来計画と性格を変え、イラクにおいてだけで
なく中東地域におけるアメリカ方式の優先順位に変更をもたらし、軍事的
拡張をめざしたアメリカの計画を失敗させた。

 われわれがアラブ・イスラム国家としての発展とイラクの将来は包括的な
民族解放運動のなかでの前進とレジスタンスの成功にかかっていると言っ
ても、それは過言ではないだろう。したがって、すべてのイラク国民と国民
勢力はレジスタンスを支持し、彼らが前進を続けるようにあらゆる方法で手
助けしなければならないのである。

 (つづく)
 
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※ URUKNEWS イラク情勢ニュース(webサイト) 
    http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/  
※ イラク・レジスタンス・レポート
    http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/Iraqi_resistance.html
※ メーリング・リストへの参加・退会は上記webサイトでもできます ※
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URUKNEWSイラク情勢ニュース           (転送・紹介歓迎)
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2005/03/29(火)

[飛耳長目録 today'snewslist]

☆人民闘争運動 政治コミュニケ (後半)
  ThePeople'sStruggleMovementPoliticalComminique

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☆★人民闘争運動(仮訳) 政治コミュニケ
  ThePeople'sStruggleMovementPoliticalComminique
  人民闘争運動事務局長/バグダッド
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http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/Communique_ENGLISH.pdf

 (後半)

 われわれの運動を開始するにあたって、われわれは既存の政治団体
に新しいものを加えることを考えているのではない。むしろ、われわれの
運動は、わが国の必要とわが国民および占領された国が直面する課題
に応じて作られたものである。われわれはイラクの政治地図とそれが必
要としていることを分析したうえで、アメリカの占領政策のめざす目標と対
決しよう考えている。あらゆる困難にもかかわらず、国民運動を採用しよ
うというわれわれの決意にもとづいて、われわれの運動は、わが国民の
気高い全国的な闘争と、気高く政治的な防衛力、そしてイラク占領計画と
その実行に反対する力と厳正さの側に立ってきたレジスタンスの男たち
の当然の前進を表現する。

 われわれの政治綱領の出発点は、現段階にあっては全国的闘争の最
重要な軸を強化するために活動し、占領とたたかってこれを排除すること
を可能にする幅広い全国的政治フロントを樹立するまでに発展させるた
めに働くことである。それは存在していた全国家機構の破壊と占領を経
て、敵がイラクにもたらした政治的な空白からわれわれに提起されたもの
である。われわれはこれを実行するにあたって、全国民の意志に従って、
人々の真の利益にそって、国のほんとうの主権と解放を勝ちとるために
行動綱領を定める。それはわれわれが国の利益のためにあらゆる努力
を注ぐことを必要としている。

 われわれの政治運動の方法論は次の原則にもとづいている。

 1) 米・英の占領計画を完全に拒否し(イラク国民とその政治勢力が占
領に反対することは道理にかなっているという信念)、占領計画と制度を
拒否する(占領下で抑圧された人々の権利は法的な権利であるということ
を考えれば、政治的および武装した手段で占領に抵抗すること、そしてイ
ラクの全国民的なレジスタンスへの支持を宣言することは合法的な権利
だという信念)。このことは1907年のハーグ条約の付属文書にある条文
第42、ならびに1960年の決議1514号、1973年の決議3103号、
1974年の決議324号に従って、国際法と規定に掲げられている。

 2) 占領当局あるいは占領当局から任命されたあらゆる政権もしくは
機関によって押しつけられたいかなる法律と立法行為、そして法的・政治
的・安全保障上あるいは経済的および社会的な制度も認めない。

 3) 公布する主体が国連安全保障理事会であるか、あるいは公式のア
ラブの機構もしくは国際機関であるかにかかわらず、イラク国民に対して
偏見を持つすべての決議を拒否する。

 4) 占領当局が設立した政府機構と省庁によって承認された条約、契
約、協定を含めて、2003年4月19日以降のイラクに課せられたすべて
の契約と協定は、法的拘束力がないものと宣言する。

 5) 物質的な被害のじゅうぶんな損害賠償請求をアメリカ政府に要求
し、法的に追求する必要性とじゅうぶんな補償要求を宣言する。なぜな
ら、占領期間中に承認された契約と協定に起因する損害は言うまでもな
く、虚偽の口実をもうけて13年間も続けて課せられたイラクに対する経済
封鎖に起因する損害と同様に、すべてが1991年から今にいたるまでの
イラクに対するアメリカの執拗な侵略に起因してきたからである。これは
イラク国籍および外国籍の個人と企業には損害を与えた責任があると起
訴することに加えて、彼らに法的な補償を要求するものである。

 6) イラクに対する敵対行為に手を貸し外国占領者と協力した犯罪者
に、イラクの法廷に移管することによって判決を下すうえでの、イラク国民
の権利にかんする公約。これは2003年4月9日以前に有効だったイラク
の法律、特にイラク刑法と軍刑法にしたがって報告が求められるようにす
るためである。

 7) イラク領土の保全とイラク国民の歴史的一体性に関する揺らぐこと
なき公約−−イラクの領土はすべてが完全に一体のものと見なされるべ
きであり、領土の分断と分裂は受け入れがたく、分離を要求する者たち
は反抗にあい彼らの仮面は剥(は)がされるであろう。われわれは統一イ
ラクの旗を、犯してはならない国の原則として掲げるために奮闘するであ
ろう。われわれはまた、人種や宗派をもとにして行政的な分断と連邦国家
の考えを含めて、イラクの国土の一体性を壊すことを狙ったあらゆる計画
と提案、構想を拒絶する。

 8) 政府の役職と政治的ポストを埋めるために割りふりを行うことを拒
絶する。宗教、宗派、人種あるいは教義にそって配分するという方針を完
全に拒否する。自由で統一されたイラク社会の建設は、政府の責任とイ
ラク社会での役職を配置する際には、国の発展を国への忠誠を最優先
事項とするという原則に依拠する。

 9) イラクの歴史に根ざして形成された国民の愛国的な自己認識を保
護し、占領当局もしくはそれによって任命された機関や当局がイラク人社
会の歴史的特性を変えようとする計画を完全に拒否する。

 10) イラクとその国民はアラブの国の一員として不可分であるという信
念。パレスチナ問題を解決するための、また自由な独立国家を樹立しよ
うとしているパレスチナ人民の戦いを支持するための奮闘を続けるなか
で、われわれはわが国民と国の姿勢を確認するものである。

 11) 宗教的な価値観と原理の重要性を強調しつつ、気高い価値観に
もとづいて世俗的な(政・教分離の)民主社会を樹立することが必要だと
いう信念。その前に、否定的な社会傾向に反対して社会を強化し、道徳
的な面を支援するなかにイスラム信仰の原理が存在する。イラクの将来
と幸福は、政治・経済基盤のうえに構築される独立した自由な多元共存
的な社会を必要としている−−と、われわれは主張する。そこでは国民
が権威の源(みなもと)であり、イラク国民に人間としての権利を発揮する
機会を与える計画と社会立法の究極目標が備わっていなければならな
い。

 12) 多数派であるアラブ人モスレムと同じように、少数グループがそ
れぞれの文化的で宗教的な行為と義務を実行できる表現の自由を、権
利として認める。イラク社会を構成する要素は多様であるという真実を認
めたうえで、イラク社会を崩壊させるためにこの多様性が利用される(占
領者と彼らの手先によって計画的に追求されている)ことを拒否する。民
族的であろうと宗教的であろうと、イラク社会を特徴づけるこの多様性が
イラク国民の力の源泉であり、イラク社会の集団的な理想と文化的な財
産を生みだし、人道主義的な文明を築くうえでのイラクの役割を強化して
いるのである。歴史のなかでイラクがこれを成し遂げたのは、イラクという
一つの国に帰属するというプライドと信頼に根ざして、このイラクの全共同
体が歴史の創造に参加したときであった。

 13) イラク社会の発展と建設における女性の役割と、彼女たちが社会
的義務を遂行し人間的で政治的な権利を享受する権利に関する信念。

 14) 国の財産である資源を支配し、天然資源および経済的な財宝を
国有とする独立した権限を保証するための、国民の権利に対する公約。
われわれはイラクの石油部門と公的な工業部門を民営化することを明確
に拒否する。

 15) わが国の経済資源が、イラク国民の収益による経費負担のもと
に、現在イラクに課せられている世界資本主義制度と国際金融制度の方
針で支配されることを拒否する。

 16) 真の国益の適用。これは、占領当局からの干渉を受けない注目
すべき愛国勢力と、イラクの敵を支援し励ます占領当局につながる勢力
との間に生じなければならない。   (※意味不明?)

 17) また、われわれの運動は、イラクの防衛を援護するアラブの戦闘
員は祖国とイスラムの愛国的な義務からそのようにしていると考えるし、
それはイラクの兄弟と彼らの原理原則および彼らの国への義務であると
考えている。われわれは称賛と誇りをもって彼らを世話しなければなら
ず、イラクの国土と国民を守っているこれらの戦闘員の誠実さによって強
化されなければならない。これらの戦闘員はイラク国民とともに戦闘に参
加することによって、彼らの国および国民とイラク国民の栄光と名誉、殉
教を得ようとしている。われわれの運動はすべてのアラブ人とモスレムお
よび称賛に値する世界のあらゆる人々に対して、イラクとその文明、神聖
な遺跡をアメリカ政府とその手先による犯罪的な占領から守ることを支援
するよう呼びかける。それは並ぶもののない義務であり、アラブの国と良
心に帰属し、相互に結びついている不可分のものである。彼ら(占領者)
はその軍隊と世界各地から集めた外国人傭兵を引き入れ、イラク国民を
殺戮し、その国土を汚している。

 われわれの運動は注目に値するすべての愛国勢力と政治勢力、すべ
てのイラク国民に対して、レジスタンスを支持する大衆的な委員会を形成
するように呼びかける。それはその存在を強化し、継続することを助ける
ためである。われわれはまた、「新イラク軍」と「イラク国防軍」、あるいは
傀儡(かいらい)政府のもとにあると判っているその他のすべての軍隊に
参加を強制されたイラク人に対して、それらの組織から離れ、レジスタン
スの隊列に合流することを呼びかける。そうすれば歴史は、彼らが占領
者やその手先に協力した汚れたエピソードを記録しない。酌量すべき情
状ゆえにそのようにできない者たちは、彼らに強力を続けるかもしれない
が、彼らは国民的レジスタンスに敵対して武器をとってはならない。彼ら
は英雄的な義務を遂行している男たちに協力しなければならない。

 敵政府が解散決定を発表した(旧)イラク軍は偉大なイラクの軍隊であ
り、国民の軍隊であり、誰であれそのような(解散の)決定を出す権利を
持たない。英雄的なイラク・レジスタンスに合流し、レジスタンスに対して
技術的に、また兵站および物質的な支援を提供している、この英雄的な
軍隊と結びつかなければならない。(この軍隊は)そのメンバーの英雄的
な姿勢を履歴に記録しなければならず、イラクを解放し侵略者とその協力
者を一掃するための彼らの闘争を国民が援助する機会を見逃してはなら
ない。この国民的な義務を放棄する者は誰であれ、国民と歴史から非難
されるであろう。

 われわれの運動はすべての愛国的な勢力に対して、占領を拒否して戦
いに合流し、この占領に反対して互いに協力しあうために調整をおこなう
という、公然たる真性の呼びかけをおこなう。

 わが愛する忍耐強きイラク国民へ

 愛国的で民主的な統治のもとに平和で自由に暮らすというイラク国民の
意志と希望と利益に依拠して、強いイラクを建設するためには、すべての
イラク人に祖国とその真価を守り占領から国土を解放することが求めら
れており、その責任は大きいことをわれわれは知っている。誇り高く善良
なるすべての人々に対して、組織的なとりきめだけでなく、この政治綱領
において述べられ、占領およびそこから派生するすべて(これには傀儡政
府と傀儡政府もしくは占領当局から出されたすべての決定が含まれる)を
拒絶すると定められた全国民の原則問題として、われわれの運動に合流
することを呼びかける。

 そうしてさらに、われわれは初期の愛国的な運動であるこの政治闘争を
量的に強化しなければならず、この運動は「レジスタンスはこの異常な事
態に屈しはしない」という確固たる意志をもって大勢力に成長しつつあり、
イラクの愛国的なすべての兵士にその方法論と自己認識を与えてきた。

 占領者とその手先に対する強く普遍的な拒否感と全国民的なレジスタ
ンスについて、強い影響力を持つ敵の報道機関がどれほど真実を歪(ゆ
が)めてきたか、そして占領とそこから生まれた政府および敵の邪悪な目
的をどれほど隠そうとしてきたか、われわれはそのことをいやというほど
知らされてきた。しかしわれわれは善良にして気高い人々、すべてのイラ
ク国民の障害となってはならない。彼らこそ国民に身近な愛国的な政治
勢力と運動のなかで積極的に働く活動家であり、彼らは国民の利益のた
めに働いている。

 イラクとその偉大な国民に勝利を!

 人民闘争運動事務局
 バグダッド(イラク)

 ------------------------
 ※ 訳者から: この文章は前半に記したように、時期的には昨年7月
時点で書かれたものです。また、レジスタンスの戦略と政治課題について
は、既にこれより早い時期に、幾つかのレジスタンス組織が協議して政治
綱領を採択したり、また、その後の実際の経過のなかで豊かにされた内
容もあるようです。その主要な部分は『イラク愛国同盟からの手紙』や、
ビデオ『イラク・レジスタンスからのメッセージ』(日本語訳紹介済み)など
にも反映されており、また、これからも機会があれば、より適切なもの、よ
り新しい内容を紹介していきたいと考えているところです。

 その意味では、この文章を日本語で紹介することは、あらためて言うま
でもなく、日本人ないし日本語という言語で思考する人々に読んでもらい
たいということを前提にしています。イラクのことではあるが日本人に考え
てもらう契機にしてほしいことがあるわけです。

 外国の軍事力によって侵略され占領されたイラクの状況、特に一つの
独立国の国家主権が奪われるということはどのようなことなのか、という
点を読む人に考えてもらいたいと考えました。それは特定の「権力者」が
権力の座を奪われるというだけのことではなく、また、数々の非道な残虐
行為を数えあげることとも違って、一つの国の政治、経済、社会、文化、
教育等々の制度や営みが、総体としてどのように破壊されるのか、なぜ、
ほとんどの国民がそのような破壊に反対しても横暴がまかりとおっていく
のか・・・。そこに住む人々にとって、これほど悲惨なことはなく、それが占
領なんだということを知ることによって、そのような状況をもたらす行為の
犯罪性をより深く認識できるし、これを許してはならないという気持ちも質
的に深まるのではないかという気持ちがあります。

 そのようなこととして、侵略および占領、国の主権という問題を考えるこ
とが、特に歴史の教訓を忘れかけている現代日本の人々に必要になって
いるのではないでしょうか。日本とアジア諸国のあいだのいわゆる<歴史
問題>を考えるときにも、戦後の日本とアメリカの関係を考えるにあたっ
ても、それを踏まえて今後の他国との関係を考えるうえで、このことは重
要な意味を持つと思うのです。 

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※ URUKNEWS イラク情勢ニュース(webサイト) 
    http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/  
※ イラク・レジスタンス・レポート
    http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/Iraqi_resistance.html
※ メーリング・リストへの参加・退会は上記webサイトでもできます ※
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