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台湾で100万人デモ、中国「反国家分裂法」に抗議 (読売新聞)
【台北=石井利尚】中国が台湾独立阻止を目的に制定した「反国家分裂法」に抗議する大規模デモが26日、台北市内で行われ、陳水扁総統ら主催者発表で約100万人が参加した。
同法は台湾への武力行使の法的根拠となるもので、参加者は「武力による威嚇や併合に反対。台湾の民主主義と平和を守ろう」などと訴えた。
ただ、「反中派」の一部住民が中国国旗を燃やすなどしたものの、主催した与党・民進党は全体的に「反中色」を抑え、「平和を求める台湾」を前面に打ち出した。陳総統も演説を行わず、台湾海峡の緊張を望まない米国など国際社会や、対中関係改善を求める野党支持者に配慮した。
陳政権は、同法の賛否を問う住民投票などの対抗措置は見送る方針。「平和的で理性的なデモ」(当局)を通して、台湾住民が同法を受け入れる意思がないことをアピールする一方、民主主義の価値観を共有する日米欧の支持を得て、欧州連合(EU)が検討中の対中武器禁輸解除の動きをけん制する狙いがあると見られる。
今回のデモは台北でのものとしては史上最大規模。ただ、治安当局者は参加者を約50万人としている。
参加者は10グループに分かれて台北郊外を出発。「ミサイル反対」「民主擁護」などのプラカードを掲げ、約2時間かけて総統府前に集結した。デモには、李登輝前総統や謝長廷・行政院長(首相に相当)ら与党連合の幹部も多数参加。陳総統は、昨年3月の銃撃事件の影響で数百人の警備陣に包囲されての参加となった。
台湾北西部の新竹から来たIT(情報技術)企業勤務の男性(32)は、「台湾は中国の武力威嚇に平和的手段で対処するしかないので参加した。両岸(中台)関係の改善を願っている」と話していた。
[ 2005年3月26日20時37分 ]
http://news.www.infoseek.co.jp/world/story.html?q=26yomiuri20050326i313&cat=35