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クルドのハラブジャで何が起こったのか? [イラク情勢ニュース] ハラブジャの大虐殺:その真相
http://www.asyura2.com/0502/war68/msg/779.html
投稿者 white 日時 2005 年 3 月 25 日 18:02:29: QYBiAyr6jr5Ac

□クルドのハラブジャで何が起こったのか? [イラク情勢ニュース] ハラブジャの大量虐殺:その真相

 http://www.freeml.com/message/organizer-news@freeml.com/0000842;jsessionid=dhacqd8hr1

URUKNEWSイラク情勢ニュース           (転送・紹介歓迎)
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2005/03/25(金)

[飛耳長目録 today'snewslist]
☆クルドのハラブジャで何が起こったのか?
 WhathappenedinKurdishHalabja?  アルジャジーラ

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☆★クルドのハラブジャで何が起こったのか?
 WhathappenedinKurdishHalabja?
 ByMohammedal-Obaidi アルジャジーラ 2005年1月4日
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http://english.aljazeera.net/NR/exeres/ECD352BE-6B8F-449F-8F97-C7AB0DC08A94.htm

 ハラブジャで起こったことの真実は常に大衆には隠されていて、このク
ルドの村で1988年3月後半に起こったことを正確に知る多くの者が西
側メディアの報道に反論してきた。

 CIA(米中央情報局)とイスラエルのモサドの助けを借りた重要なクルド
人指導者が、クルドの政党に都合がいいように、西側メディアと広報活
動の幅広いネットワークを使って、1988年にクルドのハラブジャで起こ
ったことの真実を操作し歪曲してきたのは事実である。

 1993年には、クルド・イスラエル友好連盟と呼ばれる組織がイスラエ
ルに設立され、アメリカのユダヤ・ロビーと緊密に働いてきた。それはも
ともとイラクのザホー地域から移住したユダヤ系クルド人モティ・ザケン
によって創設されたものであった。

 彼の努力は、ワシントン・クルド協会が設立されたとき、1996年に終
了した。これはシオニストであるマイク・アミティの監視と財政的支援のお
かげで創設された組織である。

 マイク・アミティはモーリス・アミティの息子であり、父は議会の法律顧問
を長年勤め影響力の強いアメリカ・イスラエル公務委員会のロビイストで
あった。

 老アミティは<フランク・ガフニー安全保障センター>と<国家安全保
障に関するユダヤ研究所>(JINSA)元所長の顧問であった。後者は特
に米軍とつながりをもつイスラエルのリクードの弁護装置で、米国に拠点
を置いていた。

 JINSAの提携者にはディック・チェイニー、ジョン・ボルトン、ダグラス・
フェイス、リチャード・パールなどがいる。イスラエルのモサドと繋(つな)
がりがあることで知られるクルド人グループがワシントン・クルド協会を運
営していた。そのグループとは、ナジュマルディン・カリム、オマル・ハル
マト、ビルスク・ツガン、オスマン・ババン、アサド・ハイラニー、ケンダル・
ネザン、アスファンディアル・シュクリ、モハマド・ホシュナウである。

 これらの組織は、もっぱら、「イラク軍が1988年にいたるところでクル
ドの村に化学兵器で攻撃した」とする主張を擁護していた。

 ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)によると、「少なくとも5万人と、おそ
らくは10万人ほどの人々(その多くは女性と子ども)が、1988年2月か
ら9月の間に手に負えない状態で殺害され、犠牲者(イラクのクルド人)
はバグダッド中央政府の命令で多数が殺されていた」。

 大量虐殺を主張するもう一つのチャンピオンがいた。それはジェフリー
・ゴールドベルクであり、彼の1万8000語の物語『大いなる恐怖』は、
『ニューヨーカー』誌2002年3月25日号に掲載され、イラクの大量虐殺
を主張する米国務省のウェブサイトの基礎となった。

 ゴールドベルクの物語は身の毛がよだつような詳細を十分に含んでい
る。例えばわれわれが聞かされてきたのは、ハミダ・マフムードという女
性が2歳の娘を看護しているときに死んだといったものだ。ゴールドベル
クはまた、ナチスに比較したヒューマン・ライツ・ウォッチの手法にならっ
て、「自国の市民に対するサダム・フセインの攻撃は、女性と子どもを皆
殺しにするのに毒ガスが使われたホロコースト以降では唯一のものであ
る」と述べた。

 そこでゴールドベルクが読者に語っていないことは、彼がイスラエルと
アメリカの二重国籍を持ち、2、3年前までイスラエル防衛軍に勤務して
いたことである。あるいは、まったく異なる結論を導き出していた米陸軍
大学のレポートを、彼は意図的に無視したことを指摘してもよい。

 ヒューマン・ライツ・ウォッチが大量虐殺のレッテルを貼った作戦期間中
に、イラク軍は「クルド人を標的にした40の軍事攻撃」において化学兵
器を使用したと言われている。

 ウワサにあがる攻撃のなかで最も突出しているのが、ハラブジャの町
に対する1988年3月の「化学兵器攻撃」であり、ヒューマン・ライツ・ウォ
ッチによると、そこでは死者が「5000人を上まわる」とされた。
  ※訳註: 原文ではtown(町)ともvillage(村)とも書かれている。


 1980年9月から1988年8月までの8年戦争(イラン・イラク戦争をこ
う呼ぶ:訳者註)では、イランとイラクの双方が化学兵器を使ったことが
知られている。ヒューマン・ライツ・ウォチは攻撃が1988年9月になって
おこなわれたと言うけれども、クルドに対するイラクの攻撃と言われてい
るもののほとんどは、この戦争中に起こったものである。

 イラク側よりも多勢である利点を活かしたイラン側の人海戦術に対抗し
て、イラクはイラン軍にマスタード・ガスを使ったことを認めてきたが、一
般市民に対する化学兵器の使用は一貫して否認してきた。

 イラン国境に近いイラクのハラブジャ村で起こった化学兵器によるクル
ド民間人の殺戮(さつりく)で唯一確認されたものは、1988年3月中旬
に数百人がガス中毒で死亡したというものである。

 イランは1988年3月15日に、その村とイラク駐屯軍の小部隊を席巻
した。ガス攻撃は3月16日以前に起こり、その時のこの殺戮の実行者
は誰であり(イランかイラクか)、またハラブジャにいたイラン軍の死亡者
は多いのにどうして化学兵器による死者は報告されていないのか?

 この疑問に答える最適の証拠が、米国陸軍大学の戦略研究所による
1990年のレポートである。それは、イラクではなくイランがハラブジャ事
件の犯人だという結論を下した。

 陸軍大学のレポートは、イラク側がハラブジャの戦闘中にマスタード・ガ
スを使ったことを認めたが、マスタード・ガスは致命的な薬剤というより身
体機能をマヒさせるもので、その死亡率はわずか2%であることに注目
し、そこからヒューマン・ライツ・ウォッチが主張するような数千人の死者
はもとより、数百人と言われる死者を殺戮することもできないと記した。

 陸軍大学が事件をたどったところでは、まず最初にイラン軍が攻撃して
村を支配下に収めた。イラク軍はマスタード・ガスを使って反撃した。イラ
ン軍がそのとき再び攻撃し、このときにシアン系塩化物ないしはシアン化
水素の『ブラッド・エージェント』を使用し、町を再び支配した。その化学兵
器を当時のイランは数ヶ月前から保持していた。

 村を支配しおそろしい犠牲者を出したところで、イラン側はガス兵器に
よる殺戮をイラク軍のせいにし、イラク軍による大量虐殺という主張がダ
マされやすい国際的な報道を経て根付くことになり、それから少しして、
皮肉にも米国務省と米国議会によって政治目的を持った主張として増幅
されたのである。

 イラン・イラク戦争の時期のイラク問題を担当したCIAの上席政治分析
官で、「ハラブジャの大量虐殺」の証拠を綿密に研究したステファン・ペレ
ティアは、彼のチームがつかんだ発見を次のように叙述した。

 「現地にいた記者ならびに他の観察者の見た犠牲者のほとんどは、手
足が青くなっていた。このことは彼らがブラッド・エージェントによって、お
そらくはシアン塩化物ないしシアン化水素によって殺害されたことを示し
ている。イラクは決してそれを使ってなく、これらの化学薬品を製造する
能力自体を持っていなかった。しかしイラン軍はそれらを配備していた。
したがってイラン軍がクルド人を殺戮した」。

 ペレティアの報告書は、また、トルコに逃れたクルド難民を調査した国
際救援組織は、いかなるガス攻撃の犠牲者も発見できなかった、と述べ
た。

 ヒューマン・ライツ・ウォッチの主張から15年たって、CIAは最終的に、
2003年10月に公表された報告書のなかで、イラク軍によって使用され
たのはマスタード・ガスと神経ガスのみであったと確認した。

 CIAは現在、1990年4月の米陸軍大学によるレポートを完全に支持
しているように思われる。それはマスタード・ガスでも神経ガスでもなく、
そしてイラクが保有したことのないシアン系のブラッド・エージェントがハラ
ブジャにおいてクルド人を殺戮したとするものであり、イラン側がメディア
戦略としてその攻撃を実行したという結論を下している。

 CIAの最近の報告と同じように多くの専門家から疑惑が提起されたに
もかかわらず、イスラエルのモサドの助けを受けて、何年もの広報活動
を通じたプロパガンダがクルド人指導者に同調し、大量虐殺の問題が
(歪曲されたまま)国際社会に広められてきたのである。

 『ビレッジ・ボイス・イン2002』との電話インタビューのなかで、ステファ
ン・ペレティアは、「ゴールドベルクが書いたような具合に事件が起こった
のではない。今日にいたるも、そのことに確信を持っている。それを確信
しているのは私だけではない」と語った。

 「そして現在これは特に重大な問題である。サダムはモンスター(怪物)
であり、自国民を毒ガス攻撃する狂人であり、世界は彼を寛大に扱うべ
きでないという主張がある。だが、それはなぜなのか? 米国がイラクに
戦争を仕掛ける最後の論拠となっているからだ」。


 Mohammedal-Obaidi: モハメド・アル・オバイディ教授は、イラクの人
民闘争運動(People'sStruggleMovement(Al-Kifahal-Shabi)別のとこ
ろでは覇権反対闘争とも英訳されている:訳者註)のスポークスマンであ
り、イギリスで大学教授として働いている。彼はバグダッドのアダミヤ地
区に生まれ育った。ハラブジャについての著作もある。

 (アルジャジーラによるただし書き: ここに表明された見解は筆者のも
のであり、必ずしも編集局の見解を反映するものではなく、またアルジャ
ジーラが裏書きを与えるものでもない。)


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