★阿修羅♪ 現在地 HOME > 戦争68 > 633.html
 ★阿修羅♪
次へ 前へ
一つの戦争、二つの記念日、三つの異なるデモと無定見 [イラク情勢ニュース]
http://www.asyura2.com/0502/war68/msg/633.html
投稿者 white 日時 2005 年 3 月 21 日 22:47:05: QYBiAyr6jr5Ac

□一つの戦争、二つの記念日、三つの異なるデモと無定見 [イラク情勢ニュース]

 http://www.freeml.com/message/organizer-news@freeml.com/0000838

URUKNEWSイラク情勢ニュース             (転送・紹介歓迎)
□□□□ □■  □□□□□ □■  □□□□ □■ □□□□ □■
2005/03/21(月)

[飛耳長目録 today'snewslist]
☆歪められた現実
 Inawarpedreality ガーディアン 3月21日 

------------------------------------------------------------
☆★歪められた現実
  Inawarpedreality
  GaryYounge  ガーディアン 3月21日
-------------------------------------------------------------
  2年がたち、占領者は見当違いのことにすがりつき、都合の悪いこと
  は無視して、戦争を正当化している。
http://www.guardian.co.uk/comment/story/0,3604,1442261,00.html

 これは一つの戦争、二つの記念日、三つの異なるデモと無定見にまつわ
る話である。矛盾と一般市民の死はあまりに多すぎて数え切れない。

 203年4月18日、スンニおよびシーアの数万人の抗議デモがバグダッド
でおこなわれ、アメリカ人はイラクから出て行けと要求した。礼拝の主宰者
アフマド・アル・クバイシ師は、金曜礼拝を終えて出てきた男たちへの演説
のなかで、「諸君(アメリカ人)は今日は主役である」とアメリカ人に告げた。
「しかし私は諸君に居座ることを考えるなと警告する。われわれに追い払わ
れる前に、出ていきたまえ」。

 ※訳註: イラク情勢ニュースNo.0240で紹介。webサイトにも掲載。
 http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/20030418_Aljazeera.html

 それから2年後、アメリカはまだイラクにいる。ホワイトハウスは反米の抗
議を歓迎し、米軍による爆撃作戦とイラク占領で応じた。当時ブッシュ大統
領は、「イラクで議論や討論、抗議が出るのは、自由になった証明だ」とうそ
ぶいた。「自由への道は常に平坦なものではなかったし、自由はどの国の
どの国民でも権利である」と。

 2005年2月22日、数万人のレバノン人がベイルートでデモをおこない、
シリアにレバノン撤退を求めた。1週間もせずにシリアは期限未定ながら撤
退計画を発表した。週刊誌の表紙には若くて美しいレバノン女性が旗をうち
振り(アラブ人編集者にはそう空想する者もいる)、「ヒマラヤスギの革命」と
か「民衆のパワー」だと宣言する写真が掲載された。この抗議デモは、イラ
ク爆撃と占領という米国の戦略が支持されたとして、ホワイトハウスに歓迎
された。「今や独裁者の統治に将来はないことが明白となった」とブッシュは
言った。「われわれはレバノンで民主主義の成功を望んでおり、この国が外
国に占領されているかぎり、民主主義は成功しないことを知っている」と。

 2005年3月8日、アメリカと欧州の干渉に抗議して、50万人のシリア人
がベイルートでデモをおこなった。このデモはアメリカがテロ組織の烙印を
押すヒズボラの支持を受けていた。人々は旗や横断幕を掲げて、「アメリカ
に死を」と叫んだ。それは最初の反シリアデモより数倍も大きい規模のデモ
だった。彼らもレバノンの旗を振っていた。だが編集者たちはデモ参加者を
美しいと思わなかった。彼らの写真はニュース週刊誌の表紙を飾ることはな
かった。彼らの抗議はホワイトハウスには歓迎されなかった。実際、このデ
モがあったことは辛うじて追認されただけだった。

 「国家主義者はみずからのなした残虐行為を認めようとしないというだけ
ではない」とジョージ・オーウェルは書いた。「彼はそういう話を聞く寛容ささ
えも持ち合わせていない」。

 そう、イラク侵略のもう一つの記念日に、占領軍はまだ戦争を正当化する
ために道義的な枠組みを創りだそうと切望している。そこでは見当違いのこ
とにすがりついて、都合の悪いことを無視することが彼らに残された唯一の
実用的な戦略となってきた。

 拷問の写真とか大量破壊兵器がなかったというような現実は、公式発表と
陽気な宣言や声明の洪水のなかでは、さほどの障害物にならないのだる。
大西洋の両岸から新しいニュースが届くたびに、真実は口先でデッチあげ
られ、原理原則は詐欺によって確立され、民主主義は侵略によって押しつ
けられることが示唆されるのである。これらの人々は好ましい事態なら信用
するが、いったん逃げ切れると思うものなら、自分で署名したサインにさえ
責任を負わないのである。

 2年がたって、死亡者数は増え続けており、「有志連合」の規模は縮小し
続け、無謀な戦争を支持する世界の世論はもともと低かったものがさらに
低下傾向を維持している。実際に、唯一変化したものと言えば、戦争開始
の理論的基礎ぐらいのものであり、占領軍が用いる詭弁はかつてなく深い
ものとなり、都合のよい記憶喪失症状が新記録を更新した。

 アメリカ兵が人質救済任務を担当したイタリアの諜報機関員を射殺したこ
とと、その10日後にイタリア政府が撤兵を決定したこととの間には、何の関
係もないと思わされている。ホワイトハウスのスコット・マクレラン報道官は、
「そこに関連があるとは存じていない」と述べている。われわれはサダム・フ
セインが17年前にクルド人をガス攻撃したと覚え込まされているが、アブグ
レイブで16ヶ月前に起こったことは全部忘れさせられている。

 最近開かれた拷問に関する公聴会で、共和党議員ジム・タレントは、「もし
われわれの兵隊が爆弾製造者の名前を聞き出すために誰かの胸を突こう
としたとしても、それでアメリカ国民の生命を守ることができるなら、私はそ
の行為を擁護する」と述べた。タレント議員よ、爆弾製造者の名前を知りも
しない者に対して警棒を肛門に打ちこむというのは、いかがであろうか? 
同じように擁護しなさるか?

 もっとも最近のことでは、かつてなかったエジプトとサウジアラビアにおけ
る民主主義への動きや、パレスチナ・イスラエル関係の和解(アラファトが死
んだ結果)、シリア軍撤退の提案(前レバノン首相ラフィク・ハリリの暗殺を
めぐる抗議によって促された)が、みな、イラク爆撃の正しさを証明している
と考えるように告げられてきた。

 さらなる証明として、イラクにおける1月の選挙を彼らは挙げている。これ
はアメリカ人が延期を望んでいた選挙であり、多くの人々が参加できず、で
きるだけ早い米軍の撤退を求めているイランに親密なイスラム教勢力の勝
利をもたらした。このすべてが勝利とされるなら、私は彼らが考える敗北が
どのようなものか知りたくもない。

 戦争の結果失われた無実のイラク国民の生命を考慮せずに、この戦争を
正当だと見なす理由をつくりだすことはできない−−それが真実である。単
純な対処策は、これらの死者が存在しないというフリをすることである−−
占領軍が死者を数えなければよいのである。他に弁解があるとすれば、彼
らの死はそれなりの価値があり、良いことは悪いことのあとにくるものだと言
おうか。それは、9・11の事件は外交政策の結果をアメリカに自覚させるた
めに意味があった、と主張するのと同じくらいに不愉快かつ誤っている。

 だがイラク国民だけがこの2年間に被害をこうむったのではない。占領者
が海外に民主主義を輸出できずに多忙をきわめていた間に、彼らは自国
においても民主主義を掘り崩してあたふたしてきた。彼ら全員が自国の選
挙民に戦争の開始理由についてウソを言ってきたのだった。アメリカを除い
て、有志連合の全員が大衆の圧倒的な反対を押し切って戦争を始めた。対
テロ法案とパトリオット法を経て、彼らは自国市民の基本的な法的権利を
奪ってきた。

 昨年おこなわれたスペインの選挙とイタリアでの最近のできごとには勇気
づけられる。反戦運動は戦争を止められなかったけれども、決定的なときに
戦争(政策)を無効にし信頼できないものとする決定的な争点をつくるだけ
の、効果的な存在としてじゅうぶんに生き抜いてきていたのだ。

 その間にも、占領者の広報部門は、自分たちの課題に都合よいように歪
曲しながら思い思いに編集した「現実」を作り続けてきた。先週はブッシュ
が米軍の撤退は「イラク人自身の自衛力に応じて実施される」と発言した。
ブッシュ君よ、イラク人は既にほかならぬ君から自分たちを守っているとこ
ろではないのかね。


------------------------------------------------------------
□□□□ □■  □□□□□ □■  □□□□ □■ □□□□ □■
※ URUKNEWS イラク情勢ニュース(webサイト) 
    http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/  
※ イラク・レジスタンス・レポート
    http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/Iraqi_resistance.html
※ メーリング・リストへの参加・退会は上記webサイトでもできます ※
------------------------------------------------------------

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      HOME > 戦争68掲示板



フォローアップ:


 

 

 

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。