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きょう開戦2年 イラク遠い平和
テロ続発、米兵死者1500人超
【カイロ=嶋田昭浩】米軍のイラク侵攻から二十日で丸二年を迎える。攻撃開始から二十日後の二〇〇三年四月九日にイラクの旧フセイン政権は崩壊したが、米国などが開戦の理由とした「大量破壊兵器」はその後の捜索でも発見されないままだ。一方、武装勢力による米軍などへの襲撃は十九日もイラク各地で相次ぎ、治安回復の見通しは立っていない。
ロイター通信によると、イラク北部のキルクークで十九日、道路に仕掛けられた爆発物により警察官四人が死亡した。
豊かな油田を抱えるキルクークは、クルド人などを抑圧した旧政権が多数のアラブ人をこの地に移住させたため、民族対立が激化している。
十八日にはバグダッドで、アブドラ・ヨルダン国王を非難する数千人規模のシーア派デモが起きた。これは、先月二十八日にバグダッドでイスラム教シーア派の住民ら百二十五人が死亡した自爆テロに、スンニ派が大多数を占めるヨルダン人がかかわっていたとして、スンニ派への反発が高まったもので、宗派間の根深い対立も表面化した。
一方、十八日の反米勢力の襲撃で米兵一人が死亡したため、AP通信の集計によると開戦以来の米兵死者は少なくとも千五百十九人に上った。
イラクでは今月十六日に国民議会が初招集されたばかり。基本法に定められた政治日程によると、今年八月十五日までに起草する新憲法(恒久憲法)草案を十月十五日までに国民投票にかけ、承認されれば総選挙を実施して年末までに正統政府を樹立する予定だ。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20050320/mng_____kok_____002.shtml