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3月19日付・読売社説(1)
[韓国政府声明]「日韓関係を悪化させるだけだ」
問題をはらんだ韓国政府の対日声明である。盧武鉉政権が、日韓関係についての声明を発表し、今後の対日政策の原則と当面の方針を打ち出した。
今後の日韓関係の基本方針として、過去の歴史問題について「徹底した真実の究明、真の謝罪と反省」を日本に求めていく、などとしている。
町村外相は直ちに、「両国関係の歴史の歯車を戻すことは賢明と言えない」とする談話を発表した。一方的な韓国政府の声明に反論したのは、当然のあるべき外交姿勢である。
7年前、当時の金大中・韓国大統領は「韓国政府は今後、過去の問題を出さないようにしたい」と、歴史問題に終止符を打つ考えを表明した。
後任の盧大統領も、昨年7月の日韓首脳会談で、過去の問題について、「任期中には争点として提起しない」と約束したはずではなかったか。
それが、1年もたたぬうちに前言を翻した。一国の最高指導者である大統領の発言がくるくる変わるようでは、信頼関係に基づく日韓の未来志向的な関係を築くことは難しくなる。
韓国では、島根県議会の「竹島の日」条例の制定や、中学歴史教科書を巡り、反日感情が高まっている。韓国政府の声明には、対日強硬姿勢を示すことで、支持率が低迷する盧政権の浮揚を図る狙いがあるのだろう。
対日声明は、「日本の良心勢力」との連帯や、日韓の市民社会間のネットワーク構築の強化をうたっている。
だが、韓国の言う「良心勢力」とはいかなるものか。
戦時の女子挺身(ていしん)隊という勤労動員制度を、あたかも“慰安婦狩り”だったかのように歴史の捏造(ねつぞう)すら行い、日韓関係を一層複雑にしたのも、そうした“自虐史観”的な勢力ではなかったか。
教科書問題でも、歴史観、価値観の多様性や、思想信条の自由を否定する旧左翼的な一部マスコミを、「良心勢力」と言っているのではないか。
声明では、「過去の侵略と強権の歴史を美化する歴史教科書が、是正されぬまま検定を通過する憂慮」をも表明している。これは、日本の国家主権に属する教科書検定に、圧力をかけるのも同然の内政干渉である。
そもそも検定中の教科書の中身は公表されていない。それを韓国に持ち込んだのも「良心的」日本人たちだ。
盧政権が強硬な対日姿勢を貫くなら、日本の国民感情は悪化するだけである。韓国の一方的な声明は、日韓関係を阻害し、地域の安定も損なう。
(2005/3/19/01:34 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20050318ig90.htm
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「歴史観、価値観の多様性や、思想信条の自由を否定する」例。
『君が代』強制(東京新聞)
http://www.asyura2.com/0502/senkyo8/msg/958.html