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独歴史家が新説 メディアは根拠不足指摘
【ベルリン=熊倉逸男】ナチス・ドイツが核兵器開発を実用化直前まで進め、核実験も実施していた─との新説を紹介した本「ヒトラーの爆弾」が14日、ドイツで出版され、信ぴょう性をめぐり論議を呼んでいる。
著者のベルリン・フンボルト大学講師の歴史家ライナー・カールシュ氏によると、ナチスは1944年から45年にかけベルリン近郊に原子炉を設置し、濃縮ウランを使った小型核兵器を開発。45年3月3日、ドイツ東部チューリンゲンで核実験を行った。被害は半径約500
メートルにわたり、近くの強制収容所の収容者ら約500人が犠牲になった。開発は、ヒトラーらナチス指導層も承知していたいう。
新たに発見された旧ソ連軍の史料や証言記録、実験場所とされる土壌から放射能が検出されたことなどを「核実験説」の根拠としている。
ドイツでは1930年代から核開発が進められたが、ナチスは兵器化に熱心ではなく、ナチスの核兵器保有を懸念した科学者らの訴えを聞いた米国が先んじて、原爆を開発した─というのがこれまでの定説だった。
独メディアは新史料発見を評価する一方、「核実験説」の説得力不足を指摘している。
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