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イタリア、9月にもイラクから部分撤退
【ローマ=藤原善晴】イタリアのベルルスコーニ首相は15日、国営RAIテレビの討論番組に出演し、イラクに派遣している伊軍部隊3000人について「部分撤退を9月から年末までに開始する」と述べた。
バグダッドで4日にイタリアの情報局員と女性記者が米兵の銃撃で死傷する事件が起きたため、国内の反米世論が高まり、イラク派遣軍の撤退を求める声が強まったことが影響したとみられる。
イラク問題で親米路線をとってきたベルルスコーニ首相は「部分撤退と銃撃事件は無関係」と強調したものの、4月の地方選挙や2006年6月に実施見込みの総選挙を意識して、「米国べったりの印象を薄めるための部隊削減」(外交筋)を打ち出したのは間違いない。
イタリアの派遣部隊は、米、英、韓国に次ぐ4番目の規模。首相は、「部隊縮小は、同盟諸国やイラクとの合意のもと、徐々に行う」と対米配慮もにじませ、具体的な削減人数などには触れなかった。
一方、伊下院は15日、首相発言に先立ち、軍のイラク駐留を6月末まで延長する法案を与党の賛成多数で承認した。
(2005/3/16/10:43 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050316it02.htm