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反テロ国際会議:「インターネットは反テロの効果的な武器、Googleは最高のスパイ」
マドリッドで開催されている「民主主義、テロリズム、安全についての国際会議」(Summit on Democracy, Terrorism and Security)で、共同主催者で自ら分科会に参加したSafe-Democracy基金の会長バルサフスキー氏が、インターネットに関して面白い発言をしています。
「対テロ戦争参謀本部広報係」であるエル・ムンドの記事を全訳します。
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http://www.elmundo.es/elmundo/2005/03/08/espana/1110308963.html
エル・ムンド 2005年3月8日
バルサフスキー「Googleは最高のスパイだ」
『インターネット、反テロリストの効果的な武器』
ソニア・アパラシオ
マドリッド : インターネットは世界レベルのテロリスト網の存在を容易にするのか? テロリストたちが彼らの思想を広めるためにウエッブ・ページを使い、お互いの連絡を取り合うのにEメールを利用することは何の秘密でもない。しかし誰も悩んで頭を抱えるようなことではない。テロリズムはインターネットが生まれるはるかに昔から存在していたのだ。ネットをあらゆる犯罪者が無処罰で行動できる制御不可能な空間のように捕らえる心配症たちの声に対抗して、Safe-Democracy.org会長でアルゼンチンの企業家であるマルティン・バルサフスキーは次のように強調した。「インターネットで隠れることはできない。Googleは最高のスパイだ。」
ネットはテロリストに使用される一つの道具であるので、この期間にマドリッドで開催されるマドリッド・クラブとバルサフスキー財団に主催されるこの国際会議の中では、「テロリズム、民主主義そしてインターネット」についての議論は欠かすことのできないものであった。Safe-Democracy基金の会長バルサフスキーは、同時にYazzya Investiments会長でありEduc.ar と Educarchile.clの代表なのだが、この研究報告の参加者の一人なのである。
インターネットは思想の伝達を容易にする。良くも悪くも。「そしてもしテロリストたちがネットをその目的を推進するために使うのなら、民主主義者である我々はネットを我々の目的のために使わなければならない。」このようにバルサフスキーは説明する。一方でこの会議がうたう基本原則を強調する。「反テロリズム、民主主義」
選択の世界
ネットを反テロリストの道具に変える他の側面がある。「インターネットは人々の能力を開く助けとなる多くの選択肢を持っている。」バルサフスキーは言う。それは同時に犯罪を追及し発見するための諜報の手段として治安当局が使うことができる、そして実際に使っているメディアであることを付け加える。「以前は思想を広めることは独占的なことだった。ナチスはたった一つの思想だけを提示していた。インターネットは、一つの潜在的な『応募者』が他の多くの選択肢があることに気付くことができるための方法でもありうる。」
バルサフスキーは、アフガニスタンのテロリスト訓練基地の所在をインターネットが暴露したのかどうか尋ねられるとき、イエスともノーとも言わない。それがいわゆる「実戦的訓練」、インターネットのページがジハードを呼びかけてテロリストたちに爆弾製造を『教育』するガイド役を果たしたのである。彼はその講演の中で、「インターネットの無いテロリスト訓練基地があったときにはもっと危険だった。現在では、『聖戦主義』イデオロギーのページに同調する『応募者』たちがいるかもしれないが、しかし彼らは同時に、ネットで世界中に存在するあらゆる範囲の可能性を見ることができるのだ。」と主張する。
このSafe-Democracyの会長はあらゆる形のインターネットの検閲も拒否する。しかしそれは、インターネットで発見できる違法な行為を追跡し根絶する必要が無い、ということは意味しない。「インターネットに存在できない事柄がある。テロリズムを弁護し殺人を擁護するようなサイトは追及して禁止しなければならない。」
バルサフスキー基金は民間の独立した組織である。自身のホームページによると、その最大の目的は「世界中の子供たちへの教育を推進させることと、連帯感のある平和で民主的な世界を作るために世界的に意見を語り交わし合うこと」である。Safe-Democracy.orgは、民主主義者たちが「その精神を失わずにテロリズムと戦う」ことができる方法についての討論を奨励するために、この基金によって発展させられた計画の一つである。
3・11事件一周年のためマドリッドで開かれている「民主主義、テロリズム、安全についての国際会議」に参加する200名を超える政治家と専門家たちがいる。しかし討論会は参加を希望するそして意見や考えを述べたいすべての市民に開かれている。
【訳出終わり】
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この会議が「テロリズムと戦う」という口実の元に、つまりこの主催者の作った名称どおりの「安全な民主主義」を実現するために、要するに「欧米型民主主義」を批判し敵対するあらゆる勢力を効果的に探り出し摘発し消し去る『世界的な管理社会』を実現させるために、世界中(今回参加している専門家・研究者の顔ぶれを見ると米国、英国、イスラエル・ユダヤが目立つ)の頭脳を集めて、その方法論にてついての意思一致を図るためのものであることは、以前も申し上げました。
このユダヤ人バルサフスキー氏の言葉から窺えることは、インターネットを利用して「欧米型民主主義」に反対できないようにジャンジャン洗脳すればよい、けしからんホームページやEメールなどはエシュロンなどで探知して治安当局の力で存在を消す、という意思でしょう。昔のヒトラー張りの単一性志向ではなく、一見すると柔軟で多くの選択肢にあふれるように見える、しかし「欧米型民主主義」に反するものだけは存在を許されないインターネットのあり方を実現させよう、これが「対テロ戦争」の極めて有効な武器となる、ということです。
この会議では、他にも多くの側面から、もはや押しとどめることのできない「対テロ戦争」の戦術が、世界規模ですりあわされているわけです。下のUrlから入って「8」の日付をクリックすると、今回の会議に参加している「専門家」たちの氏名と紹介、それぞれの分科会の目的と内容が書かれてあり、その下に8日の各分科会での討論内容が書かれてあります。「9」「10」とクリックしていくとそれぞれの日の会議の内容と出席者・ゲストなどが詳しく説明されています。非常に多くの人数ですが、氏名の部分をクリックすると一人一人の紹介がなされていますので、どんなヤツが来ているのか、時間の許す限り調べてみてください。
http://english.safe-democracy.org/
また下は8日の開会式の様子です。
http://english.safe-democracy.org/keynotes/inaugural-plenary.html
この会議は決して「政治的なお祭り」ではありません。この内容は私も情報を十分に集めて分析してから出ないと決定的なことは言えませんが、大きな方向性が上記のようなものであることは間違いありません。ただし11日は3・11事変の一周年ですから多くの各国首脳・元国家元首級が集まりますがこれは「お祭り」です。