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空自隊員 ビザ延長できず半数帰国
イラク復興支援のC130機
航空自衛隊によるイラク復興支援で、クウェートに派遣しているC130輸送機の運用面で多国籍軍との調整に当たるため中東カタールの米軍司令部に派遣されている空自隊員十数人の半数近くが、同国政府にビザの延長が認められず、日本に帰国していたことが2日、分かった。
政府筋によると、現在、外務省がカタール政府とあらためて交渉に当たっている。週明け以降に新たなビザが発給される可能性もあるが、米軍筋は「司令部要員の半減は、空輸任務に支障を来す」と強い懸念を示している。イラク支援が2年目に入り、派遣先の国との友好関係を維持する難しさが浮き彫りになった形だ。
空自はクウェートにC130輸送機3機を派遣。支援物資だけでなく、イラク南部サマワに派遣される陸上自衛隊員や米英軍の兵士も空輸している。このため、中東一帯の空輸調整を行うカタールの米中央軍司令部に空輸計画部を設置。米軍や英軍と機体のやりくりを調整して飛行計画を立て、クウェートのアリ・アルサレム空軍基地を拠点とするこの3機に任務を指示している。
http://www.chunichi.co.jp/iraq/050402T1735.html