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(回答先: 新キルギス国家保安庁長官任命 [軍事・諜報ニュース] 投稿者 white 日時 2005 年 3 月 31 日 22:37:17)
03/30 18:22 南部出身の大統領切望 貧困克服の救世主にとオシ
【オシ(キルギス南部)30日共同=清水健太郎】アカエフ政権
が崩壊したキルギスで、住民がいち早く州庁舎を占拠し、政変の〓
(始めダブルミニュート)原動力〓(終わりダブルミニュート)と
なった南部の要衝オシ。アカエフ大統領を追放した勝利の余韻は冷
めていない。貧困に苦しむ南部の人々は地元に繁栄をもたらす「南
部出身」の大統領誕生を待ち望んでいた。
「次の大統領は絶対に南部出身者でなければ駄目だ」。年金生活
者のサリジャン・ファジロさん(63)は語気を強めた。
十四年以上続いたアカエフ政権下では、大統領と同じ北部出身者
が政府の要職を独占。閣僚らは自分の部族出身者を部下として重用
した。一方の南部は小麦畑などが広がる農村地帯。月給数十ドル(
数千円)の低所得者層、失業者も多く、政治や経済面で長年冷遇さ
れてきたとの思いが強い。
「南部出身の大統領になれば、北部が裕福になったようにここの
暮らしもきっと向上する」とファジロさんは期待する。オシでは、
南部出身のバキエフ大統領代行とテケバエフ議長が人気を二分して
いるようだ。
「豊かになりたい」。南部の人々に共通する思いだ。南部市民に
とって「革命」とは、独裁国家から民主国家へという理念の実現で
はなく、雇用創出や所得増加などで地元へ利益をもたらし、生活を
豊かにしてくれる新大統領が誕生することを意味している。
オシなどを含む南部はウズベキスタンやタジキスタンなどと国境
を接し、アフガニスタンを原産国とする麻薬の密輸ルートに位置す
る。イスラム原理主義国家樹立を目指す過激派組織の活動の舞台で
もあり、極度の貧困から、麻薬取引などで資金力の豊富なイスラム
過激派組織に加わる若者も少なくない。
このため、周辺国は政変の混乱に乗じて過激派組織が活動を活発
化させることを強く警戒、政変直後にキルギスとの国境を封鎖した
。
「麻薬もテロも元凶はすべて貧困にある」(地元記者)。南部を
貧困から脱却させる救世主こそ、次期大統領というわけだが、犯罪
やテロの温床であり、南部で深刻な貧困問題を克服できるかどうか
。これは周辺諸国、そして中央アジアの安全保障にとっても無関係
ではない。
20050330 1822
[2005-03-30-18:22]