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NATO事務総長のイスラエル公式訪問を機に、イスラエルのNATOへの加入論議が起こっている。仏『レゾーヴォルテール』は、「記者席」欄で、これについてイスラエルのいくつかの新聞論調を紹介している。
「米国は“大中東構想”を遂行する上でイスラエルを必要としている。そしてユダヤ人国家は本質的に中東の地における西欧国家である。だからイスラエルはNATOに座を占めるべきである」(ナタニエフ政権の政策顧問だったウジ・アラッド『デイリースター』2月24日)また「イスラエルは、NATOにとって軍事技術的に役立つ」
イスラエルの国防副大臣も「イスラエルはNATOに入るべきだ。なぜならイスラエルは西欧の植民地だからだ」と語る(『ハーレツ』2月25日)
『エルサレム・ポスト』(2月24日)は、「聖書の理想は現代世界において限界がある。NATO加盟は今は問題外だが、イスラエルは多くの国とパートナー関係を結ぶ必要がある」
http://www.reseauvoltaire.net/rubrique1023.html
◆ トルコのEU加盟問題から、今度はイスラエルの動きが注目され始めた。ブッシュ政権が推進する「大中東構想」を前提とした論議らしい。だがイスラエルを地理的に「西欧」(Occident)の一員と呼べるのか?
◆ そもそもNATOは共産圏に対抗する西側の軍事組織だった。ソ連消滅で存在する意味はなくなっている。にもかかわらず逆に拡大している。何をしようというのか。早急に解散すべきだろう。ヨーロッパが一体化する時に、改めてアメリカを抜きにして再編すればよい。イスラエルのような、自分たちで創ったのではない虚構国家、国家予算の三分の一をアメリカに頼っているような半独立国家は加入する資格はない。「米イ枢軸」の狙いは、EUをアラブ諸国への侵略戦争に引きずり込むことにある。