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http://powder.seesaa.net/article/1800144.html (P O W d E R' s J O U R N A L)
アメリカ大好き
(略)
日本人は金持ちだと言います。
でも実際には、所得の一番高い国はアメリカ(だっけ?)。
確かにアメリカの金持ちは、ぜんぜん世界が違います・・・・
でも、アメリカには、日本のなーーーん倍も貧乏な人たちがいます。
グラフを見たことがあるんだけど、アメリカの所得別の人口の割合のグラフは、下半身ぶとりの頭の小さな八頭身デブみたいな形をしています。
上の方の、げんこつぐらいの小さな固まり。
これが、金持ち層・・・・ずば抜けてお金を持ってる人たちが、ほんの一握りいます。
そして、日本で一番多い中間層は、アメリカでは グビッ とくびれています。
中間層の数が少ないんです。
そして一番大きな(大半の)割合を占めているのが、中の下以下の貧困層です。
ここが、しもぶくれも膨れ放題に膨れて、どでかい固まりを作っています。
鏡餅、なんて比率でもありません。
2段の鏡餅にみかんが載ってるのがあるとすると、
その下の段の大きなお餅とみかん以上に大小の差があります。
とにかく、上の方の一握りの金持ち層、
それに対してどでっと大半を占める貧困層、
この2分化が進んで、更に貧困層がどんどん増えているのがアメリカです。
よく言われることですが、現在世帯を構えているアメリカの中年世代の家族にアンケートすると、「自分の親たちよりも自分たちの方が貧しくなった」 と答える人たちが圧倒的に多いんだそうです。
昔は(数十年前は)それなりの暮らしをしていた中流層が、どんどん貧しくなってるってことです。
そういうことを考えると、やっぱり日本って金持ちなんだと思います。
映画やドラマに出てくる、きれいな家に住んできれいな服を着ているアメリカ人を見てたら、「アメリカっていいな」 って思うかもしれないけど、それは普通の人たちよりお金のある人たちの現実しか反映していません。
日本人はやっぱり圧倒的にみんなお金を持っていて、購買力があって、ちょこっと海外にも行けたりして、やっぱり金持ちです。
日本に住んでる人と話をしていてよく聴くことで、とても気になることがあります。
「もうこのままアメリカの属国になっちゃえ」 とか、そこまで行かなくても 「日本はアメリカの言うこと聞いてついてくしかない」 ってものです。
日本は今まで、国の健康保険があって、誰でも病院に行けてたし、
公立の学校だってそれなりに水準を保ってきました。
でも、今の、「自己責任」 「弱者切捨て」 の政治の方向で福祉・公益のお金を削っていったら、そうは行かなくなります。
アメリカでは日本のような国の保障する健康保険が無いので、自分で保険会社の保険を買わなくちゃいけません。
でも、そんな高い保険を買える人なんてそんなにいないので、保険に入ってない人達がいっぱいいて、そういう人たちは病院のお金が払えないから病院にも行けません。
学校も、お金があって子供を私立に入れられる人はいいのですが、公立に行ったら、図書館が無い、音楽や美術の授業が無い、という学校が一杯あります。
なんで図書館や音楽や美術の授業がないかっていうと、国の教育予算が削られてるからです。
でも、「自己責任」 で、子供をいい学校に行かせられないのは貧乏な自分の責任なのでしょうがない、
保険が買えなくて病院にいけないのも自分が甲斐性無しだからしょうがないのです。
今の日本の弱者切捨ての流れは確実に日本の社会をこっちの方向に向けて行きます。
だって、今いい仕事につけていない人の子供が、ホントにいい教育を将来受けられるか?(無理かな)
勉強ができたとしても、学費が払えるか(今日本の国公立大学も変わってきています。奨学金も)。
そしたら親よりもいい仕事に就けるということは稀なので、やっぱり親と同じレベルかそれより下の職に就く、つまり貧乏人は貧乏なまんまか、それ以下になって行きます。
お金のある人たちは、いくらでもお金をかけて私立の学校にやれるし、病気になってもどんな治療でも受けられるし、生活のレベルが下がっていくということはぐんと少ないはずです。
しかもお金がある人たちは、「投資」っていうことができます。
株を買ったり、余分な家やアパートを買って貸す(不動産)というようなことです。
考え方はいろいろあるけど、株とか不動産を貸して得るお金は、自分があまり労働していなくても得られるお金で、しかもこういう機会はお金がある程度以上ある人たちだけに限られています。
「自己責任」 で 「弱者切捨て」 の社会に進んでいくと、お金持ちはどんどんお金持ちになり、貧乏な人はどんどん貧乏になっていきます。
それで先の、「もうこのままアメリカの属国になっちゃえ」 とか、そこまで行かなくても 「日本はアメリカの言うこと聞いてついていくしかない」 なんですが、つまり、アメリカのいうように 「自由化」 を進めてアメリカと同じような社会にしていくということは、
(=アメリカを牛耳ってるお金持ちにとって都合のいいように日本を変えていくということは; 貿易もそうですが、「自由化」ってお金持ちにとって都合のいいことなんですよ? 「自由」って言葉だけ聞いたらいいもののように思っちゃうけど…)
今、十分満足してなくても何とか病院に行けて学校でそれなりに普通に教育を受けている人たちが、そうではなくなってしまうっていうことです。
「アメリカのいうことを聞くしかない」 「アメリカについていくのも悪くない」 って言ってる人たちは、ホントにそういう暮らしになりうるということ、そしてそういう暮らしが実際どんなものなのか(経験したこと無いでしょうね?)、知っているとしても、同じことを言うんでしょうか。
もし、ホントにアメリカがいいと思う人がいるなら、アメリカに来て、「アブナイから」 って言ってバスを使わないなんて矛盾したことはしないで、ぜひ、バスを使ってあちこち走り回ってみたらいいと思います。
そしたら大部分を占める普通のアメリカの人の暮らしがよく味わえると思います・・・
アブナイってさ、その、危ないのがホントのアメリカなんだし、アメリカみたいな国に生きることになって、ホントに自分がその一握りのお金持ち集団の1人になれるって考えてるんだろうか?
平和ボケって言葉が流行ったけど、ホントに平和ボケしてるのは、「アメリカについて行かないと」 なんてアホなこと言ってる人たちの方です。
ぜひアメリカに来て、バスに乗って朝晩通勤して、買い物に行ってみましょう。
「平和ボケ」 の目を醒まして、日本がどんなにふつうの人にとって暮らしやすい国かを再確認しましょう。
アメリカの声高の理想論の裏の実際のアメリカの貧しさを知ったら、アメリカの言うことを聞くのがどんなにバカなことかわかります。
アメリカが(経済界や政治家が)言うことは、自分達金持ちにとって都合のいいことだけです。
そして私たち普通の日本の市民の人たちは、その中に入っていません。
私たちは搾り取られるだけです。