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刑務所での拷問規定に英国も関連 [ML アラブの声]
http://www.asyura2.com/0502/war67/msg/776.html
投稿者 white 日時 2005 年 2 月 25 日 11:03:18: QYBiAyr6jr5Ac

□刑務所での拷問規定に英国も関連 [ML アラブの声]

 http://groups.yahoo.co.jp/group/voiceofarab/message/417

刑務所での拷問規定に英国も関連
UK link to torture jail's rules  Jamie Doward  Sunday February 20,
2005 The Observer
http://observer.guardian.co.uk/uk_news/story/0,,1418624,00.html

米軍によるイラク人収容者に対する拷問(torture)の使用をめぐって物議をかもしたバグダードのアブ・グレイブ刑務所における,苛烈な尋問テクニックを許可した規定の草案作成に,英軍将校も関わっていた。

昨晩(英国時間19日)明らかになったところによると,犬を使う,眠らせない,負担のかかる姿勢を取らせるといった,ジュネーヴ条約に違反した尋問手法を,拘束されている人々に対して刑務所の警備担当者が用いることを許可した決定的な文書には,英軍将校は誰一人として関わっておらず,またその文書を見た者も英軍将校にはいないとする主張を,英国政府は取り下げることを余儀なくされた。

昨年,警備担当者が強制的に収容者を裸にして性的な行為をまねさせている写真が明らかになり,同刑務所は悪名をとどろかせた。また,収容者が犬をけしかけられ噛まれている写真もある。

英国のアダム・イングラム国防閣外相(The Armed Forces Minister*1, Adam
Ingram)は,ウェールズ民族党(Plaid Cymru)所属のアダム・プライス議員*2に宛てたレターで,バグダードの連合軍法務局配属の英陸軍の法律家が,その文書の草稿の作成時に「自身の上官からのコメント」を寄せたということを認めた。

当該の将校が文書に賛成していたのか反対していたのかはわかっていないが,関与があったことが判明したことにより,英陸軍の指揮系統の誰が,アブ・グレイブで用いられた尋問テクニックのことを知っていたのか,またその時期はいつかということについて,重大な疑問が持ち上がっている。

当該の英軍将校は,週に一度上官に報告しており,拘束者の扱いを規定している国際法が守られていないと感じた場合には,上官に知らせる責任があった。

プライス議員は「政府が今,以前の声明は不正確であると認め,英軍の上級の法務担当者が草稿作成段階で何らかの役割を有していたことを認めるとは,非常に憂慮すべき事態です」と述べた。「感覚遮断などのテクニックを用いることは英国の軍法に照らして違法です。ジュネーヴ条約違反でもあります。警告のベルはなり続けていたはずです。米軍の行動に英軍の指揮系統は注意を向けているものと思っていたのですが。」

問題の文書は,「尋問と対レジスタンス・ポリシー(Interrogation and
Counter-Resistance Policy)」と名づけられているもので,イラク人拘束者の尋問を監督する連合軍司令部(the coalition's Combined Joint Task Force 7 (CJTF))によっ
てまとめられた。同文書にはグアンタナモ湾(=キャンプXレイ)で用いられているテクニックから多くが流用されている。同文書は 2003年9月14日に書き上げられたが,承認され
るまでにいくつかの草案が作成されている。

米軍の尋問テクニックの使用について米当局が行なった調査の結果であるフェイ・レポート(The Fay Report:04年8月のBBC記事からPDFファイルへのリンクあり)で
は,連合軍司令部はグアンタナモで用いられている尋問テクニックを「ほぼそのまま写した」としている。これに加えて,尋問ポリシーの文書をまとめた将校らが用いるべきであると考えたほかのテクニック,すなわち「犬を使うこと,負担のかかる姿勢を取らせること,どなりつけること,大音量の音楽を流すこと,照明を利用すること」といったものが,相当数付け加えられている,とフェイ・レポートは述べている。

米当局は,連合軍司令部の文書によって現場で用いられた尋問ポリシーは,収容者の虐待に「間接的につながった」と結論付けている。

(2003年の)10月12日に,その頃にはすでにアブ・グレイブ刑務所内では虐待(a
culture of abuse)が表面化していたが,米中央軍司令部(Centcom)が当該文書の内容に非常に驚いたために,文書をトーンダウンするよう命令している。

2003年7月から2004年1月にかけて連合軍法務局に配属された当該の英軍将校の氏名は,英国防省は明らかにしていないが,連合軍上級法務顧問で米軍のリカルド・サンチェス司令官への報告を行なっていたマーク・ウォレン大佐(Colonel
Marc Warren)に報告をしていた3人の副官の1人であると理解される。サンチェス司令官は,アブ・グレイブで起きていたことについては,2004年1月に軍の査察官に写真が渡されるまで気づかなかったとしている。

イングラム閣外大臣は,プライス議員へのレターの中で,昨年国会での答弁書2通において政府は間違って「英軍将校は当該文書の作成には参加しておらず,当該文書を目にした者もいない」と述べていたことについて,遺憾の意を表明した。

プライス議員は,現在国防省に対し,アブ・グレイブで用いられた尋問テクニックについて知っていたのは軍の階級の中のどの人物で,それはいつだったのかを明らかにするよう求めるレターを書いている,と述べた。

「グアンタナモ湾で用いられたテクニックに基づいたアブ・グレイブでの新たな尋問ポリシーは,その英軍将校が上官に報告しなければと感じるようなものだったというのが事実ではないかと思います。指揮系統のどこが関わっていたのかについて,はっきりとしたことを私たちは知らなければなりません」とプライス議員は述べた。

【注】
*1:
英国の国防省の「大臣」はministerではなくsecretary(The Secretary of
Defence)で,ministerは閣僚ではない「閣外大臣」。ちなみに国防大臣はジェフ・フーン(Geoff Hoon)。

*2:
アダム・プライス(Adam Price)議員は,2004年夏にブレア弾劾の動議を出した議員です。→そのときの私のウェブログ記事|BBC記事|プライス議員に賛同した保守党のボリス・ジョンソン議員の書いたもの

一連の拷問/虐待をめぐる米軍の文書については,The National Security
Archiveなどにまとまっています。

英軍の拷問テクニックについては,北アイルランドでの例(シン・フェイン党のジェリー・アダムズ党首の体験談)があります。少し引いておきます。
服を脱がされ,頭に黒い袋をかぶせられた者もいる。袋は光を完全に遮るもので,頭から肩までこれをかぶせられるのだ。壁に向かって四肢を広げて立つと,脚を下から蹴られる。睾丸や腎臓を警棒や拳で殴られ,股間を蹴られる。ベンチに寝かせられ,身体の下にラジエータや電気ヒーターが置かれる。腕がねじ曲げられ,指がねじ曲げられ,肋骨をしたたかに殴られ,肛門に物を突っ込まれ,マッチで火をつけられ,ロシアン・ルーレットをやらされる。ヘリコプターに乗せられ宙吊りにされた者もいた。中空高く飛んでいると思っているが,実は地上5〜6フィートでしかなかった。彼らは常に袋をかぶせられ,手錠をかけられ,途切れることのない高音のノイズを聞かせられていた。

出典:「私も拷問写真に写ったことがある――アブ・グレイブはアイルランドのリパブリカンにとっては驚くべきものではない」
カウンターパンチ,2004年6月5/6日号(日本語化はいけだによる)
なお,イラクにおける英軍の拷問/虐待については,23日にBritain
Convicts 2 in Iraq Abuse; Sex Photos Unsolved (Reuters)という記事が出ました。ドイツで開かれていた軍事法廷で,兵士2人が殴打などで有罪となったが,性行為のポーズを取らせて写真を撮影している件については誰がやったと特定するに至らなかったようです。 投稿者:いけだ
*****
上記は「いけだよしこ」さんの下記の投稿により掲載しました。今後も皆様のご協力をお願い申し上げます。

「アラブの声」の410番(2月21日)末尾の【見出し】のところにあった英軍将校がアブー・グレイブでの拷問方法規定を作成し拷問を許可  「オブザーバー」ですが,the Observer掲
載の記事を検索して,日本語にしました。
http://teanotwar.blogtribe.org/entry-70bdae69541b713cfd4918468e1a7f3b.html
****
 数が多すぎて余程の内容で無いとニュース価値が無いのでお伝えしていませんが、同様のニュースは毎週のように流れています。昨日もアムネスティー・インターナショナルが、米軍によるイラク人女性への性的暴行を告発しています。仕方が無いので米軍も初めて認めました。
 理由を告げない無差別拘束も連日数十人も起きています。イラクの人口は2500万人ですから、今後もどんどん刑務所を建設しないと間に合わないでしょう。イラク全土が刑務所のようなものですが。何度も報告したように、米軍はファッルージャなどの攻撃時に、老人、子供、女性を人質にとって人間の盾にしています。
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【見出し】
*イラク高等教育省の最新報告書:2年間で46人のイラク人大学教授が暗殺された
*UAEの衛星テレビ局アルアラビーヤ:2日間の空爆後、米軍がバグダード西方のハクラーニーヤを包囲、一部住民が逃げ出す
*亡命中のソマリア大統領、14年ぶりに帰国
*イスラエル政府高官、カタール政府の公式招待で秘密訪問
*シリアがシリアとレバノンの戦略的重要性を持つ国境地域を除きレバノンから全面撤退案をアラブ連合会議に提示する準備
*キルクーク州知事、全州の政府機関でクルド語を公式言語として使用の強制を指令 一切の反対を拒否 州内の多数の地域にクルド人は存在せず 
*24日キルクークの緊急警察司令官、爆弾による暗殺を奇跡的に逃れる 護衛2人死亡2人負傷 写真3枚
http://www.iraqpatrol.com/php/index.php?showtopic=7997

アラブの声ML 齊藤力二朗
http://groups.yahoo.co.jp/group/voiceofarab/

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