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ヨルダン国王とサパテロ、近東和平分析のために会談:バルセロナ・プロセス10周年会議を前に(エル・ムンド)
2005年2月23日付のエル・ムンド紙(電子版)からです。派手な内容の記事ではありませんが、アメリカによる戦争とイスラム・テロが耳目を集める間に着々と進行するもう一つの流れがあります。要約した内容を和訳します。
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http://www.elmundo.es/elmundo/2005/02/23/espana/1109122800.html
2005年2月23日 エル・ムンド
【抄訳開始】
『アブダラー2世とサパテロ、本日モンクロアで近東和平プロセスの分析のために会談』
(EUROPA PRESS配信)
マドリッド : ヨルダン国王アブダラー2世と政府首相ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロは、本日、イスラエルとパレスチナの和平プロセスと欧州-地中海関係の分析作業のため、会談を続ける予定である。国王はスペイン訪問後、フランス、英国、ドイツを訪問する予定。
ヨルダンはエジプトと共に近東問題解決に最も活発なアラブ諸国の一つである。この2国だけが和平の手段とイスラエルとの外交関係を持つアラブ圏の国である。
近東和平と共に、両国首脳は、欧州-地中海関係に関するバルセロナ・プロセス10周年に当たる11月29日に開催予定のバルセロナ会議を促進する予定である。ヨルダンはこのプロセスに非常に活発な役割を演じている。
この会議にはEU25カ国とともに、モロッコ、アルジェリア、チュニジア、ヨルダン、シリア、レバノン、イスラエル、パレスチナ自治政府、エジプト、トルコが参加する。開催に向けて政府は、行動計画の背景として各国の経済、政治、通商、文化の関係を強めるために昨年EUによって提唱された「隣人の政治」という新たな仕組みを勘定に入れている。
【抄訳終わり】
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バルセロナ・プロセスについては以下の記事をご参照ください。
http://www.tnprobe.com/urban/frame/t200402.html
欧州・地中海のパートナーシップ(Chris Patten 欧州委員会対外関係担当委員の文章)
http://www.diplo.jp/articles04/0404-4.html
アメリカの大中東構想とは(ル・モンド・ディプロマティーク:記事の中ほどにある)
http://www.asyura2.com/0411/war64/msg/103.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2004 年 12 月 06 日 06:34:16:
アラブ連盟とスペインが、文明間同盟発足へ向けて、一つの団体を作る(エル・ムンド)
http://www.asyura2.com/0403/bd35/msg/310.html
投稿者 HAARP 日時 2004 年 4 月 28 日 08:36:03:
【スペインは New World Order の中核なのだ】・・・
上記の中で、ル・モンド・ディプロマティークによると、このプロセスは米国-イスラエルの「大中東構想」と並行しながらも微妙なズレを見せているように書かれています。
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【引用開始】
このアメリカの文書は、アラブ社会経済開発基金(AFSED)と国連開発計画(UNDP)現地事務所の主導で作成された報告書(11)を大幅に借用して、アラブ諸国にいかに貧困、非識字、失業が広まっているかを述べたうえで、G8諸国の「共通の利益」が「過激派運動、テロ、国際犯罪、非合法移民の増加」によって脅かされていると警鐘を鳴らす(12)。アメリカ政府が、これを補完するものとして、欧州・地中海パートナーシップ(バルセロナ・プロセス)やアメリカ国務省の中東パートナーシップ構想など、競合すると言えなくもない構想を挙げ、さらに同一のアプローチの一貫だとでも言うように「多国間の枠組みによるアフガニスタンやイラクの復興に向けた努力」を引き合いに出して、G8諸国の協力を要請しているのも同じ理由による。
【引用終わり】
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またHAARPさんの阿修羅投稿で紹介されているバリー・チャミッシュの分析によれば、
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【引用開始】
チャミッシュ氏によれば、現在までに言われているETAやアルカイーダによる犯行説は真の原因から目を逸らせる為のものであり、この真の原因とは、スペインの中東における秘密の役割であり、(何者かによる)「自滅的な和平プロセスをイスラエルの喉元に突きつけて、イスラエルを除去する」ことだという。
「中東の指導者達はスペインが彼らの運命を握っていることを知っているので、全ての外交的な道筋はマドリッドを通ることも知っている。しかし、人類の大半はスペインの隠された権力を知らない。これからメディアに載った情報を通して、マドリッドの虐殺に至った出来事に掛かる霧を晴らしてみよう。」
【引用終わり】
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ということですが、果たしてこのバルセロナ・プロセスとは?
地元に住む者の責任として、またこの間3・11、オプス・デイのウオッチャーをやっている身としては、今年11月のバルセロナ会議までに、なんとかその秘密にたどり着きたい、と思っています。