□イラク・レジスタンス・レポート(日本語版)　2005/02/21　[イラク情勢ニュース]

　http://www.freeml.com/message/organizer-news@freeml.com/0000798

URUK�NEWS�イラク情勢ニュース　　　　　　　　　　　　　　　（転送・紹介歓迎）
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2005/02/22�(火)

［飛耳長目録　today's�news�list］
★米海兵隊の攻勢／スンニ指導者が会合
　　　　　　　スコッツマン　２月２１日　英字報道から要旨
☆イラク・レジスタンス・レポート　２月２１日
　　・ヒッラ：　アメリカ軍はバドル旅団の武装攻撃を静観
　　　　　　　　宗派・民族の抗争をあおる占領政策
　　・ヒット市：　午前・午後とも戦闘が勃発
　　・ラマディ：　前日の激戦後、市内の米兵は少数に
★タイム誌の報道　『敵との対話　Talking�with�the�Enemy』

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☆★米海兵隊の攻勢／スンニ指導者が会合
　　　　スコッツマン　２月２１日　
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http://news.scotsman.com/latest.cfm?id=4158810
　米海兵隊とイラク治安部隊は、１００人近くが死亡した事件の２日後、バグ
ダッド西方にある諸都市でゲリラに対する攻勢を展開している。

　同じとき、スンニ派の部族指導者はシーア派主力のイラク政府への姿勢を
決めるべく会合を開いた。

　・・・　首都の西方では、昨日、米軍とイラク治安部隊が合同作戦を展開し、
幾つかの都市でゲリラと衝突した−−米軍が発表した。この作戦はヒット、ハ
ディッサ、州都ラマディを含むアンバル州にあるユーフラテス川流域の諸都市
で遂行された。

　一方、ゲリラとも結びつきがあると考えられている影響力の強いスンニ派組
織は、昨日、１００人以上の死者を出した週末の爆破事件を非難した。イスラ
ム法学者協会のハリス・アル・ダーリ師は、「スンニであれシーアであれ、ある
いはイスラム教徒であれ非イスラム教徒であれ、イラク国民を標的にしたこの
ような犯罪に対して、われわれは沈黙しているつもりはない」と記者会見で語
った。

　イラク国民は「われわれを互いに憎みあわせようと者に反対して」結束すべ
きである、と彼は言った。　・・・　（略）

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☆★イラク・レジスタンス・レポート　２月２１日
Iraqi�Resistance�Report�for�events�of�Monday,�21�February�2005
---------------------------------------------------------------�
http://www.freearabvoice.org/Iraq/Report/report203.htm

★ヒッラ　Ａｌ-Ｈｉｌｌａｈ
・米侵略者は静観／バドル旅団が宗派間の武力衝突を挑発
American�invaders�look�on�silently
as�Badr�Brigades�provoke�sectarian�armed�violence

　バグダッドの南５３キロにあるヒッラ市は、２日間にわたって、シーア派に属
する偏狭な盲信集団であるバドル旅団およびダーワ党と、スンニ派住民との
あいだの悲痛な戦闘現場となった−−イスラム・メモが２１日伝えた。これま
でに１４人のバドル旅団の武装民兵が死亡し、９人が負傷して病院に運ばれ
た。

　バドル旅団はシーア派に属するイラク・イスラム革命最高評議会（ＳＣＩＲＩ）の
武装部門である。バドル旅団は２００３年春に米侵略軍と一緒にイラクに侵入
し、米軍はその後ＳＣＩＲＩともう一つの協力組織であるダーワ党の指導者に、
米国が占領下のバグダッドに設置した傀儡政権内での役職を与えた。

　ヒッラ市のイスラム・メモ通信員は次のように伝えた。スンニ派のモスクにい
る情報提供者は、武装したバドル旅団の男たちがグランド・モスクとして知ら
れるモスクの屋根に登って、黒色のシーアの旗とポスターを建物に掲げた。

　モスクの管理人と導師は、武装したバドル旅団の民兵が彼らの宗派主義的
なプラカードを設置するのを阻止した。すると、民兵３人が導師たちを殴り血
を流させた。通信員は次のことを特記した−−指導委員会がスンニ住民に屋
内にとどまって外出しないように呼びかけたので、スンニ住民はこの事件に反
応せず、報復もしようとしなかった。シーア派の米国への協力者が「諸君（スン
ニ派住民）を宗派的な争いに引き込もうとする」からである。

　通信員の報告によると、しかしながら、状況は悪くなるばかりで、シーア派の
ならず者がスンニ派女性の夫を攻撃した。この事件は、ニュースを聞きつけ
て大勢のレジスタンス勢力が市内に入ってきたとき、大きな仕返しとなった。
レジスタンス勢はバドル旅団の司令部を攻撃して全面的に破壊し、バドル旅
団現地部隊の指揮官を含む民兵１４人を殺した。ヒッラの傀儡警察署長の息
子（＝バドル旅団のメンバーでもある）も殺された。

　・・・　地元警察に関して言えば、米軍もポーランド軍も、さらにはヒッラの傀
儡警察も、１４人のバドル旅団のならず者が死亡し９人が負傷したこの衝突を
見ていて、何の動きもみせず、干渉することもなかった−−イスラム・メモ通
信員が伝えた。

　過去にも指摘されてきたように、米国のイラク占領における当初目標の一
つは、東方アラブの大国を弱体化させ、分裂させることだった。ニューヨーク・
タイムズ２００３年１１月２５日付に掲載された『三分割案The�Three�State
Solution』（by�Leslie�Gelb）にも概略が述べられたように、イラクと宗派・民族に
よって分割することは一貫した米国の占領方針だった。

　米国が傀儡政権を樹立したとき、米国は宗教ごとに要職を割り振った。最
近の茶番「選挙」では、米国はイラク北部のクルド人に外部の有権者をキル
クーク市へ流入させるように扇動し、クルド人を一方とし、アラブ人およびトル
クメン人を他方とする民族的不和を誘発させることによって、米占領軍への
反感を軽減させた。

　その一方で米占領軍は、大勢のバドル旅団のならず者を傀儡警察および
「国家警備隊」に組み込んで、偏狭な信仰心を煽（あお）ってファルージャのレ
ジスタンス戦士に敵対するよう仕向けたりしてきた。

　この米国の理論と実践は、占領に反対するレジスタンス運動を弱体化させ
たいという思惑のもとに、イラクの分裂を画策してきた。ヒッラでバドル旅団が
引き起こした最近の挑発は、このような試みの一つの例にすぎない。しかしな
がら、レジスタンス運動が宗派・民族紛争に引きずり込まれないようにし、全
イラク国民を占領から解放するという任務に的をしぼって、全体像を心に描い
ておくことが重要である。
　

★ヒット　Ｈｉｔ
・２１日朝、ヒット西部で戦闘が勃発
Fighting�breaks�out�in�western�Hit�Monday�morning

　メッカ時間午前１１時２０分に届いた速報で、バグダッド西方にあるアンバル
州ヒット市にいるイスラム・メモ通信員は、少し前、市内で米海兵隊とイラク・レ
ジスタンスのあいだに戦闘が勃発したと伝えてきた。市内西部の交差点で戦
闘が続いているという目撃情報を記した。濃い煙がまだ戦闘現場から昇って
いる。

・レジスタンスの一部隊が米軍のワナに
Resistance�detachment�caught�in�US�trap.�.�.

　午前１１時３０分に届いた速報によると、１０人以上のイラク・レジスタンス戦
士が米軍の仕掛けたワナにかかり、戦士の一団が米軍に包囲され、米軍は
とどめの一発を準備していた−−目撃者がイスラム・メモ通信員に語った。米
軍に捕らえられなかった他のレジスタンス戦士はその地域から引き揚げた。

・レジスタンス戦士８人が死亡、米兵６人も戦死
Eight�Resistance�fighters�killed�as�US�closes�in;
six�Americans�also�die�in�the�fighting�.�.�.

　メッカ時間午後１時５分に届いた速報で、ヒットにいるイスラム・メモ通信員
は、米軍の仕掛けたワナによって、８人の戦士が殉教し、２人が捕らえられた
と伝えてきた。戦闘現場に行っていた通信員もそれを確認した。

　他方、あるレジスタンスの指揮官は、傀儡軍を「背教者」の軍隊と呼び、アメ
リカ軍に仕返しする前に、可能ならば今日のうちにも、ただちにイラク傀儡（か
いらい）軍にお返しをすると約束した。指揮官は、「今日は兄弟の借りを返す
まで、われわれは眠らない」とイスラム・メモに語った。

　通信員はヒット市の雰囲気を「緊張」して、嵐の前の静けさだと描写した。商
店と学校は閉鎖された。地元住民は戦闘が再開されると予想しながら、時が
すぎるのを待っている。

・レジスタンスは約束を違えずに遂行
Resistance�makes�good�its�promise

　午後２時５０分に届いた速報で、ヒット市にいるイスラム・メモ通信員は、イラ
ク・レジスタンス戦士が先ほど市内にいる「イラク緊急派遣部隊」の車列を攻
撃したと伝えた。その車列はチェロキー（ジープ）と集荷用小型トラックの計７
台で編成され、ヒットの東部ザウィイヤ村にいた。レジスタンス側はロケット弾
と軽機関銃で傀儡軍を攻撃した−−通信員が報告した。
　
・ヒットの上流アナハ市の米軍基地にミサイル攻撃

★ラマディ　Ａｒ−Ｒａｍａｄｉ
・ラマディで米軍車列を待ち伏せ攻撃
Resistance�ambushes�US�column�in�ar-Ramadi�Monday�morning

　イラク・レジスタンス勢はラマディ市内の米軍車列を、ロケット弾と銃機関銃
で攻撃した。米国籍を持つエジプト人とレバノン人通訳ともども７人の米兵を
倒した。

　イスラム・メモの通信員は、レジスタンスが２０日にアメリカ軍を激しく攻撃し
たあと、２１には市内にいる米兵は著しく少なくなったと伝えてきた。

★バグダッド　Ｂａｇｈｄａｄ
・ドーラ地区で、米軍兵員輸送車を仕掛け爆弾で攻撃
・米軍もこの攻撃を認めたが、犠牲者数は隠す
★サマッラ　〜サラハッディン　Ｓａｍａｒｒａ　〜Ｓａｌａｈ�ａｄ-Ｄｉｎ
・米軍の燃料輸送車、レジスタンスがバズーカ砲で待ち伏せ
・米軍車両を仕掛け爆弾で攻撃
★モスル　〜タル・アファル　Ｍｏｓｕｌ　〜Ｔａｌｌ�Ａｆａｒ
・タル・アファル、米軍の空襲で民間人２０人が死亡
・レジスタンスが米軍ヘリを撃墜、タル・アファルで
・モスル最大の米軍基地をロケット弾攻撃
★ヒッラ　Ｈｉｌｌａｈ
・ポーランド兵２人がレジスタンスの爆弾で死亡

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※　「米国がレジスタンスと秘密対話」などと報道されたタイム誌の記事（＝英
字）は次のＵＲＬで読めます。内容的には、大した中味はなさそうです。
　（よって、英字のまま）
『タイム』：　敵との対話　Talking�with�the�Enemy
http://www.time.com/time/magazine/article/0,9171,1029805,00.html

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※　URUK�NEWS　イラク情勢ニュース�（webサイト）　
　　　　http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/　　
※　イラク・レジスタンス・レポート
　　　　http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/Iraqi_resistance.html
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