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羊にも「軍事封鎖地域」 ヘブロン近郊アットゥワニ村
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外国人の 人道活動家がイスラエル入植者に襲われたアットゥワニ村http://0000000000.net/p-navi/info/news/200502171822.htm で、村人を支援し、羊の放牧をサポートするために17日、さまざまな外国人(インターナショナルズ)が集いを持った。しかし、羊を放って歩き出したところ、待ちかまえていたイスラエル軍はただちに村の放牧地を含んだ一帯を「軍事封鎖地域」だと発表し、羊にも投石を始めたという。
以下、ISM(国際連帯運動)参加者で、モントリオール自由放送の記者、アーロンさんの報告から簡単に抜粋で紹介。
「今回はエルサレムから村までたったの1時間半でやってきた。前回はすぐそこのヘブロンから1時間かかったというのに。というのは、僕はイスラエルの活動家たちのバンに同乗して、素晴らしい舗装の入植者道路を使ったからだ。……特権をもし持っていれば、こんなに入植者用のインフラが便利だというのは、興味深い。
……今日のデモは楽しいものだった。太陽は大地の上に輝き、世界のいろいろなところからやってきた活動家たちに囲まれて、羊飼いたちはほっとしている様子がわかった。
……僕たちが放牧の場所に近づいていくと、すでにイスラエル軍と入植者たちは到着していて、待ちかまえていた。そして、すぐにこの地域全体が「軍事閉鎖地域」になったと宣言をした。
でも、羊飼いたちにとってはそんな単語は関係がない。というのは、500年に渡って、何代も彼らはこの土地を使ってきたわけで、自分たちの土地を勝手にそう決められるいわれはない。
30分ほど羊たちは草をはみ、誰も出ていかないので、兵士たちのイライラが募り始めた。そうしたら、兵士たちは羊を襲いだしたのだ。大きなハマー(車輌)は羊の群を追いまわして、羊を谷から追いやった。車輌から飛び降りた何人かの兵士は石をひろって、羊たちに投げつけた。「安全」を確保するための涙ぐましい努力だ。
羊が追い払われると、次に兵士たちは人を捕まえようとした。ひとりのパレスチナ人男性とイスラエル人活動家(平和団体「タアユウシュ」のメンバー)が捕まった。僕たちは後退を始めることにした……。」
この後すぐに筆者のアーロンさんは一度、イスラエル兵士に捕まりかける。そこで「軍事閉鎖地域」だという証拠を見せろというと、兵士はその地域を衛星から空撮した写真の上に線が引かれている古ぼけたコピーを取りだした。「こういうのがイスラエルの言う法的証拠というものだ」とアーロンさんは書いている。
捕まらないですんだアーロンさんは近づいてきたイスラエル兵に尋ねてみる。
「……「なぜ、牧歌的な羊飼いや羊を攻撃的に彼らの土地から追い出さないとならないんだい?」
すると兵士は、羊飼いはテロリストかもしれないし、そのうちの一人はダブという名の入植者を殺したんだと答えた。」
このダブというのは、マオンの入植地に住み、パレスチナ人を殴り、襲い、嫌がらせすることを義務としてきた者で、パレスチナ人からは恐怖の対象だった人物。98年の4月にダブは2人の羊飼いと遭遇し、そのうちの一人の脚を自分の銃で撃った。もう一人の羊飼いは身の危険を感じ、ダブにつっかかっていった結果、ダブの銃を取り上げ、ダブを撃ち殺したのだという。
アーロンさんはこのパレスチナ人から見たダブの話をイスラエル兵に語ってみた。そうすると……
「……別な兵士が僕の話を遮り、僕をせせら笑って、「ぼくらはダブを愛している!」と言った。「ダブは僕らのために働いてくれていたんだ!」
たしかにダブは軍のために動いていた。このアットゥワニ村のようなところでは、軍のための仕事と入植者のための仕事の区別をつけることが難しい。
今日のような日が事態をはっきりさせてくれるが、軍と入植者は同じ目的を持っている。それは、パレスチナ人から何もかも奪い、どこかへ追いやるということだ。軍は擬似的な法的手段を用い、入植者はそれより野蛮な力を好む。そして、しばしばその役割分担はひっくりかえる!
このアットゥワニ村で起きた一連の事件は、まるですべての論理を無視するかのようだ。入植者がパレスチナ人と外国人を襲う、そうすると軍隊が呼ばれ、軍隊はパレスチナ人を罰するんだ。
アリエル・シャロンとその政府が表向きはガザ回廊にいる原理主義者の入植者たちと距離を取っていようとも、西岸の現実は彼らが手に手をとって一つの目的に向かっているのを教えてくれる。……」
"Palestinian Sheppards Face Down Settler and Army Violence"
By Aaron Lakoff
Hebron, Palestine ,February 17, 2005より
訳していない結びの部分はこんなふう。
Although the shame and insult of being driven off of their lands was still lingering in the air, the sheppards seemed quietly content.
A 500-year old village is weathered and worn, but it won't crumble so easily to an occupation.
Clearly, the threat isn't the flocks of sheep and the men and women who care for them. The threat is the colonial expansion of illegal settlements, and the Israeli politicians who support this process. The roads, outposts, and inhabitants of these places are slowly strangling Palestinian areas around them. If the state of Israel doesn't stop supporting Ma'on and other similar colonies, there will be bigger problems in the region than a few sheep munching on blades of grass.
この日の村の様子はアーロンさんのフォトアルバム Palestinian sheppards defy the occupation forces http://gallery.cmaq.net/album39 に。のどかな村の雰囲気、場違いな兵士、なぜかカメラにポーズを取る兵士など。野草で見えているのはローズマリーのよう。いい匂いだろうなぁ。
*この前の部分に当たる入植者からの襲撃 入植者に襲われ、人道活動家が大けが… http://0000000000.net/p-navi/info/news/200502171822.htm はまだ完成してません。なんとか、そう遠くないうちに。