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国際的孤立の北キプロスで選挙 南との統合推進派が勝利
南北に分断され国際的な孤立が続く地中海の北キプロスで二十日、議会選挙が行われて
統合推進派の政党が勝利し、今後、統合に向けた動きが前進するかどうかに関心が集ま
っています。
地中海の島、キプロス島では南のギリシャ系と北のトルコ系の住民の分断が三十年以
上にわたって続いており、去年、南側のキプロス共和国だけが、EU=ヨーロッパ連合
に加盟しました。
これに対し、北キプロスは、トルコだけが国家として承認している状態で、国際的な
孤立が続いています。
二十日に実施された今回の選挙は統合推進派の内閣が少数与党となったため、統合の
是非を改めて問うために行われました。
選挙管理委員会が発表したほぼ最終的な開票結果によりますと、南側のキプロス共和
国との統合をすすめ、EU加盟を実現させようと訴えた統合推進派で現職のタラト首相
が率いる「共和国トルコ党」が五十議席中、少なくとも二十五議席を確保し、第一党と
なりました。
タラト党首は勝利宣言の中で、選挙結果は、「南北の統一を求める市民の声が強いこ
とを示した」と述べ、国連に改めて和平の仲介を求めていく考えを示しました。
南北キプロスの統合の行方は、北キプロスを支援する隣国トルコのEU加盟問題に大
きな影響を与えることから、新政権のもとで、今後、統合に向けた動きが前進するかど
うかに関心が集まっています。
[2005-02-21-12:10]
NHK