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「神々の軍隊 三島由紀夫、あるいは国際金融資本の闇」濱田政彦著(三五館)より
(168ページより一部引用)
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当初、天皇とその重臣たちが、軍、革新官僚、国粋政治家、そして彼らの背後に暗躍する新興財界人たちの親ナチス(反ユダヤ・反フリーメーソン)路線を嫌悪したのは、日本の大財閥が、ヒトラーの行動に懸念を示し始めた米英の国際金融資本と密接な関係にあったことによる。
なかでも大財閥に匹敵する莫大な財産をスイスに預けたり、モルガン商会を通じて資産をウォール街で運用していた皇族にとって、こうした事情を何も知らない”下っ端”たちの無軌道ぶりは、神経を逆なでしたに違いない。
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(引用終わり)
169ページより引用
嘘つきは”大人のしるし”
昭和16年6月22日、アドルフ・ヒトラーは彼を支援する野心に満ちた新興財界人たちの後押しを受けて独ソ戦を開始した。
ヒトラーは独ソ戦を開始するや、ソ連国内における最大の石油基地があるカスピ海の石油油田を奪い取ろうと、暗黙のルールを破る逸脱行為に出たのであるが、ここは莫大な埋蔵量を持った同油田に目をつけた欧米石油メジャーの利権が複雑に入り組んでいたから大変である。
ドイツは、それまで友好を保ってきた石油メジャー(=国際金融資本家たち)の利権に手を出したことで、アメリカ(ロックフェラーのスタンダード石油)の対独参戦を誘い、自ら敗北の直接原因をつくってしまったのだ。
当初ヒトラーは、ドイツにある世界最大の重化学工業企業で、化学兵器の開発・製造で知られるI・G(イー・ゲー)ファルベン社が、同社の技術特許を欲していた米スタンダード石油と連携していることに目をつけ、この関係を利用してアメリカ政府を抑えていた。
ドイツに重要な技術特許を握られていたアメリカは、政治立場上は一応敵であったヒトラーに石油を与えねばならなかった。ドイツ軍のソ連侵攻二ヶ月前の時点においてもなお、ソ連は(いや、欧米石油メジャーは)、対独石油供給契約に調印して、”敵国”ドイツにカスピ海石油を与えていたのである。
そしてこの逸脱行為は、独ソ対立という見せかけの”茶番劇”の演出者たちの逆鱗に触れてしまった。そして本気をだした”彼ら”の反撃によって、ドイツは敗北への道を真っ逆さまに転げ落ちていったのある。
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(引用終わり)
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政治的には敵であっても、ビジネス上はズブズブの関係?
最近も、どこかでみたことあるで〜。