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チェチェン戦況、露国民7割が武装勢力情報を「信用」
【モスクワ=古本朗】ロシア・チェチェン共和国の戦況に関し、露国民の約7割は政府発表より、敵であるイスラム武装勢力の情報を信頼している――。こんな衝撃的な動向がこのほど、人気ラジオ局エコー・モスクワによる聴取者の電話調査で浮き彫りになった。
チェチェン戦線で、国防・内務両省や公安警察FSBの混成兵力を指揮する連邦側「地域作戦司令部」のイリヤ・シャバルキン報道官は14日、連邦側部隊が同日未明に15人規模の武装勢力部隊を攻撃して敗退させた、との戦果を発表。これに対し、武装勢力側は自らのサイトを通じ、そのような戦闘はなかった、と全面否定した。
そこで、エコー・モスクワが同日の生放送中、「どちらを信頼するか」と聴取者に問う調査を行ったところ、同局に電話で回答した3300人余のうち69%が武装勢力側の発表を信頼する、と答えた。
チェチェンの戦況を巡り、露政府が、敵の損害を過大に見積もるなどの“大本営発表”を重ねているのではないかとの疑念は以前から出ていた。同局の聴取者が、政府に批判的なリベラル層にやや偏っている点を差し引いても、調査結果は、政府発表への不信がぬぐい難いものになっている状況を示すものだ。
(2005/2/16/23:33 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20050216i216.htm