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チャベス、「ブラジルとベネズエラの戦略的同盟」の誕生を発表(EBLNEWS)
2005年2月14日付のEBLNEWSの記事からです。要約して和訳します。
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【抄訳開始】
http://iblnews.com/txt/noticia.php?id=124321
『チャベス、「ブラジルとベネズエラの戦略的同盟」の誕生を発表』
ベネズエラ大統領ウゴ・チャベスは、ブラジル大統領ルイス・イグナシオ・[ルラ]・ダ・シルバとの階段の前日に、ベネズエラとブラジルが多くの分野での同盟を強める、と述べた。
2005年2月14日月曜日
IBLNEWS、 EUROPA PRESS
「2月14日はブラジル・ベネズエラの戦略的同盟誕生の日であり、この重要性は非常に大きい。単に現在だけではなく将来にとっても、である。単にベネズエラとブラジルにとってだけではなく、南米の将来にとっても、である。」チャベスはテレビ番組でこのように述べた。
14日(月曜日)の会談では、エネルギーと鉱物資源、税金と関税、インフラと輸送、工業と商業、農業と漁業、観光・科学・技術・情報通信での協力、軍事協力での合意事項に調印するだろう。
ブラジルの石油企業ペトロブラスはベネズエラでの石油生産に投資し、一方ベネズエラの国営石油企業PDVSAはブラジルの製油施設建設を支援する。これらの企業は両国および第三国での石油開発と精製、輸送と石油化学で協力するだろう。ベネズエラのコルポスリアとブラジルの鉱山大手バレ・デ・リオ・ドセはベネズエラのソクイ鉱床で石炭の採掘を共同で行う。
チャベスは、現在、民間機・軍用機とも世界第4位の航空機産業、ブラジル航空機会社(エンブレアル)製造の航空機「スーペル・トゥカノス」購入を交渉中である。
「我々はブラジルで数機の飛行機を手に入れようとしているのではない。我々は技術を望んでいる。なぜなら我々はあらゆる分野での技術的独立が必要だからだ。」チャベスは昨ボリビアの報道機関にたいして語った。
チャベスはブラジルを、政治的・経済的に南米を糾合するために、最も大切な貿易相手であると考えている。ブラジルは2004年にベネズエラとの交易で、特に乗用車とバスの輸出で、3億3千万ドル以上の収益を手にした。
【抄訳終わり】
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ブラジルにしてもベネズエラにしても、米国や欧州の資本が投下されていますので、それなりに米欧にも甘い汁を吸わせるように配慮しているのでしょう。それにしても「我々は技術を望んでいる。あらゆる分野での技術的独立が必要だからだ。」というチャベスの言葉は印象に残ります。
2日前にキューバのカストロ首相が「ブッシュはウゴ・チャベスを殺したがっている」と発言し、気炎を吐いています。(2004年2月12日:エル・ムンド)
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http://www.elmundo.es/elmundo/2005/02/12/internacional/1108208108.html
『カストロは、ブッシュがベネズエラの大統領を殺したがっている、と非難』
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もちろんその危険性を一番肌身で感じているのはチャベス自身でしょう。昨年の大統領襲撃計画発覚をピークに続いていたコロンビアとの一触即発の関係も今のところは沈静化に向かっていますが、水面下での米国との駆け引きは想像を絶するものがあると思われます。