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「浅井久仁臣 私の視点」 2005年02月14日
http://blog.goo.ne.jp/asaikuniomi
アナン氏 米国離れ?
ここのところブッシュ政権とアナン国連事務総長との関係に変化が現れています。アナン氏は1997年、クリントン政権に忌み嫌われて再選を阻止されたガリ氏に代わって事務総長に担ぎ出された人物です。就任当初から国連関係者や各国の一部から「米国の操り人形」と揶揄されてきました。
ブッシュ政権に代わってもアナン氏の米国への忠誠心は変わらず、対アフガニスタン戦争やイラク戦争においても言葉巧みに国連を米国の意向に沿うような形で導いてきました。しかし、2003年3月に始まったイラク戦争が混迷を極め、半年も経たぬ内に泥沼化してしまいました。米国の無理難題を聞き続ければ国連の運営に大きく支障が出るところまで来たところで、2003年秋ぐらいからアナン氏の動きに「変節」が見られるようになりました。すると、米国は「国連幹部のイラク支援不正疑惑」を問題にして“脅迫”、アナン氏の息子の関与をにおわせる情報をマスコミに流しました。そして、アナン氏が「独立調査委員会」を設置せざるを得ない状況に追い込んだのです。さらに調査委員会へ、米連邦準備制度理事会前議長のボルカー氏を委員長に送り込みました。
このほどその調査委員会が「中間報告書」を出しました。その中には、アナン氏の息子の関与についての言及はありませんが、近く出される最終報告では間違いなく出てくるとされています。
ブッシュ政権の仕打ちに吹っ切れたのか、このところようやく、アナン氏が国連事務総長らしい動きをするようになっています。国民議会選挙と距離を置いたのもその表れです。そしてこの度、現状では米軍が撤退したイラクに国連軍を代わりに入れることは非常に困難だと言い切りました。もちろん、安保理主導の国連軍派遣については可能であるとの選択肢は残していますが、いずれにせよ、「米軍の尻拭いはしない」と宣言したようなものです。これに対してブッシュ政権がどう出るか、要注目です。
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湾岸戦争以降、国連がアメリカの意向を受けイラクで何をやってきたのかを世界中の人があまり知らない。国連職員の多くがあまりの非人道ぶりに、国連を去っていった。
イラク人道支援担当だった元国連事務次長デニス・ハリデイもその一人だ。彼はこう言った。
「毎月、5000人の子供が命を落としている。これはジェノサイドだ。国民の命が意図的に奪われている。国連の名のもとに一国が殺されているんだ」
イラク:裏切られた人々
http://www.jca.apc.org/~kmasuoka/persons/pilger7.html