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CIAのイラン内情報網、90年代に壊滅? 元当局筋
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200502130008.html
2005.02.13
Web posted at: 17:05 JST
- CNN
ワシントン(CNN) 複数の元米政府関係者が12日、CNNに対し、1990年代前半のイランで米中央情報局(CIA)の情報収集網が壊滅させられ、多くの情報提供者らがイラン当局に殺害されたり投獄されたりしたと明らかにした。
CIA活動網がイラン政府に壊滅させられていたという指摘は、12日付のロサンゼルス・タイムズが最初に報じていた。
国防総省国防政策委員会の元議長リチャード・パール氏はCNNに対し、ロサンゼルス・タイムズの報道を確認。イラン国内に情報源となる協力者のネットワークを作るよう国防総省から要請され、CIAが情報収集網を作ったが、CIAのずさんな情報管理のせいで壊滅させられたようだと話した。
パール氏は自らイラン国内の活動に関与したわけではないが、国防政策委員会を昨年退任した後、担当者から経緯について聞かされたという。
かねてからCIAに批判的な立場のパール氏は今月2日の下院情報特別委員会で証言し、「数年前にイランでわれわれは大打撃をこうむっている。イラン国内で活動する工作員に、報告の頻度を上げるよう圧力をかけておきながら、そのために必要な最新の通信手段を与えないなど、信じがたい管理側の怠慢が原因だった」と指摘。「イラン情報当局が通信量が急に増えたことに気づき、結果的にわれわれのネットワークが壊滅させられてしまった」と証言し、中東地域でのCIAの情報収集能力には「強い懸念を抱いている」と述べていた。
複数の元CIA関係者もCNNに対し、国防総省の要請で1980年代後半に、CIAがイラン国内に情報提供者のネットワークを構築したと認めている。このスパイ網の存在が90年代後半にイラン当局の知るところになり、解体させられたのも事実だが、発見の経緯はパール氏が語るようなものではなく、パール氏の証言内容については、「大げさ」かつ「不正確」で、「わざと誤解を与えるようなタイミング」で行われた証言だと批判している。
元CIA関係者は、諜報活動対策が徹底しているイランでの情報収集は困難だが、近年の核開発疑惑については、米国は精度の高い情報を得ていると話している。
CIAはCNNの取材にコメントしていない。国防総省報道官は、これについての情報を得ていないと話している。