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[TUP-Bulletin] アメリカの教室に侵入した軍国主義 生徒を戦場に追い立てる
http://www.asyura2.com/0502/war67/msg/1077.html
投稿者 木田貴常 日時 2005 年 3 月 06 日 04:20:14: RlhpPT16qKgB2

[TUP-Bulletin] 速報473号 アメリカの教室で 050306
http://groups.yahoo.co.jp/group/TUP-Bulletin/

アメリカの教室に侵入した軍国主義 生徒を戦場に追い立てる
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 2003年5月1日、ブッシュ大統領のイラク戦争終結宣言後も、攻撃、
爆発、銃撃で兵士や一般の人々が死んだというニュースを聞かない日はあり
ません。イラクの人々の犠牲の大きさは言うまでもありませんが、米軍の死
者、負傷者も増加を続け、3月3日現在でそれぞれ1495人、11220
人となりました(米国防省発表の数字)。それぞれ、その91%、95%以
上が戦後の犠牲者です。戦死者に対する負傷者の比も、これまでの戦争の戦
死者1人に対し3人から5人という数字に比べると約8人と、非常に高くな
っています。
米陸軍が3月3日に発表したところでは、2月の新兵補充は目標を29%
下回り、陸軍は志願に対する特別報奨金の増額、徴兵勧誘員の増員、親や「
影響力をもつ人」(教師のことでしょうか?)への働きかけなど対策を練っ
ているといいます。軍自ら「戦地に行く可能性が高いから志願を敬遠する者
もいる」と認めています。
すでに2003年末の時点で、米軍の新聞『星条旗』は30%以上の兵士が
自分たちの「士気が低い」と感じていると報告しており、新聞報道でもこれ
までの戦争以上の大量の戦線離脱、自殺者が出ていると報告されています。
2004年末に米陸軍は、兵士の6人に1人は何らかの精神疾患の症状を呈
していると発表しました。
イラクに派遣されている兵士のうち予備役、州兵の比率も40%と過去に例
のないほど高くなっています。ベトナム戦争で200万の兵士のうち州兵は9
千人でした。しかし、この予備役も募集難で、召集に応じない予備役兵が3割
もいると報告されています。
以下で報告されているアメリカの高校で起こっている事態には、このような
背景があります。
私たちも子どもたちに聞いてみたほうがよさそうです。2003年12月か
ら、防衛庁は小中学生向け自衛隊宣伝ビデオを作り申し出のあった学校に無償
で提供しています。2002年からの「総合的な学習の時間」にも協力し、装
備の説明や隊員との懇談、実習など学習メニューを提供しています。まだ軍隊
式号令が校庭から聞こえてくるなどということはないでしょうが。
(TUP/池田真里)
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どうして大学に行くの、使い捨ての兵士になれるのに。
あなたの子どもが学校で見ている「教育」番組を知っていますか?

テレサ・ホワイトハースト博士
2005年2月17日
カウンターパンチ

 昨日、新発見をした。娘のイーサや何百万人ものアメリカの子どもたちが
見ている「教育的」テレビ番組チャンネル・ワン・ニュースが、このところ
青少年の軍隊入隊勧誘に専念しているのだ。(訳注:チャンネル・ワン・ニ
ュースは、アメリカの学校向けテレビ局で月曜から金曜まで毎日12分間の
ニュースを流す。全米1万2千の中学・高校の生徒8百万人が見ているとい
う)

 「お母さん、ターゲットは黒人の子たちよ、それにヒスパニックの子たち
も。毎日々々あんな軍の宣伝を見せられるのは我慢できない。『パワー・オ
ブ・ワン』だとか何とか、友だち、たくさんひっかかってるのよ」(訳注:
パワー・オブ・ワンは、チャネル・ワン・ニュースの社会参加啓発プログラ
ムで、ボランティアの勧めなどに軍のPRや協力を奨励するニュースが混ぜて
ある。米陸軍の提供)。

 これはとくにイーサにとってはたまらないことだ。18歳、19歳、20
歳の黒人の友だちがイラクへ送り出されているからだ。うち何人かは実戦の
場に立たなくていい「整備」や「通信」や「配線」をすることになるだろう
という約束のもとに。

 そう請けあってもらったからといって、いよいよとなったとき、その子た
ちが戦闘に加わらなくていいなんてことがあるとは思えない。現に娘の友だ
ちの一人は、「微妙な場所」で銃撃された。だが、帰国してではなく国外で
治療を受けている。イラクの戦闘に速やかに復帰させるため、である。ブッ
シュ氏の軍隊は能力があろうとなかろうと、ともかく兵士が必要なのだ。

 私は車を止めて聞いた。「ちょっと待って。『毎日々々あんな軍の宣伝を
見せられる』ってどういう意味?」。
「『チャンネル・ワン・ニュース』っていう短い番組を毎朝ホームルームで
見せられる」とイーサはうんざりしたように言った。「教育的ってことにな
ってるのよ。ほら、今日のニュース、当面の問題に詳しくなるようにってね。
だけど合間に陸軍や海兵隊の宣伝が入って、しかもそれがどんどん増えてき
ている」

 私は「一人も落ちこぼれを出さない教育」法のこと、そしてその美名の陰
でブッシュと取り巻き連(それとホワイト・ハウスが25万ドル支払ったジ
ャーナリスト、少なくとも1名)が、全米のだまされやすい親たちに向けて、
たゆまず進めている邪悪な目的について考えた。(訳注:ジャーナリスト1
名とは人気の黒人保守評論家アームストロング・ウィリアムズのことで、教
育省から金を受け取って、テレビ、新聞で政策の宣伝をした)

 呼吸を整え、聞いた。「ホームルームで見るテレビで入隊させられていっ
てるってこと?」。娘は頷いた。私はまた聞いた。「先生たちは何て言って
るの?あなたにこっそり自分は戦争反対だって言った、ヒッチェンズ(仮名)
先生は? 何か批判的なこと言ってなかった?」

大学なんか行かなくっていい、軍隊へ行け

 「ううん、学校では先生も生徒も慣れっこになっていて、気にもとめてな
いんだと思う。たとえば、この前、社会科の授業に出ようとしていた時にね、
予備役将校訓練部隊(ROTC)の教師がこんなことを言ってるのを聞いたの。
『いいか、M-16ライフルはこうやって構えるんだ』。この頃学校の雰囲気は
軍隊一色よ。だから誰も何にも異常だとは思わない。、戦争賛成でもブッシ
ュ賛成でもない先生も少しはいるけどね、何も言わないの。軍隊反対ととら
れかねないことをうっかり言って厄介なことになるのを恐れているんじゃな
いかなあ」。

 新兵補充と来るべき徴兵制について書いた私の最近の記事の中でもふれた
ように、この2年間というもの、娘と私は娘に入隊を迫る徴兵官たちの時に
卑劣なごり押しと闘ってきた。
 彼らが娘の身体的能力を買っているのではないことは確かだ。98ポンド
(44キロ余)なのだから。だから、何かほかの理由があると思わざるをえ
ないわけだ。言語能力の高さか、あるいは体格は貧弱でも使い捨てにできる
若い兵隊が欲しいだけなのか。

 徴兵官が毎日カフェテリアに現れ、軍の「広報官」が教室を訪れ、進路指
導室に大きな入隊勧誘ポスターが貼られている状況では、教師たち、進路担
当相談員さえもが、「入隊、入隊、入隊」という絶え間ないささやきに影響
されたとして、驚くにあたらない。イーサの学校の生徒たちはこう聞かされ
ている――もちろん、大学も選択肢だ。だが、大学は「金がかかり」、「必
ずしも就職できるとはかぎらない」。それにひきかえ軍は、「大学の学費も
払ってくれる」し、「実際に申し分ない職歴を保証してくれる」。あ、そう
そう、おまけに「もし今日入隊を申し込めば、いますぐ現金でたっぷり特別
報奨金がもらえる」。

 軍に入隊することが、英雄的に国に尽くす唯一の名誉ある方法であると教
えられる。当たり前だが、多くの生徒が英雄になりたい、いや貧困から抜け
出したいと思っている。それで、生徒たちは列をなして次々と入隊していく。
この学校で、大学の入学勧誘がくることはめったにない。前の学校でもそう
だった。ところが、軍の徴兵官はつねにこそこそ立ち回り、父親のない少年
たちとみっちり一緒に過ごし、資料を渡し、「適性テスト」を行い(「自分
がほんとうは何に向いているか知るのにちょっと役立つから」と気軽に勧め
る)、海兵隊のバンパースティッカーを渡し、あるいはかっこいい制服姿を
さらして歩くなどする。

 「何もかもよ」とイーサは続ける。「たとえば、体育館では前みたいに体
操したり運動したりはしない。軍隊みたいに、「号令」かけながらするの、
ランニングやジャンプして頭の上で手を叩いたり、腕立て伏せや懸垂すると
きに。1年生が大声で「いち! にい!」って言うように言われ、次に2年
生が「さん! しい!」って答えることになっている。最後に全員で「号令
!」って言わなければならない。ね、お母さん、ばかばかしい! 思い切り
叫びながら、どうやって運動しろっていうのよ」

 また車を発進させながら、私はこの「軍国的風潮」についてしばし考えて
いた。この軍国的風潮は、これまでのアメリカの公教育の場にあった教育を
尊重する風潮にとって替わりつつある。親たちも教師も、チャンネル・ワン・
ニュースのことを、企業が自社商品を親の知らないところで直接子どもたち
に売り込む手段にすぎないと言って、当初から批判してきた。でも今やこの
チャンネル・ワン・ニュースが、まさか大学にかわる進路(より有利でより
英雄的で楽しい)として、子どもたちに軍隊を売り込むなんてことまでして
るんじゃないでしょうね。まさか学校の「教育」テレビでこそこそ入隊勧誘
して、私たち父母を出し抜こうっていうんじゃないでしょうね。それとも、
そのつもりなのかしら。そんなのって、あり?
                     (翻訳:TUP/池田真里)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
テレサ・ホワイトハースト博士は臨床心理学者で作家。最近の本に非暴力の
教育について述べた「子育てにおけるイエス・キリスト――家族を変える1
0の原則」がある。
原文は下記です。
Why Go to College, When You Can be Cannon Fodder? Do You Know
What Your Kids Are Watching on "Educational" TV at School?
By Dr. Teresa Whitehurst
http://www.counterpunch.org/whitehurst02172005.html

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