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【訂正投稿】「クーデター」から1年:アリスチドはフランスの特使から脅迫を受けていた(レッ・ボルテールより)
http://www.asyura2.com/0502/war67/msg/1024.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2005 年 3 月 04 日 19:44:02: SO0fHq1bYvRzo

【訂正投稿】「クーデター」から1年:アリスチドはフランスの特使から脅迫を受けていた(レッ・ボルテールより)


[私が昨日投稿した記事に重大な誤りがありました。
http://www.asyura2.com/0502/war67/msg/1005.html
諸兄に深くお詫びして、訂正記事を投稿いたします。]


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ちょっと前の記事なのですが、2月23日付レッ・ボルテールに、昨年2月末日の「クーデター」から1年を迎えるハイチの大統領ジャン-ベルトラン・アリスチドへのインタビュー記事がありました。

1独立国で合法的に選出された大統領を犬ころのようにつまみ出すのが米帝国の「自由と民主主義」であることを思い知らされる事件の一つでした。

全訳はできませんので、この記事の序文とインタビューの中の重要な部分を取り上げて訳出します。インタビューの部分で、JBAはアリスチドを、CRはクロード・リベを表します。


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ハイチの合法的大統領へのインタビュー
クーデター1年後のジャン-ベルトラン・アリスチド

http://www.redvoltaire.net/article3963.html
2005年2月23日 パリ(フランス)

CLAUDE RIBBE(作家、哲学者)

ポルトープランスの通りがジャン-ベルトラン・アリスチドの帰還を求めるデモで埋められている間、憲法にのっとって選ばれたこの大統領は、作家のクロード・リベの例外的なインタビューに応じていた。アリスチドは、フランスの特使から脅迫された後に、2004年2月29日に米国の特殊部隊によって誘拐された。最初は中央アフリカ共和国に拘禁されその後南アフリカに移された。アフリカとカリブの77カ国は彼こそがハイチの合法的な指導者であることを認め、ジェラール・ラトルチュ政権を告発する。

【中略】

CR:アリスチドさん、あなたがハイチから出なければならなかった何週間か前に、フランスの特使があなたに辞職するように迫ったのは、本当ですか。

JBA:それはもうみんな知っていることです。繰り返すまでも無い! レジス・デブレイ(Régis Debray)氏だった! 一緒にいたのがヴェロニク・ドゥ・ヴィレピン(Véronique de Villepin)女史でした。私に辞任を求めに大統領府にやってきたのはこの二人のフランス人たちだったのです。これは有名な話だ。その脅迫は遠慮がちではなく、はっきりとしており直接的でした。我々は、善良なハイチ市民として、相手に尊敬を払います。しかし相手にも同様に我々を尊敬してくれるように求めます。そしてお互いに尊敬と威厳をもって対応します。あの脅迫は明白で直接でした。『ああ、あなたは辞任するか、でなければ、死ぬことになるかもしれない!』

CR:ヴェロニク・ドゥ・ヴィレピン女史は後にフランスの外相になるドミニク・ドゥ・ヴィレピン(Dominique de Villepin)氏の姉妹ですが、彼女とレジス・デブレイ氏は実際にどちらも同様の言葉を語ったのですか。

JBA:もちろん!どちらもです! 前フランス大使【これは上記の2名とは直接関係が無い。:訳者】ははっきりと『ハイチに騒乱が起こるだろう』と言いました。彼の後継者は彼の跡をたどる以上のことをせず、『騒乱』がやってくると思いました。そして『騒乱』を考えながらその役目を果たしたのです。私は生きていますが、それは彼の本願ではない。今までに起こったことは、最悪の事態すら起こったかもしれない、ということを証明しています。

【中略】

CR:『反乱』は実際には単に傭兵たちの攻撃だった、といわれますが。

JBA:反乱など起こりませんでした。何かが企んだものです! 情報の隠蔽、犯罪、組織的な殺人を行った誘拐者たちに金が配られました。誘拐の後で、ハイチ国民がそろって私たちの帰還を平和的に求めていることを知りました。それは忠誠の証です。私個人への忠誠ではなく、彼らが選んだ人間に対する忠誠です。

【後略、抄訳終わり】

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2004年2月29日のハイチの「クーデター」は、その前年から米国とフランスの合意によって計画されていたもの、といわれます。これは自国民によるクーデターではなく、明らかに米国とフランスによる侵略でしょう。米国はイラクでこれを大掛かりにやり、フランスはそれに反対した、と、「台本上の役割」としてはこうなっているのですが、何のことは無い! 一皮剥けばみな一緒なのです。

注意しなければならないことは、2002年4月11日のベネズエラの「クーデター」未遂でもそうでしたが、マスコミが軍隊や諜報機関と並んでこのような侵略の手先になっている点です。いってみれば『心理戦争用の武器』です。

当然ですがハイチ以外の国には「不正選挙で選ばれた」だの「アリスチド政権の独裁的な手法」だの「麻薬密輸に関わった」などといったでっち上げ情報を流して米国とフランスの侵略を正当化させ、またその情報に触れる者に「そうか、それじゃ当然だな」と思わせるマインドコントロール作業に精を出すわけです。これはベネズエラでも記憶に新しいところです。これが『心理戦争』の一局面で、「情報」という名の実弾で脳神経を破壊されていてもそれに気付かない、知らないうちに「精神的死者」にされてしまいゾンビのようにロボットとして動かされてしまう、最も恐ろしい戦争の一つです。

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