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(回答先: 情報感謝!セルビアにすべての罪を押し付ける「現在のニュルンベルグ裁判」でしょう。 投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2005 年 2 月 01 日 23:56:08)
バルセロナより愛を込めてさん、いつも貴重情報感謝しています。
「独裁者・ファシスト・過激な民族主義者」(笑い)ミロシェビッチ裁判の行方ですが、
木村元彦さんが、フットボール・プレイヤーで元名古屋グランパスのピクシーことドラゴン・ストイコビッチの目を通して、NATOのユーゴ空爆の可笑しさ、哀しさを描いています。
サッカー好きならなおさら、サッカーに興味の全くないひとにもぜひとも読んでもらいたい一冊です。
海外でプレーするユーゴのフットボール・プレーヤーは内外の真実の情報を照らし合わせて、
アメリカの要求は断じて呑むことはできない、と結論した。
アメリカが突きつけた付属書 アネックスBには
「コソボのみならず、ユーゴ全域でNATO軍が展開・訓練でき、かつ治外法権を認めよ」というとても飲めるような要求ではなかったのである。しかもNATOへの訴追や犯罪訴追をも免除しろというトンでもない要求。
ユーゴのサッカー選手は、アネックスBまでも解読し、あくまでもミロシェビッチを支持したのでした。
この中で、ストイコビッチは
「ミロシェビッチが過激な民族主義者なら、セルビア人はすべて超過激な民族主義者だ!」
ストイコビッチが名古屋グランパスで得点した際に、ユニホームを脱ぎ捨て観客やテレビに対して
『 NATO STOP STRIKE! 』
の文字入りのTシャツを着て、祖国ユーゴへの空爆に対するレジスタンスを訴えていたのが印象的でした。そこまで至る苦悩をこの本を読むまではわかりませんでした。
「スポーツと政治は別」ということで、罰金と謹慎処分を食らったのですが、この本を読めば、劣化ウラン弾まみれになった祖国ユーゴ空爆の真相がわかります。
そして、ユーゴのサッカー選手の政治的センスの鋭さを初めてしりました。付属書のアネックスBについて、同じく海外で活躍する選手同士で議論している様子は、有能な情報部員みたいだ。
現在、コソボにはベトナム戦争のダナンに匹敵する巨大なお米軍基地が建設されているという。
(実は、アメリカはこれが目的やったんでしょう)
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NATO空爆までのパターンは、小生はそれ以前、それ以後何回も経験してしまいました。
湾岸戦争、ユーゴ空爆、アフガン戦争、イラク戦争・・ほとんどおんなじパターンです。
それまで親米(米国との蜜月)だったのに、突然「これは飲めないという」要求を突きつけられる。
要求を拒否(拒否するほうが、なぜか悪者として描かれてしまう)
残虐行為がなぜか世界中に宣伝される(民族浄化などの、プロパガンダ用語が乱発)
空から、あめあられの空爆
湾岸戦争のクエートで乳児虐殺でっち上げや、コソボ人虐殺捏造なぞ。
コソボの虐殺(民族浄化)が大々的に宣伝されると、またまた空爆の開始かなと、何回おんなじパターンが通用すんねん!
そういえば、ミロシェビッチ元大統領は、以前はベオグラード銀行ニューヨーク店の頭取で、米英とは仲良かったはずなんですが。フセインもそうでしたね。
「それはないやろう!」と奴らの裏切りをぼやいていることでしょう。
最後に、ベオグラード市民が、空から雨あられの空爆(劣化ウラン弾も含めて)をするNATO軍に抗議してました。
「姿・形も見えんような上空から、爆弾落としやがってこのアメリカ野郎の卑怯者め!
第二次大戦の『ナチ野郎』でも生身で闘いにきただけ、まだ勇ましかったぞ!」
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