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出発前だが・・・バグダッドからのメール
明日30日はイラクで直接選挙が行われる。これに関連して、バグダッド在住の友人から市内の状況についてメールが送られてきた。私は今日の午後、インドネシア・アチェ州に向け出発するのだが、大急ぎで友人のメールの大まかな内容を紹介する。かなり粗い訳だが出発前ということでご勘弁。なお、原文もUPしたいのだが、今のイラクの状況では日本人と連絡を取り合っていること自体がヤバいので、友人のセキュリティを考慮して掲載は控えた。
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ハロー、マイフレンド。
明日以降、誰にも、どんな方法でもコンタクトをとることが本当に難しくなると思う。外に出られないから、インターネットも使えなくなる。午後6時以降から朝の6時まで夜間外出禁止令が出ていて、誰も家の外を出歩けないんだ。状況を説明するよ。
本当に緊急の場合以外、誰も家の外には出ようとしない。あちこちいたるところで戦闘が行われているから。イラク戦争(ここでは2003年の3−4月のこと)の時みたいに、通りには人影がないんだ。それに、ガソリンスタンドも閉まっている。だから車で移動することもできない。すべての店は閉まっていて、食料や他の必要なものを買うことすらできないんだ。店の中には、少しだけ営業しているところもあるけど、道路が封鎖されているので、自分のいる地区から他の地区に移動することもできない。戦闘は一日中続いていて、夜も寝られない。私達は床で寝ることにしたよ。爆風で、窓やドアのガラスの破片が飛んできて怪我をしたり死んだりしたくないから。米軍の車両はバグダッド中の道路を走り、細い路地まで通っているから、気をつけないと。電気は1時間きて5時間停電。1時間きて3時間停電という時もある。時々、全く電気が来ないこともあるし、断水することもある。
あまりに多くの人々が投票所が爆破されることを怖がっている。私の家族は投票には行かないと決めた。だって、リストにある立候補者の誰も信用できないのだから。アラウィであれハキムであれ、誰であれ!本当に私達は疲れきっているんだ…(以下略)。
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この友人は比較的英語が達者なのだが、今回来たメールはスペル間違いがやけに多かった。電気がきていてパソコンが使える間に急いで書いたせいか、厳しい状況の中で疲れきっているせいなのか。多分、両方なのだと思う。メディアでは「イラク初の直接選挙」などという言葉が使われているが、現地の感覚(特にイラク中部、北部)としては選挙どころではないのかも知れない。
…ってぼちぼち出発の準備をしなくては。