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http://www.fuko.co.jp/tayori/tayori_018.html
アメリカの反ユダヤ主義をめぐって
徳永 恂
(とくなが まこと 大阪国際大学教授・大阪大学名誉教授/哲学・社会思想史)
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今日では全世界のユダヤ人口一三〇〇万人のうち半数近くはアメリカに集中し、アメリカはイスラエル本国をしのぐ、最大のユダヤ人国となっている。宗教的には正統派・改革派・保守派等さまざまのセクトに分れているとはいえ、おしなべて成功した中・上層の社会的地位にある者が多く、政治的・経済的にいんぜんたる勢力を持つと言われる。しかしそれだけにこういう優者ユダヤ人への反感も強く、かつて他の国にあったような露骨な制限立法や非道な迫害はないにせよ、有色人種との微妙な三角関係を含め、反ユダヤ感情はあとを絶つことはない。この辺の事情は、アメリカにおけるユダヤ系文学・映画等で広く扱われているが、佐藤唯行『アメリカのユダヤ人迫害史』(集英社新書)など、日本の歴史家による研究をつうじて概観することができる。
今度風行社から刊行されるベンダースキー『ユダヤ人の脅威──アメリカ軍の反ユダヤ主義』は、アメリカ軍人たちの対ユダヤ感情を、詳細を極めた調査研究によって明らかにした労作であり、かつてのアドルノらの『権威主義的性格』や、スタウファーの『アメリカン・ソールジャー』に匹敵する社会科学的研究の大著と言えよう。しかしユダヤ人問題を扱った書物は、<反>ユダヤか<親>ユダヤか、どちらかの着色を免れないものが多く、その点カール・シュミットの流れを汲むと言われる著者がどういう価値視点をとっているか、読者は慎重に見極める必要があろう。
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(私見)
アメリカの反ユダヤ主義者といえば、不勉強の為私はリンドバーグしか思い浮かばないのだが、実際は非常に根深いものがあるようだ。
ついでに最近リンドバーグが大統領になっていたらという小説も発表されベストセラーになっているという。今の現実の大統領は反ユダヤどころかその真逆なのだが・・・
※イスラエル:右派論客に米大統領も傾倒? (毎日新聞)
http://www.asyura2.com/0502/war66/msg/729.html
投稿者 彗星
http://kk.kyodo.co.jp/is/column/k-weekly/week-041206.html
■リンドバーグ大統領の悪夢:進む右派革命に危ぐ
(共同通信編集委員 龍野 建一)
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歴史と政治に「イフ(もしあの時、ああだったら)…」を持ち込むのは禁じ手だが、頭の体操をするには必要な時もある。発売以来、8週間連続、米ニューヨークタイムズ紙のベストセラー・リストに載っている小説「ザ・プロット・アゲンスト・アメリカ」は、良い材料だ。作者は「さようなら、コロンバス」などで日本にも愛読者が多いフィリップ・ロス(71)。題は「反アメリカの策略」とでも訳せるのか。内容はもし、1940年の大統領選で、チャールズ・リンドバーグが共和党候補となり、現職で3選を目指していた民主党のルーズベルト大統領を破ったら、米国はどうなっていたか、というお話だ。
(中略)リンドバーグは政治的野心を持っていた。同時に、誰はばかることのない反ユダヤ主義者でナチス・ドイツの支持者でもあった。ヒトラーから勲章を受け、ゲーリング元帥とは友人であり、ドイツとの戦争に強く異議を唱え続けていた。当時、欧州を席巻していたファシズムは米国でも、伝統的な愛国主義とあいまって同調者を増加させていた
(後略)
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