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二重の陰謀とギニアの没落
Le president guineen lance la chasse aux conjures
ギニア大統領、陰謀加担者の掃蕩へ
1月22日付け リベラシオン Thomas HOFNUNG
元記事はこちら http://www.liberation.fr/page.php?Article=269927
中東とアジアの大ニュースに紙面を奪われて最近ほとんどニュースが取り上げられないアフリカですが、ギニアから「大統領暗殺未遂」のニュースが入ってきました。ギニアの最近の様子も要領よくまとめたリベラシオンの記事をご紹介します。
(翻訳はじめ)
ギニアのコナクリで陰謀加担者の掃蕩が始まった。この旧フランス植民地の「終身」大統領ランサナ・コンテは、連続3期目の大統領に就任してからこの1年、日々襲撃をやり過ごしてきたが、水曜日またしても暗殺を危機一髪で逃れた模様だ。首都周辺を車で移動中だった大統領一行が銃撃されたのだ。大統領の親衛隊が反撃したが、襲撃者は逃走に成功した。ただちに治安警察部隊は数10通の逮捕状を発行した。
陰謀
その同じ晩、めずらしくTVに出演したランサナ・コンテは、この襲撃事件が国外勢力の陰謀であるという仮説を仄めかした。1984年、クーデターによって政権の座に着いたコンテはコートジボワール大統領ロラン・バグボと親しく、共通の敵をともに戴いている。その敵とはブルキナファソの大統領ブレーズ・コンパオレだ。この地域内で発生した不審な発砲事件の背後にはコンパオレがいると疑われているのだ。しかもほとんどあからさまといってもよいこのような非難は、国民の不満がうなぎのぼりに高まる嘆かわしい状態のギニア政府内部では歓迎されている。いっぽう野党側は、これがギニア国民の注意を日々の生存という重大問題からそらせるための政府による大掛かりな陰謀だと主張している。
最近数ヶ月、鉱物資源が豊かなこの国において(中でもボーキサイトの埋蔵量は世界の3分の1を占める)社会主義的な運動が盛んになっている。昨夏、ギニアの主食の一つである米の価格が高騰したことから、コナクリで大規模な暴動が発生した。コナクリでは停電も頻繁に発生している。同じ時、ガソリン価格はなんと66%も暴騰した。政府は学生によるデモ隊を厳しく弾圧した。学生たちは150人収容の大学の講堂に、なんと500名も詰めかけたのだった。ギニア中央部では人々は「慢性的」な飢餓に苦しめられており、最近はコレラの伝染によって数10名の死者が出たという証言もある。このような状況下で、国内で大きな混乱が発生していないことこそがむしろ驚異的だ。
没落
国連の最近の報告書の中で、外交専門家はコンテが「自国の没落」を目の当たりにしながら無策であったことを非難している。健康状態が優れないのではないかという予測を裏切って、70歳のコンテは元気いっぱいだ。2003年12月、ギニア憲法から大統領任期に関する条文を削除したコンテは、野党によってボイコットされた選挙において95.6%の得票率で三選された。その数ヵ月後、首相のフランソワ・ファルはパリ訪問の際、辞任を発表した。ファルの後継者、セルー・ダラン・ディアロは、最近「ギニアは深刻な亡国の危機にある」と発言した。ギニアの「没落」は、西アフリカ一帯に重大な影響を及ぼすと見られている。ギニアはリベリアとシエラ・レオネに国境を接しているが、両国とも悲惨な内戦から抜け出したばかりだ。そして現在ではコートジボワールが、いつ何時再び内戦に突入するかもしれない脅威にさらされている。
(翻訳おわり)
http://blog.livedoor.jp/media_francophonie/archives/12853425.html
http://blog.livedoor.jp/media_francophonie/