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この投稿は、「笹山登生の掲示板」の一部分をコピぺしたものです。
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[173] 「理想論に焦点をあわせ、具体論を回避したブッシュの就任演説」
とのニューヨークタイムズ紙の評
投稿者:笹山登生
投稿日:2005/01/21(Fri) 22:37
今日のニューヨークタイムズ紙http://www.nytimes.com/2005/01/21/national/nationalspecial2/21assess.html?pagewanted=1&th&oref=login
ブッシュ大統領の就任演説について、「理想論に焦点を置き、具体論については回避した演説」(The President's Speech Focuses on Ideals, Not the Details)との評をしている。
特に、演説の中から、「イラク」「アフガニスタン」「セプテンバー11」「テロリズム」の言葉が消えたのは、何よりも、ブッシュの最初の任期の4年間が、いかにそれらのキーワードの示す危機と論争に忙殺された4年間であったかを、そのまま、示しているという。
そして、二期目のブッシュは、アメリカという国の自由という信条を構築するための切れ目のない戦いと奮闘をするということを、そのまま、示しているとしている。
演説の中には、ウイルソンから始まって、ケネディにいたる自由に関する就任演説を引き合いに出し、「世界中の圧政に終止符をうたせることが最終目的」との誓いをしたが、それが、成し遂げられたか、成し遂げられなかったかは、歴史家の評価に任せるしかないと、ニューヨークタイムズ紙は、突き放している。
そして、ブッシュ大統領の雄弁さと地球の現実とのあまりの乖離、アメリカ議会と中東とのあまりの乖離は、残されたままであり、ブッシュの理想を実現化することは、国内でも国外でも、簡単ではないとしている。
また、ブッシュ大統領の演説における高邁さと、伝道師的熱意さ、それ自体が、図らずも、「イラク侵入と、イランや北朝鮮の独裁主義体制への脅しに見るブッシュの行動が、世界や市民から誤解されているのだ」ということを、ブッシュ自ら暗黙に認めていることを示しているにほかならないとしている。
ブッシュ大統領は、わずか20分程度の今日の就任演説で、自由という言葉を25回も使ったという。
そして、「もし、アメリカ国民が(世界の圧政打破のために)立ち向かうなら、われわれも、立ち向かうであろう。」といったという。
しかし、ニューヨークタイムズ紙は、「どうやって、いつ、どこで、立ち向かうのか?」といっている。
圧政かどうかの恣意的判断は、避けるべきであるからだ。
http://www.nytimes.com/2005/01/21/national/nationalspecial2/21assess.html?pagewanted=1&th&oref=login