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「週刊新潮」を開いた。記事の中身は薄っぺらだった・・・(「辺境通信」ブログ)---これは「週間新潮」批判です、悪しからず
http://www.asyura2.com/0502/war66/msg/429.html
投稿者 竹中半兵衛 日時 2005 年 1 月 21 日 14:24:31:0iYhrg5rK5QpI

(回答先: 週刊新潮1/27記事は似非紳士朝日破落戸記者2号本田雅和批判傑作 投稿者 木村愛二 日時 2005 年 1 月 21 日 13:37:46)

木村殿、遅くなりましたが今年もよろしく。
ユダヤ人ホロコースト、南京大虐殺に関する氏の見解とは小生異なりますが、毒舌プレス、期待申し上げます。

あ、救国の草莽の志士さんも、この場を借りて、よろしくお願い申し上げます。ヘンタイ・無脳政治屋集団アメリカ幕府ポチ公政権打倒の戦いに、私なりにともにまい進したいと念じております。

木村氏の見解とは正反対になりますが、戦争板にてあえて紹介・掲載させていただきます。

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January 21, 2005
「週刊新潮」を開いた。記事の中身は薄っぺらだった・・・

http://henkyonews.cocolog-nifty.com/articles/2005/01/post_10.html#more

 20日、共同通信は『NHKの従軍慰安婦特集番組の改編問題をめぐり、20日発売の「週刊新潮」(1月27日号)の新聞広告の見出しが事実に反するとして、朝日新聞が掲載を断っていたことが分かった』と報道した。
・朝日が週刊新潮の広告断る NHK改編問題めぐり

 公権力と仲のよい「週刊新潮」のことだから、筆者は当然、NHK番組改変問題に関して、同誌が何か“新事実”を掲載したのかと楽しみにして読んでみたのだが、内容の希薄さにがっかりした。すでに報道・主張されているものの繰り返しに過ぎないからだ。それも、情報源の大半が安倍晋三氏、中川昭一氏のほか、小林よしのり氏、高山正之氏(帝京大学教授、元産経新聞論説委員)、そして秦郁彦氏(番組改変によってコメントが挿入された人物)なのだから、彼らの主張を優先的に載せるのが「週刊新潮」における「公正・中立」なのだろうと筆者は理解した。筆者は本ブログの読者に、同誌の立ち読みはしても決して買わないようにとすすめておく。

【安倍氏のコメントについての検討】

 同誌の広告の見出しは、「朝日『極左記者』とNHK『偏向プロデューサー』が仕組んだ『魔女狩り』大虚報」。こうして名指しで非難された、朝日新聞社会部記者の本田雅和氏(12日の記事を書いた一人)と、NHKチーフ・プロデューサーの長井暁氏(「政治介入」を内部告発した人物)に関する記事の情報源は、「朝日の同僚記者」「NHK関係者」「別の局の関係者」と、匿名にされている。

 この記事は安倍氏のコメントで始まる。『・・・私は“公正・中立にやって下さい”と言ったまでです。しかし、今では“公正・中立に”と言ったこと自体が政治的圧力だと言われている』

 「週刊新潮」の卑怯なところは、放送前に番組が「ひどい内容になっていると側聞していた」と安倍氏が13日のテレビ朝日系「報道ステーション」で述べたことなどを読者に知らせていないことだ。

 なお、拙稿「言論の公正・中立原則について」で引用したように、この「報道ステーション」での発言部分は「朝日」に掲載されたが、こうした発言があったことは、「朝日」を批判するブログがわざわざ「報道ステーション」のテープ起こしをしてくれた内容によって裏付けられる。

・嘘吐きは誰だ?!NHK問題の真相(報ステ安倍晋三発言全文)(Irregular Expression、14日)

 『ええ、幹部ですね。それについては、私もですね、説明を聞いてですね。しかしそれについては随分酷い内容になっているという話を私は仄聞で聞いていましたんで、そりゃもうちゃんと公平公正にですね、NHKですからちゃんとやってくださいね、という話をして』

 ここでいう「幹部」とは、当然、NHKの幹部を指す。安倍氏の主張では、番組放送前日(01年1月29日)に予算の問題で説明に来たNHK幹部から番組の話があり、「随分酷い内容になっているという話を」事前に聞いていた安倍氏が「公平公正に」とNHK幹部に言ったことになっている。

 安倍氏がNHKを呼んだのか、NHKが安倍氏に説明に来たのかは一つの争点となっているが、「随分酷い内容になっているという話を」事前に聞いていた安倍氏が放送前日にNHK幹部と会って「公平公正に」と言ったことは、誰もが同意する事実だろう。この事実だけでも、安倍氏が「政治介入」したとみられてもおかしくなく、「週刊新潮」がこの事実に触れなかったのは、よほど都合が悪かったからだと推測できる。なぜなら、「週刊新潮」は議論の焦点が『「政治介入があったかなかったか」に決まっている』と明言しており、「政治介入」がなかったことを根拠に『空前の大誤報』(同誌)と決めつけているからだ。

 ◆同誌は広告見出しで『大虚報』と「カッコ」なしで明記している。◆

 だが、以上のことから「政治介入」がなかったという「週刊新潮」の主張は、少なくとも表示すべき事項を明記しないで、実際の条件よりも優位または有利であるような表現にした、誤認されるおそれがあるものだ。朝日新聞にとっては名誉棄損、信用棄損となるおそれがある表現であり、筆者にとっては虚偽とさえ思える。

 そして、安倍氏による『政治的圧力』という批判に対して、「週刊新潮」はこう言ってのける。

 『確かに、こんな批判がまかり通るなら、政治家はマスコミに意見さえ言えないことになる。まさに最初に“政治的圧力”ありきで、事態は「魔女狩り」そのものの様相を呈しているのだ』

 ◆『魔女狩り』という言葉も、広告見出しで使われている。◆

 「週刊新潮」の記事を言い換えれば、政治家によるわずか一つの言明を批判した結果、政治家がマスコミにあらゆる意見を言えなくなり、従って「魔女狩り」ということになるのだ。しかしこれは、白いカラスを一羽発見したことをもって、「全てのカラスは白い」という一般的結論を出すようなもので、完全に非合理的・非科学的な主張である。

【「極左」「偏向」呼ばわりの検討】

 次いで「週刊新潮」は、小林よしのり氏に本田記者の悪口を言わせている。

『本田記者は典型的な左翼ですよ。極左といってもいい。国家や資本主義が悪で、権力を批判することが表現の自由だと考えているんです』

 ◆『朝日「極左記者」』という言葉も、広告見出しで用いられている。◆

 ところで筆者は「国家や資本主義」が必ずしも「悪」とは考えていないのだが、「権力を批判することが表現の自由」につながっているという本田記者の主張には同意する。そこで疑問なのは、一般的に「権力を批判することが表現の自由」であると主張すると、なぜ「極左」になるのか。「週刊新潮」の記事(そして、小林氏)はこの疑問に全く答えておらず、内容が不明確である。

 さらに「週刊新潮」は、匿名の「別の局関係者」に長井氏の悪口を言わせている。

『彼の手がけた作品に、『毛沢東とその時代』という番組があったが、一部の識者から“トーンが基本的に毛沢東礼賛。中国側の政治的方針に迎合しており、大問題だ”などと批判されたことがありました。そのため、それまでNHKに登場していた中国問題専門家の中には、以降、出演しなくなった方もいます。つまり長井氏には、過去に偏向番組を作った“前歴”があるんですよ』

 ◆『NHK「偏向プロデューサー」』という言葉も、広告見出しにある。◆

 ところが「週刊新潮」は、「一部の識者」が誰か、どういう立場にある人か、また「出演しなくなった方」が誰かを示していない。匿名のコメントの内容がまた匿名化され、責任の所在が不明確になっている。

【「女性国際戦犯法廷」批判の検討】

 「週刊新潮」は、「女性国際戦犯法廷」が「開催の趣旨に賛同するという旨の署名がなければ傍聴が認められない、閉鎖的で思想的なものだった」と主張している。

 法廷の実行委員会構成団体のひとつ「VAWW−NETジャパン」によれば、法廷の目的は次の通りだ。

『「慰安婦」制度という日本軍性奴隷制が女性に対する戦争犯罪であった真相を明らかにします。被害女性たちの尊厳を回復し、日本政府に戦争責任・戦後責任をとらせる手がかりとし、性奴隷制や強かんなどの戦時・性暴力が今後世界各地で繰り返されないよう、女性の人権が尊重される平和な新世紀を創ることです』

 傍聴者の思想がどうあれ、「慰安婦」制度が戦争犯罪であったという真相が本当に明らかにされるのかどうか、傍聴者は知りたかったに違いない。また、女性の人権が日本国憲法や国際法で擁護されていることは、どういう思想の傍聴者でも否定できない事実だろう。この二点に合意した者は法廷開催の趣旨に賛同したと見なされるので、「週刊新潮」の記事は真実だとしても自己矛盾をきたしている。

 それはともかくとして、同誌によれば、秦氏は『実際に法廷を傍聴した』ことになっている。

 しかしVAWW−NETジャパンは、「安倍晋三氏の事実歪曲発言について」という声明の中の「補足 番組の中の秦郁彦コメントについて」で、『番組は、秦郁彦氏を「法廷に参加した歴史家」と紹介しているが、秦氏は三日間の審理を傍聴してはいない。彼が参加したのは最終日の判決概要の言い渡しだけ』と述べている。

 「週刊新潮」は秦氏に次のように言わせている。

『しかも、“法廷”と名が付きながら、被告のための弁護人もいない。今時、中学生のする模擬裁判でも弁護士を置いているのに、法廷の本質的な部分が欠けたお粗末な裁判である』

 しかし、VAWW−NETジャパンによる前記声明の次の部分に、秦氏は何の反論も加えていない。

『女性国際戦犯法廷は、「日本国家の責任」を問うため、開催2ヶ月前に全裁判官の名前で、当時首相であった森喜朗氏に被告側弁護人(被告代理人)の出廷を要請した。しかし、開催直前になっても何の応答もなかった。従って裁判官は「アミカスキュリエ」(法廷助言人)という形で被告側の弁護を取り入れた。「法廷」では3名の弁護士がアミカスキュリエとして被告側主張を行い、「慰安婦」問題についての日本政府の立場や主張を明確に紹介し、被告が防御できない法廷の問題点を法廷のなかで指摘した』

 ちなみに、VAWW−NETジャパンが声明を出したのは「週刊新潮」発売3日前で、同誌にはVAWW−NETジャパンの声明を知りながら、秦氏の「お粗末な」コメントを流した疑いがある。“読者はどうせ番組改変問題の経緯など知らないだろう”と読者をなめてかかっているのかもしれない。

 「週刊新潮」は秦氏のコメントに続き、『元慰安婦とされる女性達の証言は反対尋問を経ず、証拠に基づく検証は一切なし』(「週刊新潮」は、こういうときに限って「被告人」の権利を主張する)、『最初から有罪ありき』『法廷には検事役として、2人の北朝鮮の工作活動家が参加』と述べて、『極左』『偏向』『魔女狩り』『大虚報』との広告見出しを補強している。ところがこれらの記述は、ことごとくVAWW−NETジャパンの前記声明によって事前に反論されている。

 以上のことから、「週刊新潮」こそ「大虚報」であり、「魔女狩り」をしているのはないかと疑われる。

【朝日新聞による広告掲載拒否は妥当か】

 朝日新聞が「週刊新潮」当該号の広告を掲載するのを拒否したことをもって、これが「検閲」であると主張する輩が「Yahoo!掲示板」などにみられるが、彼らは日本新聞協会が自主的に定めた「新聞広告倫理綱領」と「新聞広告掲載基準」を知らないようだ。

 筆者が以上検討してきたように、「週刊新潮」の広告見出しは、「新聞広告掲載基準」の次の項目に違反するので、「朝日」による広告掲載拒否は妥当といえる。

1.責任の所在が不明確なもの。
2.内容が不明確なもの。
3.虚偽または誤認されるおそれがあるもの。
誤認されるおそれがあるものとは、つぎのようなものをいう。
(略)
(4)取り引きなどに関し、表示すべき事項を明記しないで、実際の条件よりも優位または有利であるような表現のもの。
(略)
9.非科学的または迷信に類するもので、読者を迷わせたり、不安を与えるおそれがあるもの。
10.名誉棄損、プライバシーの侵害、信用棄損、業務妨害となるおそれがある表現のもの。

【目的のために手段を選ばない「週刊新潮」】

 最後に、過去から一貫している「週刊新潮」の報道手法を述べる。それは、自分たちがあたかも「少数意見」であるかのように振る舞って読者の歓心を買い、人権思想に敵対し、公権力のためになるという目的のために手段を選ばないというものだ。

 卑近な例では、昨年(04年)「イラク人質事件」の解放された人質に対する攻撃があるが、過去の顕著な例が「松本サリン事件」(94年)と、「沖縄米兵強かん事件」(01年)だろう。

 「松本サリン事件」では、無実の河野義行氏を犯人扱いした。もちろん他のマスメディアも犯人扱いしたのだが、この雑誌の悪質だったのは、『「毒ガス事件」発生源の「怪奇」家系図』という見出しの記事(94年7月14日号)で、河野氏の家系を掲載し、プライバシーを侵害したことだ。

 東京地下鉄サリン事件(95年)以降、マスメディアに無実として扱われることになった河野氏は、「週刊新潮」に対してのみ刑事告訴を検討していた。同誌が謝罪するというので河野氏は謝罪文などの要求を同誌に約束させ、刑事告訴を取り下げたが、約束はそのとおり履行されなかったと河野氏は主張している。

 「沖縄米兵強かん事件」では、『「沖縄米兵レイプ」被害女性が書いた「手記」の中身』という見出しの記事(01年8月16・23日合併号)で、被害女性を中傷した。

 この人権侵害で、被害女性が沖縄弁護士会に人権救済を申し立てた結果、同会は01年9月17日、「被害女性(本件人権救済申立人)に対する悪意に満ちた侮辱的内容であって、同人の人格権と名誉を不当に侵害したというべきであり、貴社に対し、以降同人に対して同様な権利侵害を及ぼす報道をなさないよう勧告する」という勧告書を新潮社に送った。

 神戸児童連続殺傷事件(97年)のとき、被疑少年(当時)の顔写真を掲載し、それに反対したり抗議した者を「人権屋」呼ばわりした「週刊新潮」は、沖縄事件では犯罪被害者を攻撃したことになる。

 これらの報道被害の詳細は、「松本サリン事件の罪と罰」(河野義行・浅野健一共著、第三文明社、1996年)と、「「報道加害」の現場を歩く」(浅野健一著、社会評論社、2003年)を参照。

January 21, 2005 in 報道・メディア(一般), 政治 | 固定リンク
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コメント

辺境通信様
いつもお世話様でございます。

週刊新潮は本当に酷い週刊誌ですね。
権力と権力保持者のために存在しているようなものです。

私は立ち読みする気も起きません。
よくお金を払って読む人がいるものです。
お金がもったいないですよ。
ゴシップ好きな人には価値がある週刊誌かもしれませんが。

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