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米軍を野放図にさせるホテル・ジャーナリズム/ロバート・フィスク [イラク情勢ニュース]
http://www.asyura2.com/0502/war66/msg/375.html
投稿者 white 日時 2005 年 1 月 20 日 22:35:51:QYBiAyr6jr5Ac

□米軍を野放図にさせるホテル・ジャーナリズム/ロバート・フィスク [イラク情勢ニュース]

 http://www.freeml.com/message/organizer-news@freeml.com/0000761;jsessionid=vucalp5jl1

URUKNEWSイラク情勢ニュース        (転送・紹介歓迎)
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2005年1月20日木曜日  Thursday,20January2005

[飛耳長目録 today'snewslist] 
 ★写真: 両親を米兵に殺され、血まみれで泣く子ども
 ☆米軍を野放図にさせるホテル・ジャーナリズム
     ロバート・フィスク  インディペンデント1月17日付

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☆★タル・アファルで米兵が一般市民を殺害、1月18日
  USsoldierskillciviliansinTalAfaron18January
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●写真と説明/アル・バスラ・ネット 
http://www.albasrah.net/images/tal-afar/tal-afar-180105.htm

 (写真は上記URL)
 検問所で止まらなかったからとして、米兵たちは銃撃したあと、1台
の車に近づいた。車内には、イラク人の7人家族が乗っていた。母親
と父親は殺されたが、後部座席にいた5人の子どもは生きていた。 
子どもたちが車から降ろされたとき、そのなかの一人が泣き叫んだ。
彼女の手は血まみれだった。
 Photos-ChrisHondros-GettyImages.CNN

●スコッツマン/1月20日 (一部抜粋)
http://news.scotsman.com/international.cfm?id=69512005
 米軍は昨日、「不幸なできごと」と呼んだこの事件に、哀悼の意を
述べた。米兵は車を止めようと手振りで合図を送り、車を銃撃する前
に警告射撃をおこなったが、運転手と前の客席(位置としては日本で
言う助手席:訳註)にいた者を殺した−−米軍が発表した。後部座席
の6人の子どもにケガはなかった。 
 (註:アルバスラ・ネットの説明では、子どもは5人)

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☆★米軍を野放図にさせるホテル・ジャーナリズム
  HoteljournalismgivesAmericantroopsafreehand
  By Robert Fisk  01/17/2005 TheIndependent
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インフォメーション・クリーニング・ハウス
http://www.informationclearinghouse.info/article7718.htm

 1月17日 インディペンデント:
 ホテル・ジャーナリズム」としか言いようがない。バグダッドにいる
西側報道陣はイラクの街や諸都市を歩いて取材するよりは、滞在す
るホテルからニュースを送る傾向がますます強まっている。

 なかには、どこに行くにも武装した西洋人の傭兵を雇って同行させ
ている者もいる。少数の者が現地支局にいて、編集局は彼らが事務
所から外出するのを許さない。

 ほとんどは、パート・タイムの記者としてイラク人「特約記者」を使っ
ており、彼らがアメリカ人やイギリス人ジャーナリストのために命がけ
で取材をおこなっている。そして米・英軍に「エンベッド(埋め込み)」
取材するのでなければ、何日もかけて準備することなしに誰も首都
の外へは取材旅行を企画することができない。

 それほど現場から離れて制約を受けたら、戦争を記者が取材する
ことは、あったとしても稀(まれ)なことだ。西側ジャーナリストのなか
には、バグダッド滞在中に、一度もホテルの部屋から外に出なかっ
たものさえいる。

 西側ジャーナリストへの脅威はそれほど深刻で、一部のテレビ局
は記者と取材陣をまるごと撤退させつつある。西洋人(および多くの
アラブ人その他の外国人)が誘拐され殺害される混乱のなかで、こ
の戦争を報道することは不可能に近づきつつある。

 それでもゲリラに掌握される表通りを怖々と移動しながら、バグダ
ッドから記事を送っているイギリスとアメリカの新聞社は多くはない。

 1990年代にアルジェリアで荒れ狂った戦争では、少なくとも42人
の現地記者が殺害され、1人のフランス人カメラマンが撃たれて死
んだ。しかしアルジェリアの治安部隊は、まだ、記者に最低限の防
護を提供することができた。だがイラクでは、彼らは自分たちを守る
ことさえできない。アメリカ軍が撤退したあとは引き継ぐのだとアメリ
カ軍に景気づけられた警察とイラク国家警備隊にも、ゲリラがずい
ぶん浸透している。

 有人の検問所には警官が詰めることになるだろうが、警官が誰の
ために仕事をするかが今なお不明なのだ。バグダッド市内と周辺で
任務を遂行している米兵は、ちょっとした不審行為でも一般市民に
発砲する無規律さゆえに、イラク人からも、「エンベッド」でないかぎり
は西側記者からも敬遠されるようになっている。

 そこで質問である。 記者の生命に何の価値があるのか?

 記事には危険をおかすだけの価値がないのか?

 そして、もっと倫理的な見地から、なぜもっと多くの記者が、みずか
らの置かれている制約について記事を書かないのか?

 2003年の米・英によるイラク侵略の時期、編集者は記者が受け
ている制約について語ることによって、サダム・フセインのイラクから
届けられた特報であることを強調した。しかし今では、われわれの行
動は多くの制限を受けているが、記事に伴う「警告」のようなものは
ない。だが多くの場合、視聴者は記者が自由にイラク中を取材して
まわれるという印象を抱いたままである。

 バグダッド滞在中の年季の入ったアメリカ人記者は、「このような
状況では米軍も幸いだとは言いがたい」と、指摘した。

 「彼らは、もし無実の市民の家を爆撃しても、それは『テロリスト』の
拠点だったと言い張ることができる。彼ら(米軍)はわれわれにイラ
ク国内を動き回られたくないし、それで彼らにとっては『テロリスト』の
脅威が重要ニュースとなる。彼らは600〜1000人のゲリラを射殺
したと言うことができ、われわれは墓地に行くことも病院を取材する
こともできないので、それをチェックする方法がない。われわれは誘
拐されたり、ノドを切られたりしたくないのだ」。

 こうして多くの記者は、今や、情報を得るためにはホテルの自室か
らアメリカ軍またはイラク「暫定」政府に電話することを余儀なくさせ
られる。そうして、旧大統領宮殿の周囲にできたバグダッドのグリー
ンゾーン内にいて、記者たち以上にイラクから隔絶している男女か
ら、「事実」を受け取るのである。さもなければ、アメリカ軍に「エンベ
ッド」取材する記者から記事を受け取るのである。必然的に、彼らは
アメリカ兵の側に立った記事しか書かない。

 確かに、それでも、バグダッドの街に出て記事を書くことは可能で
ある。しかし、われわれのなかでそのようにするのは、ますます少数
になっていて、やがて価値のある記事と生命の危険を天秤にかけな
ければならない時が来るかもしれない。

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※ URUKNEWS イラク情勢ニュース(webサイト) 
    http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/  
※ イラク・レジスタンス・レポート
    http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/Iraqi_resistance.html
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