現在地 HOME > 掲示板 > 戦争66 > 199.html ★阿修羅♪ |
|
01/18 15:05 来年議会選で巻き返し狙う 落選のウクライナ前首相
昨年末のウクライナ大統領選やり直し決選投票でユーシェンコ元
首相に敗れたヤヌコビッチ前首相(54)は、中央選管の集計終了
後も敗北を認めず政界にとどまる意思を強調、来年三月予定の最高
会議(国会)選挙で巻き返しを狙っているとされる。ユーシェンコ
氏との激しい対立は今後も続きそうだ。
「首相職にとどまることには意味がない」。昨年大みそかのテレ
ビ演説でヤヌコビッチ氏は辞意を表明。同時に「(昨年)十一月の
決選投票で当選した者の権利として政治活動を続ける」と述べ、野
党政治家としての闘争開始を宣言した。
同氏はロシア系住民が多い東部ドネツク州出身。機械修理工場長
から知事に抜てきされ、同州などで鉄鋼業を営む「ウクライナ一の
富豪」アフメトフ氏との密接な関係を背景に首相にのし上がった。
政治資金には事欠かない。
最高会議に議席を持たないヤヌコビッチ氏は、次期議会選では定
数四五〇のうち六十一議席を占める自身の政党「ウクライナの地方
」を率い、自らも地盤のドネツク州周辺から立候補して議席獲得を
目指すとみられる。
やり直し決選投票で同氏は44・20%を得票。絶対優勢が伝え
られていたユーシェンコ氏の51・99%に7・79ポイント差ま
で迫った。特に親ロシアの東部では第一回投票、決選投票に続いて
ユーシェンコ氏を上回り、「国を二分する政治家の一人」としての
地位を確立した。キエフの政治評論家フェセンコ氏は「ヤヌコビッ
チ氏は政治的面目を保ち、議会選に向け好スタートを切った」と分
析する。
ユーシェンコ陣営は決選投票やり直しのため与党側と憲法改正で
妥協、大統領が一手に握ってきた閣僚任免権などは今年九月以降大
幅に縮小され、最高会議の多数派が首相をはじめとする閣僚を事実
上、任命する形に変わる。クチマ政権を支えた与党側会派はいまだ
に最高会議の多数派だ。
ウクライナ世界経済国際関係研究所のポロハロ上級研究員は「ユ
ーシェンコ氏当選でウクライナが一度に民主化するわけではない。
ヤヌコビッチ氏率いる保守派が議会選で勝利し、民主化を求めた『
オレンジ革命』を逆戻りさせることは十分あり得る」と警告してい
る。(キエフ共同=佐藤親賢)
20050118 1505
[2005-01-18-15:05]