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(回答先: ミサイル防衛 自衛隊法改正案明らかに 突発にも迅速対応 (産経新聞) 投稿者 愚民党 日時 2005 年 2 月 08 日 05:44:23)
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http://www.kamiura.com/new.html
ミサイル防衛 突発 にも迅速対応 自衛隊 法改正案明らかに (産経 2月8日 朝刊)
[概要]北朝鮮の弾道ミサイルに対処するため、我が国がミサイル防衛(MD)で迅速に対処するための自衛隊法改正案がわかった。北朝鮮がミサイルに燃料を注入するなど、事前の兆候が認められた場合は、防衛庁長官が首相の承認を得て、ミサイルの迎撃を命じる。兆候がなく突発的に発射された場合は、あらかじめ防衛庁長官が「緊急対処要領」を作成し、首相の承認を得ておき、実際には現場指揮官が迎撃を判断するという。しかし迎撃地点は「日本の領域または公海の上空」と限定した。この法案は8日に与党の了承を得て、10日に閣議で正式決定され、国家に提出される。
[コメント]なんとも奇っ怪な法案である。我が国には北朝鮮のミサイルを迎撃できるシステムはない。まだその兵器もアメリカで実験しており、本当に迎撃できるシステムが作れるかわかっていない。それなのに運用法案が国会に提出される。「絵に描いた餅」を、焼いて食うか、煮て食うか、それを決めているようなものである。これが北朝鮮のミサイル脅威に適正に対応しているとは思えない。日本の国会(政治家)がこの程度なので北朝鮮になめられる。
このような場合、「絵に描いた餅」を拝むのではなく、「日米両国は北朝鮮のミサイル攻撃には、断固たる報復を行うことに合意した」という政府の共同声明で十分である。それがどうして「裸の王様」のように、着ていない服を崇めるのか不思議である。北朝鮮のニセの恫喝(ミサイル脅迫)に対抗するために、日本もニセの対抗法案で対決すると考えているのか。
さらに公明党は、「自衛隊の海外任務『格上げ』を今国会で見送りする論が浮上している」(毎日 2月8日 朝刊)という。これは緊急性の高いMD関連法案を優先させるためという。いったい公明党は何を考えているのか。まだ日本にはMDが配備されていないし、それが実現する見通しもついていない。どこが緊急性が高いのか。バカという言葉は使いたくないが、政治家として最低限の教養は持って頂きたい。
数日前、外務省がスーダンへの自衛隊PKO派遣を、日本が国連・安保理の常任理事国するために必要と説いて顰蹙(ひんしゅく)をかった。外務省は日本が常任理事国になるためには、自衛隊員の死体を山積みさせる必要があると考えているのか。
そして今回は、公明党が「自衛隊の海外任務を格上げ」する法案を見送り、「絵に描いた餅」を緊急性が高いので優先するという。公明党は軍事と平和を考えられる党と思っていたが、がっかりである。軍事を知らない者に平和を語る資格はない。