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中東首脳会談、停戦を宣言 インティファーダ終結
イスラエルのシャロン首相とパレスチナ自治政府のアッバス議長は8日、エジプトの保養地シャルムエルシェイクで会談した。両首脳は中東紛争解決の新たな機会と強調し、イスラエルの軍事作戦とパレスチナの武装闘争をともに全面停止することで合意した、と発表した。この停戦合意により、暗礁に乗り上げている中東和平プロセスが再び動き出す可能性が大きくなった。
イスラエル首相とパレスチナ自治政府議長による首脳会談は00年10月以来、4年4カ月ぶり。今回の宣言は、第2次インティファーダ(パレスチナ人のイスラエルに対する抵抗闘争)の終結を意味する。
双方に影響力をもつ米国も積極的に仲介に乗り出す姿勢を示している。ライス米国務長官は6、7の両日、各首脳と会談。第2次ブッシュ政権が和平進展に力をそそぐと伝えていた。
シャロン首相は8日の首脳会談後、「パレスチナ人があらゆる暴力を停止し、同時に、イスラエルはパレスチナに対する軍事作戦を停止することで合意した」と声明を読み上げた。アッバス議長も「パレスチナ人による攻撃の終結」を表明し、「これを守っていくことで平和を現実のものとしたい」と述べた。
中東和平交渉は4年間にわたって停滞していたが、米、イスラエルが「和平の敵」と呼んだアラファト議長が昨年11月に死去。後継に穏健派のアッバス議長が選ばれたことから対話再開への機運が生まれた。
一方、アッバス議長は1月の就任直後から、ハマスなど過激派と協議を重ねた。同月下旬には自治政府治安部隊数千人を、過激派が拠点とするガザ地区に展開。イスラエルへの攻撃は大幅に減った。
イスラエルは、収監中のパレスチナ人政治犯の1割強にあたる約900人の釈放と、ラマラなどヨルダン川西岸の5自治区からの撤退も段階的に進める予定。
政治犯釈放は、イスラエルから譲歩を引き出せば民衆の支持を集められるため、アッバス議長が強く求めていた。
エジプトのムバラク大統領が仲介役として両氏を招き、会談が実現した。ヨルダンのアブドラ国王も出席し、シャロン首相らは個別にも会談した。 (02/08 23:01)
http://www.asahi.com/international/update/0208/004.html