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□前・英外相:「イラクから撤兵せよ」 [イラク情勢ニュース]
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URUKNEWSイラク情勢ニュース (転送・紹介歓迎)
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2005年1月16日日曜日Sanday16January2005
[飛耳長目録 today'snewslist]
☆前・英外相: 「イラクから撤兵せよ」
ガーディアン 1月14日付<論評> 英字から訳
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☆★選挙をすればいい、だがその後は撤兵せよ
Holdtheelections,thengetout
RobinCook/論評 ガーディアン 1月14日
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http://www.guardian.co.uk/comment/story/0,3604,1390095,00.html
パートナー諸国の多くは撤退を準備中。わが国もそうすべきだ
ロビン・クック (イギリス・前外相)
大量破壊兵器の捜索を終えるというホワイトハウスの発表で、も
っとも驚かされたことは、大量破壊兵器を捜索するするものがまだ
いたのかということである。それ以外の地球の住人は、1年以上も
前から、イラクでは大量破壊兵器は見つからないと判っていた。そ
れを捜すということは、興味深いというよりも、聖杯を捜すという見
果てぬ夢に没頭しているのと同じくらいに奇怪なのである。
(訳註: 聖杯 最後の晩餐でキリストが用いた杯。霊力を持つ
と言われている)
にもかかわらず、彼らの主張を葬り去るものだと英国政府に思い
ださせる間もあたえず、大量破壊兵器に関する最後の儀式をブッ
シュ政府がとりおこなうことを許すことはできない。彼らは、9月の関
係文書にある言葉を借りれば、イラクは「今も深刻な脅威である」と
主張していたのだ。
10億ドルの予算と1000人の人員を使った2年間の捜索は、何
の<脅威>も発見しなかった。兵器の貯蔵庫は存在せず、化学・
生物兵器も見あたらず、核開発施設もなく、兵器の運搬手段もなか
った。トニー・ブレアは昨年夏に何の大量破壊兵器も発見できなか
ったと認めざるをえなかったとき、兵器開発計画を提示すると約束
したはずだ。今やその捜索が、開発計画さえも発見できないまま、
ワシントンによって終止符を打たれた。
アメリカ政府はこの声明をイギリスに知らせようとは考えもしなか
った。イギリスがイラク侵攻に自国軍隊の3分の1を派遣したにもか
かわらず、単独行動主義の決定をするにあたって、ホワイトハウス
の誰一人としてイギリス政府に知らせる電話をしようとは思いつか
なかったのである。おそらく今回の展開は、忠誠心の見返りとしてブ
ッシュ政府は彼に耳を傾けるだろうという、ブレアの妄想を是正する
最後の機会となるかもしれない。
米国政府の当局者も認めているように、捜索をやめるうえで直接
的な圧力となったのは、捜査員が要塞化したグリーンゾーンから外
出することに危険が増えていることである。イラクの大部分で安全
保証をめぐる情勢は恐ろしいものがあり、顔を見られないようにマ
スクを着けたがるのは警官の方であり、真っ昼間の首都においてさ
え変装しようともせずにいるのがゲリラだったりする。
イラクの代表を選ぶ選挙を延期する口実として治安の悪化が使
われてはならない。占領当局のおかした大きな間違いは、選挙を早
く実施するようにしたことではなくで、選挙をこれほど後回しにしたこ
とにあるのだ。シーア派教徒が暫定政府への主権移譲前に選挙を
要求したことに対し、ポール・ブレマーがその選挙から手を引いたと
き、シーア派は激怒した。だが、そのときは治安状況はそれほど危
機をはらんではいなかったのである。人口において多数派であるこ
とが現実の政治権力に反映される機会を再び否定されるとなると、
彼らはこれまでの忍耐を裏切られたと考えるだろう。
もっとも、ブレアがなぜ私たちに、選挙は暴力事件を減らすだけ
のことだと気休めを言うのか−−それが私には不可解である。イラ
クで情報収集能力を持つ諸国は彼を信用していない。軍隊を派遣
したパートナー諸国の大部分は、もっか荷造りをしていることろであ
り、選挙後にはできるだけ速やかに帰国する。選挙を延期できない
もう一つの理由がそこにある。
ハンガリー、チェコ共和国、ポーランド、ウクライナは既に撤退した
か、今春にもそうする意志を発表しており、ラムズフェルドが「新しい
欧州」と称賛した諸国の支持を得ていると述べた自慢話に釘を刺し
た。オランダは3月中旬までに完全撤退すると公約しており、英軍
管轄地域に大きな穴があき、選挙前夜にイギリス軍1000人を追
加派兵するよう求められることが英国政府の頭痛のタネである。
イギリス政府はこれらの諸国に派遣された大使たちに、最優先事
項は彼らを変心させるよう説得し、軍隊のイラク派遣を継続させる
ことであると厳命した。そのような工作活動は、ブッシュの見えすい
た代弁者であり孤立しているとして、欧州諸国に迷惑がられるだけ
である。
イラク派兵は事態への助けにならないと多くの国々が結論づける
ならば、彼らは得点をあげることになるという事実を、トニー・ブレア
は受け入れるべきなのだろう。
圧倒的な装備を持つ米軍の火力はイラクに平和と安全をもたらす
ものではないが、しかし、レジスタンスをいっそう強く激しいものにす
ることは確かだ−−というのが現実なのである。占領下で殺された
一般市民の多くは、アメリカ兵の手にかかったものであり、テロリス
トの爆弾によるものではない。そして市民一人が殺されるたびに、
10人のゲリラが育つのである。ファルージャは瓦礫(がれき)と化
し、その住民は難民となったが、事前に予測された通り、レジスタン
スが弱まるどころか、倍増する結果になった。
イラクが脅威であるかどうかをめぐって、記念碑的な大間違いをし
て戦争を始めたという事実を、トニー・ブレアはとっくに受け入れな
ければならなかった。今となっては、アメリカ主導の占領はイラクを
安定させる解決策ではなく、問題の多くがそこにあるという厳然たる
事実に彼は向きあうべきである。
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