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□イラク抵抗勢力、パレスチナのハマースに学び武装闘争と政治交渉を併用 [ML アラブの声]
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イラク抵抗勢力、パレスチナのハマースに学び武装闘争と政治交渉を併用
1月30日のイラク暫定国民議会選挙の当日には200以上の軍事作戦を実行した抵抗勢力は、その後活動を比較的沈静化させている。4日付のロンドンに本拠を置くアラビア語通信社クドゥス・プレスは、選挙後イラク抵抗運動が何処に向かおうとしているのかを報告した。
多数のウォッチャーたちは選挙後の抵抗勢力による軍事行動減少の理由を、「イラクの全ての政治勢力がスンナ派に、完全な権利を確保するために政治に参加するよう説得している中、抵抗勢力は選挙後の状況を見守ろうとしている」とする。イラクの抵抗勢力の大部分はスンナ派であるので、武装勢力が選挙後の情勢を見極めようとするのは自然なことである。
それどころか一部のイラク人政界筋は、「抵抗勢力は選挙を失敗させる最後の望みを絶たれ、政治の世界に入るべくカードを練り直すことになった」とさえ見ている。だが少なくとも今のところ、この意見を支持する証拠は多くない。
イラク抵抗勢力に近い複数の情報筋は、選挙期間中を含む前後の期間イラクの多数の都市が、イラク警察と国家警備隊、米軍の厳重な治安警備下に置かれたため、抵抗勢力の活動が締め付けられ、困難な状況にあるという。同筋は軍事作戦を遂行する戦略に関して、抵抗勢力間に意見の相違があると明言した。
すなわち一部の勢力は、特に選挙後は米軍に攻撃の照準を絞るべきだと主張している。イラク人を標的にすることは、これまでの2年間抵抗勢力が成功し継続してきた最も重要な構成要素、すなわち抵抗運動を育む環境を喪失することにもつながろう。
同筋は、その上「抵抗勢力の小組織は今後、イラクで最強武装集団の一つとされるザルカーウィのグループから遠ざかろうとするだろう」とさえ言った。同筋は、武装勢力は、イラク警察や治安部隊、イラク軍を殺害する戦略を採るザルカーウィのグループとは同調しない旨の声明を発する可能性を否定しなかった。
他方、特にアラブ人を中心とする抵抗勢力の中の別のグループは、イラク軍も米軍も一様に標的とする旧来通りの手法を続けることに固執する。
イラク抵抗勢力に近い筋から得た情報によると、イラク抵抗勢力はパレスチナのイスラム抵抗運動、ハマースの手法である「武装闘争と交渉の同時併用」を採用するという。パレスチナとイラクの様相はある程度異なるが、武装闘争のみの政策がイラクから米軍を追い出す唯一の解決策ではないと悟ったイラク抵抗勢力は、ハマースの政治手法を学ぼうとしている。
この情報によると、抵抗勢力の小集団が抵抗勢力の名前で発言できる政治(広報)部門として名乗りを上げる方向に向かっている。恐らくスポークスマンとなる人物は、米軍やイラク軍が容易に(拘束、殺害の)標的に出来ないような大物宗教家となろう。
総じて選挙後のイラク抵抗勢力の立場に大きな変化は起きないだろうが、政治的成熟期に入ったとは言えるであろう。また選挙後の静寂は、如何なる場合にも抵抗勢力に戦略を変更する意思があることを意味しない。それどころか、多くのウォッチャーはこの静寂の後に嵐がやってくると考えている。
http://www.islamonline.net/Arabic/news/2005-02/04/article05.shtml
アラブの声ML 齊藤力二朗
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