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イラク選挙後、攻撃75%減 米准将、武装勢力離れ指摘
イラク駐留多国籍軍(MNFI)のアーウィン・レッセル作戦副部長(米空軍准将)は4日、朝日新聞記者の電話インタビューに応じ、「武装勢力による攻撃件数が選挙実施後、全土で75%減少した」と語った。背景には、イラク民衆の「武装勢力離れ」があるとの見方を示した。
イラク国民議会選挙が1月30日に実施された後、同国内の治安情勢がどう変化したかについて、駐留米軍当局者が数字を挙げて説明したのは初めて。
レッセル副部長が明らかにしたのは、1日平均の攻撃件数の比較。具体的な件数は明らかにしなかったが、米戦略国際問題研究所(CSIS)は、攻撃件数は地域によって異なるとしたうえで、選挙前の段階で北部モスルやバグダッドでは、月平均300〜400件の攻撃があったとする集計結果を発表している。
レッセル副部長は「武装勢力の攻撃には民衆の支持が必要だ。攻撃件数の減少は、民衆の武装勢力離れを示している」と指摘。選挙の「成功」によって、武装勢力が支持基盤を急速に失いつつあるとの見方を示した。
選挙前に実施したさまざまな治安安定化措置のうちでは、「11月のファルージャ総攻撃がカギだった」と述べ、それが選挙の「成功」につながったとの見方を示した。
ただし、今後の展望に関しては「(武装勢力は)憲法起草に向けた政治プロセスの阻止を狙い、移行政府の幹部殺害などを狙ってくるだろう」と語り、今後も攻撃は続くとの見通しを示した。外国人の拉致、爆弾テロなどを続けるザルカウィ幹部は「イラク国内のどこかに潜伏しているのは間違いない」と述べた。
訓練や装備の不足が指摘されているイラク治安部隊・警察の現状については、「13万6000人が訓練、装備を受けた」とし、うち4万人は、武装勢力の鎮圧能力などを備えた機動部隊だと説明した。
さらに「治安回復には、水道、電気など社会基盤の整備や、雇用の創出など経済復興が欠かせない。この点で、日本の自衛隊がサマワで実施している活動は、モデルケースになる」とも述べ、日本の関与を評価した。
(02/06 11:46)
http://www.asahi.com/international/update/0206/002.html